ご訪問くださいまして、
有り難うございます。
れっつごうです(^^)
何だか急に、
冬の寒さになりましたね(^^;
皆さま暖かくしてお過ごしください。
で、今回紹介する本は、
平野啓一郎さんの最新短編集、
「また山岳小説?」
と思われる方が
いらっしゃるかもしれませんが、
まったくそうではなく(^^;
5つの短編のうちのひとつの作品に、
富士山がちょっと
登場するだけなのですが、
その登場の仕方が面白いです!
下りの
東海道新幹線の座席は、
大体、進行方向に向かって、
右手窓際の
E席から埋まるのだという。
富士山が見えるからだった。
そうなんです!
下りだと右手になりますが、
窓際のE席からは、
晴れていると、
富士山がばっちり見えるんです(^^)
私もよく出張で、
東海道新幹線を利用しますが、
(昨日も大阪に行きました。
日帰りですが(^^;)
席は必ずE席を予約します!
晴れていて富士山がドーンと見えると、
何だかテンションが上がります!
もっとも、
きれいに富士山が見える完全な晴れの日は、
50%くらいの確率なのですが、
それでも、
混んでいて取れない時を除いて、
私にはE席以外の選択肢はありません。
同じ金額なら、
E席から席が埋まっていくのは頷けます。
彼女は、
その説明を聞いて、
ぽかんとなった。
仕事で関西出張も
少なからずあったが、
彼女にとって、
東海道新幹線は、
単なる移動の手段でしかなく、
大抵は眩しく、
日焼けをしたくないので、
カーテンをおろしてしまう。
外の景色を熱心に見たのも、
冬に、関ケ原の辺りで
酷く雪が積もっていた時
くらいだった。
女性は、こういう方も、
多いかもしれないですね。
東海道新幹線に乗って、
富士山を見ようとしないのは、
何てもったいない!
と思うのですが(^^;
そんなことに、
もうじき四十歳に
なろうかという自分が、
今まで一度も
気がつかなかったことに、
まず呆れた。
そして、
自分の忙し過ぎる
生活を思った。
出世して給料も上がり、
生活にはゆとりがあるが、
ずっと結婚したいと
思っているのに未婚で、
何となくいつも疲れている。
それは、
彼女がサマライズする
自身の生活の現状だった。
こんな女性、
都会の総合職にいかにもいそうな
印象がありますが(^^;
で、この、
「富士山」という短編、
富士山は、
直接的にはテーマに関係ないのですが、
では、
どんな話かというと・・・
マッチングアプリで知り合った
男女の物語です。
結婚も意識する2人は、
新幹線で浜名湖観光に行こうとします。
そこで、彼は、
窓側E席にこだわるんですね。
そんな彼に、
幼稚さや面倒な印象を持つ
彼女なのですが、
その道中で、
ある事件が・・・
・・・これ以上はネタバレになるので、
ストーリーの紹介は控えますが、
ちょっとだけ(^^;
加奈は、この時、
津山のことを
少し変わっていると感じたが、
あれから2年が経って、
もう彼と会うこともない彼女は
「普通の人」の感覚に
より近かったのは、
津山の方なのだと
思っている。
現に、座席は
E席から埋まっていくのであり、
みんな富士山を見たいのだった。
しかし今、
世間で津山のことを
「普通の人」と思う人は、
彼女以外、
まずいないだろう。
彼はまったく、
例外的な人物として
知られていた。
彼はまったく例外的な人物・・・
いったいどんな人物なのでしょう?
ちなみに、
物語の中盤くらいから、
大どんでん返しが
待ち受けているのですが、
それは読んでみての
お楽しみということで・・・
この短編集の大きなテーマは、
帯にも謳われているように、
「あり得たかもしれない
人生の中で、なぜ、
この人生だったのか?」
です。
この「富士山」という短編の中にも、
ある事件がありましたが、
その事件後の加奈の選択によって、
2人の人生は、
大きく変わった可能性があります。
2人の人生だけでなく、
他の人の人生までも・・・
加奈は、その事件に接した時の
津山の対応を見て、
彼の人間性を判断しました。
確かに、
その判断は間違っていなかったようにも
思われたのですが、
実際は・・・
よく人は、
いざという時に
「本音」「本性」が出る、
といいます。
たしかに、
その傾向はあるとは思いますが、
果たしてそうと言い切れるのか。
たとえば、
いざという時に、
たまたま、
体調が悪かったり、
誰かとケンカした後だったり(^^;
実はその時、
何かで頭がいっぱいだったり、
深刻な問題を抱えていたり・・・
それは、他人が傍から見ても、
なかなか分からないですよね。
つまり、
どんな人格者でも、
時と場合、その時の状態によって、
対応が変わるかもしれないし、
逆もしかり、
どんな悪人でも・・・
そんな、
時と場合によって変化する私が、
選択する人生。
私自身、
「もしあの時、違った選択をしたら、
どうなっただろう」
そんなことを思ったり、
さらに、
「ひとつの出来事によって、
その人がどんな人かは決めつけられない」
「その人を理解するには、
やはり長い時間が必要だ・・・」
そんなことを考えさせられた、
短篇小説でした。
以上、
短篇富士山を読んでみての
私の雑感でしたが、
この短編集、
他の作品も、
とても内容が濃く、示唆に富んでいます。
次回、
他の作品も紹介させていただきますね(^^;
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今回も最後までお読みくださいまして、
有り難うございました。
次回に続きます(^^;
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おまけ写真集(^^;
大阪出張、新幹線窓側E席、
今回、富士山は残念ながら雲隠れでしたが、
浜松あたりから晴れてきて・・・
関ケ原の先の、
「伊吹山」は、ばっちり!
その後、
琵琶湖方面をぼんやり眺めていると・・・
おおっ、
不意に大きなレインボー🌈
皆さまにも、
いいことが起こりますように!
これは1月の富士山です(^^;
(富士川鉄橋から)






































