ご訪問くださいまして、
有り難うございます。
れっつごうです(^^)
前回から、
という本を紹介しています。
著者は、
大空幸星さん。
慶応義塾大学在学中に、
NPO法人
を立ち上げたという、
素敵な若者です(^^)
この、
では、無料・匿名の
「チャット」を通じて、
悩みを聴くんですね。
電話ではないのです(^^;
考えて見たら、
特に若い人は、
あまり電話を使いません。
(おじさんの私ですら、
プライベートでは
あまり使わなくなりました)
ほとんどの
コミュニケーションのやり取りは、
メールかチャットですよね。
そんな時代に合わせたやり方で、
悩み相談を受け入れているNPOが
なのですが、
前回、現代社会で、
「望まない孤独」
が広まっている要因は、
「懲罰的自己責任論」
が世の中に蔓延しているからではないか、
という、
著者の主張を紹介しました。
私も、
それは多分にあるような気がします。
では、なぜ、
「懲罰的自己責任論」
が蔓延してしまったのでしょうか。
ひと昔前は、違ったようです。
アメリカの政治学者
ヤシャ・モンクは著書
「自己責任の時代」
(みすず書房2019年)で、
「年長者世代は、
責任とは
人助けの義務のことだと
考えてきた。
いわゆる、
ノブレス・オブリージュ
(力のある者は、
人のために尽くす義務がある)
にも通じる考え方ですね。
しかし、今は・・・
一方、
今日広く浸透している
責任像は、
極めて懲罰的(punitive)
なのである」
と述べている。
すなわち、
責任という言葉のもつ意味が、
他者に対する義務的な責任から、
いつしか
「自分」の選択によって
引き起こされる結果への責任に
変質していったのだ。
責任の定義が、
「人助けの義務」
だという考え方から、
いつの間にか、
「自分が選んだことの結果責任は、
自分で負う」
という形に変わってしまった・・・
こうした変化は、
1980年代から
90年代の米レーガン政権や
英ブレア政権などによって
広がってきた。
(中略)
こうした責任に対する
考え方は、
米国内の右派・左派問わず
共感を呼び、
急速に広がっていき、
世界に波及した。
いわゆる、
新自由主義の考え方ですね。
日本の小沢一郎氏や、
小泉純一郎氏も、
その影響をうけたといます。
今日、自己責任論は、
日本社会に
深く根差している。
いまの社会に根づいている
この自己責任論とは、
「己の人生の責任は
すべて自らが負うべきである」
という考え方に基づき、
不本意な結果への責任を
懲罰的なやり方によって
負わそうとするものである。
この考え方は次第に
「自業自得」
という考え方へと
変換されていく。
結果への責任と
行動への責任とが混在し、
仮にネガティブな結果が
生じたとしても、
それは個人が選択して
行動した結果として
起きたことであるため、
社会の構造や環境要因に
責任を求めるのは
違うというわけだ。
こういった
懲罰的な自己責任論は、
世の中全体に蔓延しているため、
たとえば、
多くの子供たちを、
自己否定ループに追いやっている要因
にもなっているのではないかと、
著者は主張します。
いじめられても、
DVを受けても、
「自分が悪いからだ」
と思ってしまったり、
「親や先生に心配をかけたくないから」
と考えて、
一人で抱え込んでしまったり・・・
悲しいことに、
スクールカウンセラーが
多く配置されているにもかかわらず、
近年、子どもの自殺者は、
増え続けているわけです・・・
2018年に
英エコノミスト誌と
米カイザー・ファミリー財団が
共同で実施した調査では、
「孤独は自己責任である」
と答えた
日本人の割合は44%で、
アメリカ人の23%、
イギリス人の11%
と比べても
突出して高かった。
なんと、
日本は、アメリカやイギリスよりも、
孤独は自己責任だと
考えている人が多い・・・
つれない世の中になったものです。
新自由主義は、
もちろん、いい面もあり、
すべてを否定することは
ないと思いますが、
そのせいで、
「懲罰的自己責任論」
が世の中に蔓延しているのであれば、
そこの部分は、
是正したほうがいいと私は考えます。
「望まない孤独」
は他人事ではないからです。
長い人生、
いつ、自分が、
「望まない孤独」に陥るとも、
限らない。
人間関係で陥るのはもちろんのこと、
病気や、災害に遭う可能性だって
あるわけです。
寂しい時、つらい時には、
「弱みを見せてはいけない」
というスティグマ(呪い)
を感じることなく、
気軽に、人に頼ったり、
相談できる社会。
「弱さ」を否定するのではなく、
受け容れ合い、助け合う社会。
それが、
自分自身が生きやすい
世の中になりますし、
ひいては、
すべての人々が、
安心して生きられる世の中に
繋がるような気がします。
著者の、
大空幸星さんは、
「望まない孤独」
をなくすために、
という、無料・匿名の
チャット相談窓口の運営や、
メディア露出によるアピールなどに、
全力を尽くされているわけですが、
それだけでは、
なかなか抜本的な解決はしない。
「望まない孤独」
を生み出す「源流」に
アプローチしなければならない
と考えたといいます。
それは、つまり、
国の「政策課題の対象」
にするということです。
著者のすごいところは、
実際に、政府に対して、
具体的な、
「孤独対策の実現に向けた提言」
をして、
なんと、それが、
2021年菅内閣時の、
「孤独担当大臣」
設置に繋がったんですね!!
発足時の、
坂本大臣のメッセージです(^^)
(現職は野田聖子さんです)
いち大学生の提言が、
政府を動かした!
そのいきさつなどは、
本書に述べられていますが、
この提言とは、
大きく、
1,国として孤独対策に取り組む
意思の明確化
2,効果的な対策のため、
孤独に関する調査研究を推進する
3、社会全体で孤独対策を実施する
体制を整える
4,孤独に対するスティグマの低減と
正しい理解の普及
5,すべての人が頼れる存在に
アクセスできる体制を整える
の5つになります。
次回、その中身を、
少し紹介・解説させていただきますね。
今回も最後までお読みくださいまして、
有り難うございました😊
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おまけです(^^;
知多半島の
(意外にも)見どころの多い、
すばらしいお寺でした!
奥の院。
とても神秘的でスピリチュアルな空間でした🍀
おすすめします!
新幹線富士川鉄橋より。
富士山頂付近の雪は、
ほとんどなくなってきた感じですね。















