ご訪問くださいまして、

有り難うございます。

 

れっつごうです(^^)

 

遠藤周作ファン垂涎の的、

新刊です!

 

文豪ナビ 遠藤周作

 

 

前回、

この本で紹介されている、

 

「人生に効く!遠藤周作の名言」

 

をいくつか

紹介させていただきましたが、

 

今回は、その続きになります。

 

なお、名言に関しては、

本書に素晴らしい解説が

なされていますので、

 

今回は引用だけにして、

私の解説は、やめようと思ったのですが、

 

やっぱり、ちょっとだけ、

触れさせていただきますね(^^;

 

まずは、

「侍」の続きから、

 

 

(侍「長谷倉」の言葉)

 

人間の心の

どこかには、

 

生涯、

共にいてくれるもの、

裏切らぬもの、

離れぬものを

 

―たとえ、

それが病みほうけた

犬でもいい―

 

求める願いが

あるのだな。

 

あの男は

人間にとって

そのような

あわれな犬に

なってくれたのだ。

 

 

長い旅路の果ての、

主人公の侍の述懐。

 

そうですね・・・

 

私の中にも、

その願いはあります・・・

 

 

(与蔵の言葉)

 

「ここからは・・・

あの方がお供なされます」

 

突然、背後で与蔵の

引きしぼるような

声が聞こえた。

 

「ここからは・・・

あの方が、

お仕えなされます」

 

侍はたちどまり、

ふりかえって

大きくうなずいた。

 

そして黒光りする

つめたい廊下を、

 

彼の旅の終わりに向かって

進んでいった。

 

 

与蔵とは、

主人公の侍の長い旅路に、

ずっと同行していた

従者なのですが、

 

あの方とは・・・

 

同伴者のこと。

 

時に、

犬になったり、

ネコになったり、

従者になったりも、

される方・・・

 

 

ちなみに、この作品は、

過去ブログで、

私なりに詳しく解説しています。

 

よかったらご参照ください(^^;

 

 

 

 

続きまして、

「女の一生

 二部・サチ子の場合」

 

この作品は、

けっこうマイナーだと思いますが、

(まだ一部のほうがメジャー?)

 

私は、多大なる影響を受けました。

 

特に、アウシュビッツの

コルベ神父を描いた場面・・・

 

 

(コルベ神父の言葉)

 

ここに愛がないのなら・・・

 

(中略)

 

我々が愛をつくらねば・・・

 

 

・・・実際、

コルベ神父は、究極の愛を、

身をもって示すことになるのですが、

 

その愛は、伝播していきます・・・

 

 

この本も、過去に解説しました。

よかったらご参照ください。

 

 

 

 

続きまして、

代表作「深い河」より、

 

 

(美津子の祈りの言葉)

 

信じられるのは、

それぞれの人が、

それぞれの辛さを背負って、

深い河で祈っている

この光景です

 

(中略)

 

その人たちを包んで、

河が流れていることです。

 

人間の河。

 

人間の深い河の悲しみ。

 

そのなかに

わたくしもまじっています。

 

 

美津子は、

主人公ともいえる女性ですが、

 

人生の紆余曲折を経て、

このような境地に達するのです・・・

 

 

 

(大津の言葉)

 

これで・・・いい。

 

ぼくの人生は・・・

これでいい

 

 

大津は、

落ちこぼれの神父であり、

この作品の主人公ですが、

 

物語の最後のこの場面、

 

「あの人」とも重なる

感動的な場面です・・・

 

 

 

(大津の手紙の言葉)

 

神とは

あなたたちのように

人間の外にあって、

仰ぎみるものではない

と思います。

 

それは人間の中にあって、

しかも人間を包み、

樹を包み、

草花をも包む、

 

あの大きな命です。

 

 

大津が、

リヨンの修道院の先輩に

述べた言葉です。

 

ちなみに、

私も、神の存在を、

このように捉えています。

 

 

「深い河」は、

人生経験を重ねれば重ねるほど、

沁みる小説だと思います。

 

過去ブログでも取り上げました。

 

よかったらご覧ください(^^;

 

 

 

 

続きまして、

講演録「人生の踏絵」より、

 

 

(「人生の踏絵」の言葉)

 

人生が

魅力あるもの、

美しいもの、

キラキラしたものでは

ないからこそ、

 

われわれは

捨ててはいけないと

思うんだ。

 

捨てるというのは、

自殺したり

自暴自棄になったり、

いろんな形がありますよ。

 

そんなふうに

人生を放棄しちゃいけない。

 

 

・・・同感です。

 

醜いものだからこそ、

それを最後まで抱きしめれば、

やがてそれは光り輝く・・・

 

別の本になりますが、

フローベルの短編を通じても

遠藤周作さんは述べています。

 

そう信じたい。

 

 

(「人生の踏絵」の言葉)

 

抑え込まれている自分、

外面でない自分、

道徳や世間や社会から

否定される自分こそが、

 

神や仏が

語りかけよう、

助けよう、

愛そう、

抱きしめようとする

対象ではないか。

 

 

そうですね・・・

 

まさにこれが、

「自己受容」の世界

ではないかと感じます。

 

カウンセリングの世界にも、

通ずるものが

あるような気がします・・・

 

 

 

以上、

「人生に効く!遠藤周作の名言」

から、

特に、私の心に響いた名言を

紹介させていただきましたが、

 

本書には、

他にも、素晴らしい名言が

掲載されていますし、

 

何より、

解説がとても分かりやすいです(^^)

 

遠藤周作さんのファンの方も、

昔読んだけど、遠ざかっている方も、

まだ読んだことのない方も、

 

本書をきっかけにして、

遠藤周作さんの世界を堪能してみては

いかがでしょうか。

 

 

文豪ナビ 遠藤周作

 

他にも、本書には、

 

スコセッシ監督の映画

「沈黙」についてのコーナーや、

 

「私が狐狸庵につかれたウソの数々」

(笑)

といったコーナーもあり、

楽しめます(^^)

 

氏の息子さん(龍之介さん)の

コラムなんかもあります。

 

コラム名は、

「お父さん、

あなたは大変おかしな人でした」

(笑)

 

ちなみに、

息子さんは、少し前まで

フジテレビの社長だった方です😲

 

やはり大物!

 

 

 

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最後までお読みくださいまして、

有り難うございました😊

 

次回は、別の本を紹介します(^^;

 

 

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おまけ

 

 

神奈川県秦野市に、

出雲大社がありました!

 

出雲大社相模分祠

 

 

 

 

立派な大社でした!

 

 

 

 

愛猫の宮音くんは、

島根県出雲市出身なので、

ペットお守り(足あと型)を

お土産で買いました😸

 

 

 

 

寄り添う同伴者・・・