ご訪問くださいまして、

有り難うございます。

 

れっつごうです(^^)

 

野口嘉則さんの本、

「これでいい」と心から思える生き方

 

 

の内容を、

紹介、解説しています。

 

今回で10回目!

 

だいぶ回数が多くなったので、

今回で最終回にします(^^;

 

前回は、具体的な、

「自己受容の訓練法」

を紹介しました(^^)

 

訓練法とは、

自分の感情や気持ちを

受容する練習をするということです。

 

「今、何を感じてる?」

 

「悲しいんだね」

 

「それでいいんだよ」

 

と、自分にささやきかけるのです。

 

自己受容には、

ネガティブな感情も含めた、

様々な感情に、

まずは、気づき、

それから、

それを、感じて、味わうことが大切です。

 

しかし、

攻撃的な感情、

すなわち、

怒り、イライラ、

恨みなどの感情については、

感じて味わうのは、

避けた方がいいと述べられています(^^;

 

これらの攻撃的な感情は

第二感情と呼ばれ、

単独で生じることは

ありません。

 

この第二感情の前には

必ず第一感情

(元になる感情)

が生じており、

その第一感情を

感じたくないがゆえに、

第二感情によって

覆い隠しているのです。

 

たとえば、

部下から

批判的なことを言われた

上司がいて、

その上司の中に

怒りが湧いてきたとします。

 

この場合、

いきなり怒りが

湧いてきたように

感じられますが、

実はその前に、

第一感情が生じていた

はずなのです。

 

 

えっ・・・

第二感情の前に、第一感情?

 

どういうことでしょうか。

 

この人は、

自分が上司の立場で

あるにもかかわらず

部下から批判された

わけですから、

本当は悲しかったり、

惨めな気持ちだったり

するのかもしれません。

 

だとしたら、

それが第一感情です。

 

しかしこの人は、

第一感情を認めたくないし

感じたくないので、

 

「自分をこんなに悲しい

(惨めな)

気持ちにさせる部下は

許せない」

 

という論理で、

無意識のうちに

怒りという第二感情に

すり替えているのです。

 

 

「怒り」は「第二感情」で、

その前に、

「悲しい(惨め)」という、

「第一感情」がある。

 

「第一感情」の、

「悲しい(惨め)」という、

感情を感じるのが怖いので、

無意識に、

「怒り」という

「第二感情」にすり替えてしまう。

 

ということなんですね。

 

う~ん・・・

 

怒りが込み上げてくる時って、

相手から言われた瞬間に、

「怒り」の感情が

自然発生するような感覚がある・・・

 

「怒り」は一次感情では?

と思いませんか?

 

私は、はじめ、そう思ったのですが、

その場合は、

 

「そもそも、怒りという感情がないとしたら、

どんな感情になる?」

 

と考えるといいです(^^;

 

そう考えると、

「怒り」という感情が使えないとしたら、

たしかに、

「悲しい」「惨め」「不安」

といった感情が、

最初に湧いているのかもしれない、

と思えてきます(^^;

 

ちなみに、

この考え方は、

同じ野口嘉則さんの文庫本、

 

3つの真実

 

 

にも、とても分かりやすく解説されています。

 

過去ブログでも、少し触れました。

よかったらご覧ください。

3つの真実(4) 真実その3「感情は感じれば解放される」

 

 

本誌に戻ります(^^;

 

第二感情は、

それを感じ、

それに浸っていると、

その感情が

ますます増幅してしまう

という特徴があります。

 

たとえば、

怒りに浸っていると、

怒りを増幅するような

思考や想像が湧いてきて、

ますます怒りが

激しくなってきます。

 

これ、分かります(^^;

 

怒りの感情に浸っていると、

それは、どんどん増幅してくる・・・

 

ムカムカ!ムカムカ!

 

そのうち、復讐したくなってくる(笑)

 

ですので、

怒りなどの第二感情に対して、

まず「怒っているんだね」

と自分に声をかけて、

その第二感情を

受け入れるとともに、

それを客観視するのは

とてもいいのですが、

その第二感情を

そのまま感じることは

しないほうがいいのです。

 

そして、

そのもとにある

第一感情を探って見つけ出し、

 

「悲しいんだね」

「惨めな気持ちなんだね」

 

と、その第一感情を

受け入れる言葉を

自分にささやきかけて、

その第一感情のほうを

感じて味わうようにします。

 

攻撃的な気持ちが湧いてきたら、

第一感情を意識して探し出し、

それを、感じて、味わう。

 

う~ん、

そんな余裕ない!

(と、もう一人の自分がいっています(^^;)

 

その場合は、

いったん、その場を外す。

 

たとえば、

トイレに行ったりするといいかもしれません(^^;

(私はよくやります(^^;)

 

 

第一感情を受け入れることは、

実際やってみると、

けっこう難易度が高く、

ある意味、

自分の弱さを受け入れるという

「勇気」

を必要としますが、

自分のためにも、

チャレンジしていきたいですね(^^;

 

 

ちなみに、

「怒り」の感情じたいが、

悪いわけではありません。

 

怒りは、

感じたくない感情

(第一感情)が

自分の中に生じていることを

教えてくれるサインであり、

対処が必要な問題があることを

教えてくれるものでも

あります。

 

怒りのエネルギーを

建設的な行動に向ければ、

第一感情の原因になっている

出来事や問題を

現実的に解決する

原動力にもなります。

 

 

つまり、

「不安」「悲しみ」「惨めさ」

といったネガティブな感情を

受け入れることができれば、

地に足がついて、

解決のための、

現実的なアクションが取れるようになる、

ということですね。

 

それから、

子どものころ

親に対して

怒りを表すことを

ゆるされなかった人は、

外に向けられない

怒りや攻撃を、

自分に向けるように

なりがちです。

 

自分を責めるように

なるのです。

 

このような人が

心理的により健康的に

なっていく過程においては、

人に対する怒りの感情が

戻ってきます。

 

つまり、

自分に向けていた

攻撃心を

外に向けられるように

なるのです。

 

これは

心の健康上は

好ましいことなのですが、

怒りのままに

人を攻撃してしまうと、

相手を傷つけてしまうし、

トラブルになって

しまいかねませんね。

 

ですので、

怒りをうまく吐き出す方法を

知っておく必要があります。

 

お読みいただいている

皆さまの中にも、

このように、

「怒り」を自分に向けてしまう、

すなわち、

自分を責めてしまう方、

いらっしゃるのではないでしょうか。

 

そのような方には、

怒りの感情を外に向けられるのは、

いいことなのですが、

アクティングアウト(行動化)

せずにすむ、

おすすめの方法は、

「紙に書きなぐる」

ということが述べられています。

 

同じく、野口嘉則さんのミリオンセラーで、

有名な、

完全版 鏡の法則

 

 

にも、やり方が、

詳しく具体的に紹介されています(^^)

 

おすすめします!

 

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以上、10回にわたって、

野口嘉則さんの本、

「これでいい」と心から思える生き方

の内容を、紹介、解説してきました。

 

紹介した以外でも、

小此木啓吾先生のロングセラー

対象喪失―悲しむということ

にまつわる話や、

メメント・モリ(死を想え)の話。

 

有名な、スティーブ・ジョブスさんの

卒業式のスピーチ、

「コンステレーション」(布置)

にちなんだ、著者の話。

 

ユング、フランクル、

など・・・

 

まだまだ、

取り上げたいところは、

たくさんあるのですが・・・

 

是非、本誌をご覧ください!

 

この本、文章が読みやすくて

(野口嘉則さんの著作はみなそうです(^^;)

すーと読めてしまうのですが、

中身はとても濃く、

繰り返し読めば読むほど、

味わい深く、新たな発見があります(^^)

 

特に、

「これでいい」と心から思える生き方

をしたい方には、おすすめします!!!

 

今回も、

最後までお読みくださいまして、

有り難うございました(^^;

 

次回は、

別の本を紹介します(^^)