恋愛はモテることが重要じゃなく…  | ごっこ遊びdeキャラメイク☆ヒカリサス☆山本麻生(ヤマモトマイ)

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成長するまでに封印したキャラをやりたいことに合わせてごっこ遊びで開放するキャラメイキングのお手伝い
漫画好き

 
作中より
「恋愛は自分を磨く最高のツールだ。
 モテるかモテないかは関係ない。
 異性と関わることで自分に向き合っていくことが大事なんだ。
 これを大人になってからやると辛いぞー。
 今は教育が過保護でネットでつながってリアルで傷つかないまま大人になれるからな」
 
 
トラウマ病

虎詩子は、 中学の担任「力田」に言われたことが原因で生きにくさを感じていた。
 
何をやっても乗り越えられなくて苦しんでいる中、御神玲香を見つけて希望を見つける。
 
 
御神は次の3つの順番が大事なのだと説明してくれた。
 
1 問題が起こる。
2 気持ちを確かめる。
3 出てくるすべてにそっかと言い続けて外に出す。
 
詳細
 

1 トラウマの扱い間違えて被害者から抜けられないあなたへ 

https://ameblo.jp/letstakeiteasy7/entry-12601916575.html

 

2 心は、親子関係から取り組むと危険な話 

https://ameblo.jp/letstakeiteasy7/entry-12601916556.html

 
 
 
 
「新しいカウンセリングを試してみませんか?しつこい悩みほどよく効きますよ」
という御神の言葉によく分からずにうなづいて、詩子は今日ここにいる。
 トラウマ講座で使った部屋と同じマンション内の別室で、大きな機械が詩子を出迎える。この部屋は、レンタルオフィスではなく、御神が独自に用意している部屋らしい。
 モニターがついた四角い柱のような黒い箱から、部屋を占領するように伸びた3つの透明ケースが伸びている。
 早く救われて楽になりたい一心ですがりついた方法は、とてもハイテクだったらしい。ちょっと逃げたくなった。
 装置を置いた隣の部屋で、御神とアシスタントの家永真守と向かい合って座る。家永は、トラウマ講座のときに受付をしてくれていたおとなしい印象の男性だった。
「バーチャルリアリティ装置を知っていますか?」
 御神の問いに詩子は首をかしげた。家永が驚いて口を開いた。
「遊園地の最新遊具として、よくCMしていますよ」
 少し考えて詩子の中で結びついた。
「ユーチューバーの方が『入ってみた』コーナーでやってたのを見ました」
 入ったユーチューバーがやたらめったら興奮していたけど、なんとなく見ていたから半分も理解していなかった。
 御神がパンフレットを出して説明してくれた。
「この装置は、視覚・嗅覚・聴覚・味覚・触覚を仮想現実世界で再現できる機械です。
 この装置を使って詩子さんの深層心理のイメージの世界で、現実では届かないような深いところからカウンセリングを行います。
 人生でしつこくつきまとうトラウマは、終わっても癖として残ることが多く、このやり方であれば癖も早く取れます。
 まさに生まれ変われるんです」
 詩子の耳に「生まれ変われる」という言葉は魅力的に響く。女神のような御神から出てくる言葉は託宣のように詩子の中に落ちていく。
 やりたい。
 何をするのか全く見えてこないけれど、とにかく変わりたい。
 最終確認を終え、契約書に何枚かサインすると準備が整った。御神は、中学のときの担任「力田」にされたことを話すようにと詩子に告げる。
 詩子は、今も血を流し続ける傷をゆっくりと話はじめた。
 
 詩子は、大人になった今思い返してみれば、親に愛された幸福な子供だった。
 力田に会うまで、本当の意味での怖いものなどなかった。調子に乗っていた。
 人生に安心していた。
 担任である「力田」は、イケメンで、女生徒にとてつもない人気があり、本人もそれをよく知っている性の悪い男だった。
 詩子の担任になる前にも、「贔屓がひどい」と生徒の保護者からの訴えがあって問題になったものの、力田は保護者をうまくまるめこんでなかったことにしてしまっていた。
 魅力があって、自信があって、口がうまくて、生徒あしらいも保護者あつかいもうまい。
 男女関係なく、生徒の中では好き嫌いがはっきりと別れていたが、力田の悪口を言うと、「愛されたいのに相手にされないからひがんでいる」と見えてしまったり、力田ファンから嫌がらせを受けたりするので力田のことを「嫌い」ということはゆるされない空気があった。
 そんな空気はあったものの、最初、詩子は力田に興味がなかった。
 どんなにかっこよく見えようと結局30歳近いおじさんなのだ。イケメンといっても芸能人ほどではない。
 クラスの派手めな女子の一部が騒いでいるだけで、クラスの半数以上の人間は、自分に害がなければ適度な関係で無難に過ごしたいと思っていたのではないだろうか。
 ただ、前に問題になったことがうなづけるほど、面倒見もいいが贔屓もひどかった。
 力田はホームルームの時間になると常に口にしていた。
「男は、中学生から女慣れしていないとあとの人生辛いぞ。特に今の時代はそうだ。
 校則があるし、先生から恋愛しろとは言えないが、異性とたくさんしゃべって友達をたくさん作って鍛えておけ。
 授業中言えないことを聞きたい人や、恋愛相談したい人は、時間作ってやるから放課後来い」
と言って一部の男子を徐々に虜にし、自分に自然と寄ってくる女子は大事に扱って虜にする。
 問題はその他の人間だ。
 普段自分の周りに来ない生徒への扱いがひどかった。授業中に集中的に当てたり、雑用を頼んだりする。
 他の学校では手を上げて当たったことが授業態度の成績になるらしいが、詩子の学校では違っていた。いやがらせのように当てていることは空気で読み取れた。逃れたいなら、力田に媚びればいい。それは明白だった。
 前に問題になったときには、「少しでもコミュニケーションを取りたくてやったことです」と言い切ったらしい。
「積極性のない子と少しでもかかわるための工夫を贔屓ととるのは、被害妄想ではありませんか?」と言ったのだ。
 失言も多いが、まわりくどく表現することで決定的なことは言わない。そんなふうに表上隠しても、敏感な年頃である生徒にははっきりと「力田カースト」ができていることを思い知らされた。
 力田の近くにいないと被害をこうむる。力田に好かれないと立場がなくなる。力田が担任する教室はもれなくそんな世界になってしまうのだ。
 
 詩子の中学校は、職員室とは別に、教科別に先生の小部屋があった。教科で使う専門資料を置いてあり、先生は職員室と教科室どちらともに机がある。
 国語の担任だった力田は「国語教科室」と呼ばれる部屋にいることが常だった。
 そんなある日、力田に頼まれて国語教科室で資料を探すことになった。力田カーストをばからしいと思っていた詩子は、力田に嫌われ用事を言いつけられることが多かったのだ。
 国語教科室は、いつものように力田ファンが集まり男心と女心について語る力田を囲んでいる。
「恋愛は自分を磨く最高のツールだ。
 モテるかモテないかは関係ない。
 異性と関わることで自分に向き合っていくことが大事なんだ。
 これを大人になってからやると辛いぞー。
 今は教育が過保護でネットでつながってリアルで傷つかないまま大人になれるからな。
 俺が担当になったからには、リアルでやりとりすることの大切さを教えるから、みんながんばれよ。
 国語なんて、リアルで恋愛してれば後からついてくる。文学はほとんどが恋愛だ。
 経験なく本を読んでも、たいていの人は好きになれない。
 経験したあとに本を読む。この流れが一番言葉を養う。
 本を読んでから経験でもいいぞ。
 とにかく大事なのは行動だ。
 本を読むことが大事なんじゃない。本で読んだことを使えるようになることが大事なんだ。
 本を読むだけの頭でっかちになると妄想ばっかりで行動しなくなるぞ」
ともっともらしいことを言ったあとに、子供向けにマイルドにつつんだ自分の恋愛話をはじめる。
 要するに自分の自慢話を聞かせたいだけなのだ。
 詩子は、乱雑に置かれた資料を整理しながら頼まれた本を探していた。もともと整理整頓が好きだった詩子は、途中から本を探すことを忘れて資料整理に夢中になっていた。
 
「虎は」
詩子は名字を呼ばれて集中が切れた。
「虎はあれだな。苦労するな」
「先生、それって、詩子がブスってこと?」クラスで派手なグループに入っている女子「美奈子」がニヤニヤしながら力田にこびる。
「いやいやいやそんなこと言ってないから誤解するなよ」とやけにわざとらしく答える。
 詩子は体が震えた。それまで、その瞬間まで、自分も他人も顔の良し悪しで判断したことがなかった。
 すっごく人気のあるかわいい子と、闇を放つキモ子とそれ以外ぐらいしか分類がなく、自分はそれ以外の普通だと思っていた。
 「ブスで恋愛に苦労する女」というレッテルがはっきりと貼られた瞬間だった。
 詩子は、もうすでに横に分別していた頼まれた資料を力田の机の上に置いて、無言で外に出た。
 笑い声がいつまでも追いかけてくる気がした。
 
「私、どうやって息してたっけ?」
 教室で、今までどうやって存在してきたのか分からなくなった。いつも、「おまえはブス」という言葉が追いかけてきて、詩子の動きを止めた。
 男子の目が怖くなった。
 存在を消すように小さく見えない存在になりたかった。
 「調子乗るなよ」とすれ違い様に言われて振り返ると美奈子がニヤニヤしていた。
 「気にしている」と気づかれたくなくて普通のふりをして意地だけで生活していた。 
 無理している日常は、詩子を削り取っていく。
 ある日、突然、朝の玄関で吐いた。
 そのまま学校に行けなくなった。
 
 幸いなことに倒れたのは2年の3学期で、親に頼んで少し遠い中学校へ3年から編入し直すことになった。
 幸い学校を変えれば学校にも普通に行けるようになって、受験にも影響なく普通に進学できた。
 表面上は引きこもりを3ヶ月したということだけでおさまったように見えた。それは、嘘だということを詩子が一番知っている。今も、息の仕方がよくわかっていない。
 「調子に乗ってないか」いつも自分を見張っている。
 どうしても男性を信じることができずに恋愛ができない。関係が3ヶ月以上続かない。
 意地だけで生きていた。
 力田の言葉は今も詩子を追いかけて来て、詩子を押しつぶす。
 
 いじめられたわけじゃない。
 ましてや犯されたわけでもない。
 だから、みんな「そんなこと引きずってるの?」とびっくりする。
 詩子をがんじがらめにしているのに、「そんなこと」と言われてしまう。
 詩子が悪いと言われてしまう。
 うまく乗り越えられない詩子が悪いのだと。
 
「教えてください」
私はどうやって乗り越えればいいですか。
 
続き

4 深層心理の同心円の中心で 

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