Let's Go Steady――Jポップス黄金時代 ! -13ページ目

Let's Go Steady――Jポップス黄金時代 !

Jポップスの黄金時代は80年代から始まった。

そんな時代を活写した幻の音楽雑誌『MUSIC STEADY』をネットで再現します。

 

秋を通り過ぎ、夏からいきなり冬へ。実りの秋祭りはいま、いずこ。“ハーヴェスト・ムーン”を聞く機会はたくさんあったが、それを見る機会もない。そんな秋の祭りを東京・下北沢で堪能してきた。下北沢駅の南西口から徒歩1分、下北沢南口商店街にその会場はあった。

 

 

昨日は、10月26日(土)は下北沢のライブも楽しめるカフェ&バー「duke Saloon」で、行われた“高田エージ弾き語りライブ”。同所では3回目になる。SUPER BAD(スーパーバッド)の高田をTh eROCKERS、シーナ&ロケッツの澄田健がサポート。二人は古くから交流はあるものの、共演は初という奇跡のような組み合わせだ。

 

高田のXには“I'm a KING of Yeaaaaaah! 晴天率100%のお祭り男。 「Thank you Japan!」でおなじみ。 ひとり旅をしながら、歌ってる「幸せを運ぶ男」”と自己紹介がある。その言葉には噓はなく、希代のエンターテイナーとしての高田の魅力を澄田が引き出す(弾き出す)。多幸感に溢れたお祭りのようなライブ。同時に高田のシンガーソングライターとしての実力を再確認。どれも人懐っこく、自然と心を解し、身体を熱くしてくれる。ギターを抱えた全国行脚も伊達ではない。

 

 

当初は第一部の高田のソロコーナーに続き、第二部は澄田のソロもあるかと思ったが、それはなく、サポートのみである。しかし、控えめながらしっかり仕事をする澄田もとても尊い。何か、長年の友情に報い、高田エージをお祭り男にしてやろうという気概を感じた。“高田澄田”、もしくは“エージとタケシ”(命名権は主張しません!?)という、新しい相棒物語に酔いしれる。

 

ライブ後の語らいも楽しかった。この日は特別にお好み焼きもメニューにあった。お祭りには焼きそばやたこ焼きかもしれないが、主催者の友人であるお好み焼き屋の店主による特製お好み焼きは絶品。お祭り気分を大いに盛り上げた。

 

 

高田エージをちゃんと見たのは2020年1月27日の渋谷CLUB QUATTROで開催された「Jagatara2020 『虹色のファンファーレ』」のゲスト出演以来か。1988年4月25日、スーパーバッドは「ドナドナ」のカヴァーでMOON RECORDからデビュー。そういえばスーパーバッドは同年6月に開店した渋谷CLUB QUATTROのオープニングキャラクターを務めていたという過去もある。その後、さらにS-KENやJagataraなどとも交流、彼らが主催するイベントにも度々、出演している。また、2000年代には武田“チャッピー”治(彼は川上シゲ、澄田健、うじきつよしなどとチャッピーズを結成している)とSUPER Goooooood!(スーパーグー)を組み、トリオ編成だったが、知らぬ間に30名以上の大所帯バンドに膨れ上がったこともあるという。ストリートのヒーローがロードに出て、その成果を東京で披露してくれる。そんな彼との嬉しい再会だった。その場がシーナ&ロケッツのシーナと鮎川誠が愛した下北沢というのも縁のようなものを感じる。改めて、このイベントを主催した“黒い男爵”へ感謝だ。

 

 

https://x.com/SUPER_Goooooood/status/1848260349100695719

 

 

 

二人パール兄弟(サエキけんぞう+窪田晴男)が今井裕とともにサディスティック・ミカ・バンドのファーストアルバム『SADISTIC MIKA BAND』(1973年)に収録された「ダンス・ハ・スンダ!」や「シトロン・ガール(金牛座流星群に歌いつがれた恋歌)」、「影絵小屋」など、珠玉の名曲達を演奏するという。今井のミカバンドへの加入はクリス・トーマスがプロデュースしたセカンド・アルバム『黒船』(1974年)からになるが、実際はファーストアルバムからレコーディングに参加。初期の名曲達を今井裕が演奏している。本物を弾いたキーボーディストとの“共演”である。単なる“カヴァー”や“トリビュート”とは違う。また、サディスティック・ミカ・バンドのカヴァーやトリビュートは、「タイムマシンにおねがい」や「塀までひとっとび」などは演奏されることはあっても「影絵小屋」や「シトロン・ガール」など、ファーストアルバムの曲が演奏されることは滅多にないそうだ(実際は「シトロン・ガール」が昨2023年、高野寛が狭山のフェスで演奏したが、それだけ。「ダンス・ハ・スンダ!」は加藤和彦トリビュートでカバーされた)。

 

開催日時は10月4日(金)、開催会場は大阪・福島「THIRD STONE 福島店」である。二人パール兄弟のツアーの大阪公演に大阪在住の今井裕が合流することになる。東京ではなく、大阪である。一瞬、ひるみそうになるが、やはり、この機会を逃してはならない。このところ、台風や地震、故障などで運行状態が不安定な新幹線ながら、意を決して(というほどではないが!)、東京発・新大阪行きの新幹線に乗り込む。幸いなことに遅延も休止もなく、すんなりと新大阪に到着。在来線の新大阪駅から大阪駅へ、そして福島駅(当然、福島県の福島ではない。JR大阪駅から環状線内回りで一駅である)に到着。梅田から近いにも関わらず、下町情緒が漂う。カード下にはいい感じの“飲み屋”がひしめく。駅から徒歩5分ほどのライブハウス「THIRD STONE 福島店」には開場を待つ観客が列をなす。このために来阪した“遠征組”も多いらしく、再会を喜び合う方もたくさんいた。

 

開場すると、会場にはDJのグルーヴあんちゃんによるパール兄弟やイミテーションなどと同時代のバンドのナンバーがプレイされる。始まる前から観客の気分が上がるというもの。

 

 

 

開演時間の午後7時を15分ほど、過ぎて、サエキけんぞうと窪田晴男が登場する。サエキはヘルメット(ジョン・レノンが「パワー・トゥ・ザ・ピープル」のピクチャースリーブで着用。その裏面はオノ・ヨーコで叛旗赤ヘル版)に手拭といういで立ち。始めから不穏な空気(!?)を漂わせるものの、チューニング中に窪田が何気なく話した今井裕との“初めて物語”にほっこりさせられる。窪田は“今井さんは40年も前にレコーディングに誘ってくれた人”と語る。まだ、右も左もわからない新人の窪田を最初に認めたのが今井であり、今夜は約40年ぶりの競演であることを観客へ伝える。人に歴史あり。おそらくはそれはイミテーションのヴォーカルのCHEEBOのソロアルバム『パラダイス・ロスト』のレコーディングだろう。1985年にリリースされているが、実際のレコーディングは前年、1984年である。今井は窪田晴男(G)、奈良敏博(B)、友田真吾(Dr)、そして今井裕(KB)というラインナップで「Media」を結成し、そのバンドで同アルバムのためにPANTAや伊藤銀次、MOMOYOなどが提供した楽曲のベーシックトラックをレコーディングしている。あれから40年。窪田が感慨深げに語るのも無理もないだろう。

 

二人パール兄弟はこの日の前日、10月3日(木)に豪雨の静岡のライブハウス「騒弦」で「二人パール兄弟ツアー はじめまして静岡」を行っている。そのライブは、妄念忍者やJIMMYとからまわる世界など、地元バンド(!?)がサエキけんぞうの名曲をカヴァーするなど、“歓待”を受けたばかり。否が応でも二人の気持ちは上がる。そんな勢いもあっての大阪入りは「二人パール兄弟ツアー 待たせてゴメンネ大阪」と命名された。おまけに二人パール兄弟に今井裕がゲストという特別なイベントである。大阪は今井の地元であり、いまも大阪で暮らしている。

 

二人パール兄弟は2019年に同名義で『DELAY』というパール兄弟の楽曲をサエキの歌と窪田のギターで再現するカヴァーアルバムをリリースしているが、生『DELAY』という感じで「馬のように」や「TRON 岬」、「貝殻のドライブ」、「青いキングダム」、「100度目のBye Bye」、「色以下」……など、新旧の名曲を披露。同時に「MAGネティック」や「君と映画」、「RUN-NEWバックステージ 」、「夜間押しボタン式」など、新曲もお披露目する。全曲、サエキの歌に窪田のギターでパール兄弟の世界を二人パール兄弟として再現。ところどころで松永俊弥のドラムやパーカッションのループが使用されるのみ。当然、不足感はない。音の隙間を巧みに埋めつつ、いい意味での“間”がある。流石、名手の誉れ、手練れのサエキけんぞうと窪田晴男だろう。

 

彼らの演奏を聴いていて、改めて感じるのはベテランのゆとりや落ち着きではなく、まるで栄光のゴールを目指して突き進む新人バンドのような勢いである。その加速していく演奏と歌は聞くものをまるでジェットコースターへ二人とともに乗り込んだ(放り込まれた)かのようだ。スリルとサスペンス(!?)もある、素敵な同行二人だろう。パール兄弟とともにロックンロールの旅を楽しむ、そんな感じではないだろうか。それには理由がある。サエキは数年前から2026年のデビュー40周年を迎えるにあたり、渋谷公会堂(現在はLINECUBE SHIBUYA)でコンサートを開催することを“宣言”して、同時にそのための準備を着々と始めている。サエキは王国へのロード(KINGDUM ROAD)というらしいが、目的のあることの素晴らしさだろう。目標に向かって突き進む。その姿は限りなく、美しい。観客はそんな彼らをとことん応援したい。会場の不思議な一体感はその表れではないだろうか。

 

 

 

この日のライブ、午後7時15分の二人パール兄弟の登場から1時間30分近く一気に飛ばしている。二人のパール兄弟は「夜間押しボタン式」を演奏し終えた8時40分、漸くこの日のゲストである今井裕を呼び出し、彼がステージに登場する。お待たせしました。お待たせ過ぎたかもしれません(昨日、限定配信でSuchmosの2019年9月8日の横浜スタジアムのライブを見ていたらYONCEも同じ台詞<!?>を言っていた)。

 

 

今井は“当時のロックンロールスーツを着ていくから楽しみに!”というお約束通り、ロックンロールスーツを纏って登場。John Lydonと同じイタリア製生地の1950風ロカビリー・セットアップらしい。ロックンローラー、今井がステージに現れる。このところ、7月12日(金)に渋谷 「duo MUSIC EXCHANGE 」で開催された千年COMETS の「千年COMETS  復活祭 第一章 ORGANIZED By SNARE COVER」へ彼らのアルバム『the edge』のプロデューサーとして、ゲスト出演するなど、東京でも演奏する機会はあったが、地元・大阪でミカバンドの曲をカヴァー、それも二人パール兄弟との共演である。そうあることではないだろう。この企みの契機はサエキけんぞうが6月20 日(木)に渋谷「LOFT9 Shibuya」で開催したサエキけんぞうのコアトークvol.104 サディスティック・ミカ・バンドの全て」に今井が小原礼や松山猛などと出演したこと。その座組はサディスティック・ミカ・バンドの“再結成”でもある。そして大阪公演が決まり、その際に今井裕へ声を掛ける。コアトークからの流れから当然のことかもしれないが、素晴らしい思い付きである。サエキのプロデュース力に脱帽である。サエキは私達の夢や希望を叶えてくれる。

 

 

今井によるとファーストアルバムは“小原からレコーディングしているから遊びに来てよ”と言われて、スタジオへ行くと、既にMINI MOOGやARP ODYSSEYなど、キーボードが用意されていて、“ちょっと、やってみて”と言われ、そのままレコーディングに参加することになったそうだ。

 

サエキはファーストアルバムには“今井さんのスーパーシンセサイザーがいっぱい入っている”という。

 

今井は“当時はスモールフェイス、ニッキー・ホプキンス、レオン・ラッセルに凝っていて、彼らみたいなことをやってみた”らしい。サエキは“加藤はグラムにはストーンズとフェイセスの要素が必要だ”と指摘していたという。そんなグルーブを出せる元祖ローリングピアノマンが今井裕だったのだ。

 

まるで6月の“サエキけんぞうのコアトーク”の続きのようだが、演奏以前に話を聞くだけでも貴重。やはり、現場にいたものの言葉はリアルである。サエキはコーラスを観客にしてもらうため、歌詞カードを用意して、配布している。まさか、自分も参加するとは思ってなかったかもしれないが、2024年の初期の名曲の再現には観客の声も必要だったのだろう。

 

 

二人パール兄弟+今井裕という“バンドは”「影絵小屋」を演奏する。グラムなブギーサウンドが鳴り響き、グラム感が醸し出される。今井のグラマラスなキーボードが先導していく。サエキのグラムロックへの深い理解と愛情、窪田のグラムギタリストとしての天賦の才能があってこその艶やかさだ。彼らは2024年のグラムロックを奏で、堪能させてくれる。

 

同曲を終えると、サエキが“亡き姉に捧げます”と告げ、“金牛座流星群に歌いつがれた恋歌”というサブタイトルがついた「シトロン・ガール」を演奏する。サエキは北國新聞のインタビューで「音楽へのめざめはフォークル(ザ・フォーク・クルセダーズ)なんです。兄と姉と3人でお金を出し合ってアルバム『紀元貮千年』を買ったんですね。それが最初です」と語っている。フォークルはサエキの原点、そこには姉や兄の存在は欠かせない。加藤がフォークル後に結成したミカ・バンドの初期の名曲をレコーディングに参加した今井裕と演奏する。それは感慨深いものもあったのではないだろうか。キラキラしつつもドリーミーな名曲が大阪の街に鳴り響く。改めて貴重な機会といっていいだろう。

 

 

サエキは観客へ“コーラスを最初からやっていただければ”と語り、グラムなダンスチューン(!?)「ダンス・ハ・スンダ!」を披露する。今井のピアノも気持ちよく転がる。このイケイケ感はなんだろうか。大阪と言えば、岸和田のだんじりだろう。街中を山車が疾走していく、そんな勢いだ。祝祭空間が大阪の下町・福島に出現する。会場も煽られ、乗り乗りになる。

 

圧巻にして爽快なミカ・バンドの初期名曲の再現。同セッションだけで終わるかと思ったら3人でパール兄弟の初期の名曲「快楽の季節」を演奏する。サエキから“追加で「快楽の季節」なんかもできませんか?”という申し入れがあったそうだ。今井は後日、“ライヴアレンジが浮かんできて、XTCのような過激なギターを弾いて欲しいと伝えた♪_「快楽の季節」後半部では独断でアバンギャルドなコードをつけ、窪田さんに書き付けわたしましてムチャ振り、これやってと。窪田くんのギター、二回ほど合わせただけでまさにイメージしていた通り。エッジが立っていてオシャレ。時がたって立派におなりになった。サエキくんのプロデュースセンスの鋭さ。それぞれに発見があった特別な夜。続けていけるようこころします”と、。自らのSNSで書いている。

 

今井はこのために難解なコード譜を書き、それを見事に窪田は弾きこなし、サエキは見事に歌いきった。会場は演奏者も観客も“気持ちいいね 俺たち”状態。まさか、パール兄弟の曲を一緒にやるとは思ってなかったが、このサエキの思い付きも見事。1986年の名曲が今井裕のキーボードを加え、2024年の名曲として蘇る。

 

午後9時20分、興奮と歓喜のステージを終え、3人はステージから消える。わずか、4曲ながらロックンロールピアノの楽しさとロックピアニスト、今井の実力を思う存分に見せつけるセッションだったのではないだろうか。

 

アンコールを求める拍手と歓声はやまず、二人パール兄弟が戻って来る。二人は矢代や歯科医の友人の逝去を期に改めて死と向かいあうようになったというが、亡き友達を思い、作った新曲「僕らはここにいる」(昨2023年9月30日<土>に東京・原宿「クロコダイル」で行われた『パール兄弟・結成40周年 〜ありがとう、ヤッシー〜』でも演奏された)を彼らを思い、演奏し、観客へ届ける。

 

しんみり、じんわりとしつつも名曲「「バカヤロウは愛の言葉」で、大阪公演を締める。東京ではなく、大阪で“バカヤロウ”は“アホ”とは違い、きつい言葉かもしれないが、ファンはわかっているのか、それともM気質なのか、嬉しそうに反応していく。

 

 

この日のステージは9時35分に大団円を迎え、最後はBGMとして「タイムマシンにおねがい」が流れる。わずか、2時間30分ほどの“時間旅行”かもしれないが、3人はこの日、は私達に夢と希望と見せてくれ、歓喜と至福を与えてくれた。やはり、行くべきライブだったことを再確認する。同時にもっと多くの方に見てもらいたいと感じた。是非、東京以外でも“タイムマシンツアー”(!?)を開催して欲しい。

 

 

サエキけんぞうによると“二人パール兄弟は、これから四人パール兄弟に変身し<合体ロボのようですね>、11月27日渋谷クアトロに降臨します。次は渋谷でお会いしましょう! 応援よろしくお願いします!!”と、SNSで告知している。渋谷公会堂への王国ロードの道中、いろんな仲間との出会いもありそうだ。

 

 

今井はこの日のライブに刺激を受けたのか、終演後、また、ライブをしたいと語ってくれた。実際に日程や場所などは未定で、ソロか、バンドか、どんな形での開催になるか、わからないが、一日も早く見たいもの。皆様の声援が頼りである。SNSなどで、世界は待っていることを書き込んでもらいたい。今井は1970年、谷村新司率いるロック・キャンディーズにウッドベースとキーボードで参加している。来年、2025年は芸能生活55年になる。まさに“GO GO IMAI!”。何かをするにはいい区切りの年になるのではないだろうか。

 

きっと、キャプテン・ヒロ & ザ・スペース・バンド、サディステック・ミカ・バンド、サディステックス、イミテーションなどのメンバーとして、クリス・モスデルや片岡鶴太郎、トゥマニ・ジヤバティ、ザ・ブルーハーツ、ザ・ストリートスライダーズ、ZABADAK、及川光博、RAZZ MA TAZZ、MOON CHILD、リクオなどのプロデューサーとして活躍してきた今井のキャリアを睥睨するようなライブも皆様も見たいはず。期待しかない。

 

 

 

10-4大阪サードストーンSETLIST

 

1,エレクトリック・ウェイヴ
2,火の玉ボール 
3,馬のように 
4,TRON 岬 
5, MAG ネティック  
6,君と映画 
7,貝殻のドライブ 
8,青いキングダム 
9,100 度目の ByeBye
10,RUN-NEWバックステージ 
11,色以下 
12,夜間押しボタン式

 

今井裕さん↓ 
13,影絵小屋 
14,シトロン・ガール 
15,ダンス・ハ・スンダ !
16,快楽の季節

 

以下二人  アンコール 
・僕らはここにいる 
・バカヤロウは愛の言葉

 

 

2024.11.27 (水)渋谷CLUB QUATTRO(東京都)

「君の心にRUN-NEW!パール兄弟2024」

パール兄弟(サエキけんぞう、窪田晴男、バカボン鈴木、松永俊弥)

ゲスト:いまみちともたか)

会場 渋谷クラブクアトロ 渋谷CLUB QUATTRO(東京都)

開場/開演 18:00 / 19:00

料金 前売 一般¥6,500 / スペシャルシート(16席限定・指定席)¥8,500 / 学割¥2,500 / 当日 一般¥7,500

※スペシャルシート(16席限定)はQUATTRO WEB先行でのみ販売

※学割チケットはクラブクアトロ店頭でのみ販売

ドリンク D別 ※当日入場口にてドリンク代¥600いただきます

一般発売日 2024.09.14 (土)

 

チケット販売 渋谷クラブクアトロ 

 

 

お問い合せ 渋谷クラブクアトロ TEL:03-3477-8750

 

 

 

 

 

https://www.amazon.co.jp/DELAY-%E4%BA%8C%E4%BA%BA%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%85%84%E5%BC%9F/dp/B07ZLK56HJ

 

 

 

 

 

 

 

 

もう40年以上も前、その場にいたものもそう多くはない。本人を含め、出演者を抜かせば多分、在京で生存している関係者(!?)は少ないだろう。だからこんなことを書けるのは私くらいかもしれない。この8月28日(水)に東京「渋谷CLUB QUATRO」で行われた暴動クラブの初のワンマンライブ『暴動集会』を見ていて、1980年4月1日(火)に東京「ラフォーレ原宿」で行われたザ・ルースターズの東京での初のライブを思い出していた。客席に井上富雄や池畑潤二がいて、「C.M.C.」を聞かされれば、そう思うのも当たり前かもしれない。

 

暴動クラブを初めて見たのは昨2023年12月22日(金)の高円寺「HIGH」での大江慎也のShinya Oe and Super Birdsのライブだった。暴動クラブと大江慎也が共演したとかではなく、メンバー全員がザ・ルースターズのファンで、大江に挨拶に来ていたのだ。私自身も実際に彼らと話などをしていないが、大江のマネージャーからそのことを聞いた。大江自身も翌日、SNSに彼らと一緒の写真を公開している。

 

 

https://x.com/ShinyaOe_INFO/status/1738490029465604336

 

 

 

その翌月、2024年1月21日(日)に二子玉川「GEMINI Theater」で行われた井上富雄のライブにもメンバーが来ていた。さらに池畑潤二が参加している6月9日(日)に下北沢「CLUB251」で開催された柴山“菊”俊之の生誕&復活ライブ『202469 indianSummer 77th~菊の部屋へようこそ・・・俺は待ってるぜ!~』にもメンバーが来ていたのだ。その前後に暴動クラブのベースの城戸"ROSIE"ヒナコが自らのコラムでザ・ルースターズのことを度々、取り上げ、かつ、井上富雄と城戸"ROSIE"ヒナコとの対談がSNSに上がっていた。

 

ロックンロールの物語をレコードするメディア「DONUT」

■La Vie en ROSIE 〜ROSIEのレコード日記

https://donutroll.tokyo/rosie/

 

 

 

「Rooftop|ライブハウス連動型webマガジン」

■ザ・ルースターズの初代ベーシストと暴動クラブの紅一点ベーシストによる、ベースとルースターズをめぐる珠惑の対話

https://rooftop1976.com/interview/240712120000.php

 

 

 

いまにして思えば、「C.M.C.」のカバーや大江慎也が彼らのデビューアルバム『暴動クラブ』に“These Sounds Have Good Flavers.”というコメントを寄せているが、そのための“準備”だったかもしれない。しかし、平均年齢20歳という彼らのような若いバンドがザ・ルースターズのことをかくも絶賛し、心酔することも不思議だが、ザ・ルースターズは彼ら以外にも時代や世代を超えて愛されている。昨2023年11月の「ザ・ルースターズ全アルバム118曲の“全世界配信”」も大きいだろう。それ以前に元メンバーのライブやイベントに足を運ぶ度にリアルタイム世代だけでなく、彼らの全盛期には間に合うはずもない若い観客が駆け付けていることも目撃している。これは稀有なことではないだろうか。

 

 

実際、暴動クラブのライブはこの6月13日(金)東京・下北沢「CLUB Que」で開催されたイベント『Who is the KING OF ROCK? 』で見ている。彼らのワンマンではなく、The TigerやWENDYなども参加したものだが、三者三様、見ごたえのあるものだった。初ライブは彼らの魅力が充分に伝わるもので、同時に若い世代のバンド(おじさん臭い表現で申し訳ない)の隆盛を予感させるものがあった。「福岡BEAT革命」のFBページで「Z世代のロックの暴動が始まる」と書いている。大江慎也などが太鼓判を押すのも当然と、納得したものだ。

 

ザ・ルースターズ絡みの話題だけでなく、ローリング・ストーンズの唯一の日本人公式カメラマン、有賀幹夫がジャケットやアーティスト写真を撮影、また、多くの有名ミュージシャンやジャーナリストが絶賛するなど、その“お膳立て”は完璧過ぎて、胡散臭いものを感じる方もいるかもしれないが、私にとっては注目のバンドであることに間違いない。その初のワンマンライブ、期待しないわけにはいかないだろう。

 

 

実際に暴動クラブと共演経験のある極東ファロスキッカーの宙也は、ライブの当日、会場に行く直前にこんな書き込みをXにしている。

 

“この齢になってハタチの子たちのロックバンド観に行くとかワクワクする。自分が中高生の頃に外タレ来日公演とかフイルムコンサートとか行ってた感じと変わんない。”

 

https://x.com/chuya_aquarius/status/1828719558422942178

 

 

 

 

彼がそんな気持ちになることもわからないでもない。暴動クラブは釘屋玄(Vo)、マツシマライズ(G)、城戸“ROSIE” ヒナコ(B)、鈴木壱歩(Dr)という4人組。平均年齢は20歳。この8月7日にリリースしたデビューアルバム『暴動クラブ』の発売を記念した初のワンマンライブに立ち合う。別に“親戚”や“保護者”の気持ちになっているわけではないが、期待と心配と不安が入り混じりつつも、何か、伝説の始まりに出くわす、新世代のヒーローの誕生を見届ける、そんなワクワクする予感を抱かせるのだ。

 

 

会場は立錐の余地もない、超満員状態。既にソールドアウトになっていたが、台風騒動で若干、当日券も出たが、それもすぐに売り切れたようだ。新人バンドの初のワンマンライブにこんなにも観客がいることに驚く。彼らと同世代だけではなく、かなり上の世代、高齢の方も来ている。“ロックおやじ”の期待の星かもしれない。彼らはデビューアルバムで、ボー・ディドリーの「Road Runner」をカバーしているが、同曲をただコピーするのではなく、ザ・プリティ・シングスの1965年のバージョンをカバーしている、捻りが効いているのだ。暴動クラブは自らの“ロック習熟度”や“若者度”を試すリトマス試験紙か。そんな思いで足を運ばれる方もいるのではないだろうか。

 

 

60年代のヒッピーと70年代のグラムロッカー、80年代のバッドボーイズロッカーのようないで立ちステージに登場した暴動クラブ。1曲目はデビューアルバム『暴動クラブ』のオープニングナンバー「とめられない」、そしてファーストシングル「暴動クラブのテーマ」を畳みかける。このワンマンライブの直前に、彼らは“ARABAKI”や“JOIN ALIVE”などの“フェス”も経験。そんな経験がバンドに勢いを与えている。スケールアップしているのだ。

 

続けて沢田研二の「気になるお前」のカバーを披露する。この4月にセカンド・アナログ7インチ・シングルとしてリリースされた「シニカル・ベイビー」にカップリングされている同曲は沢田研二が1973年にリリースしたシングル「胸いっぱいの悲しみ」のB面にカップリングされている。安井かずみが作詞、加瀬邦彦が作曲している。思わず、こう来たか――そんな感じを抱かせる。暴動クラブにいい意味でのGS的なレトロなポップさを感じていたが、こんな曲をシレっとカバーするところが彼ららしい。

 

 

 

この日はクリスタルズ「Da Doo Ron Ron」や前述のボー・ディドリーの「Road Runner」などもカバーしている。いずれも完コピではなく、彼ららしい華やかさや騒がしさを纏う。どんな曲でも“暴動クラブ”らしさがある。

 

 

この日も披露された暴動クラブ のオリジナル「 恋におちたら」もオールディーズポップスの郷愁と懐古を匂わせ、フィル・スペクター風のカスタネットやコーラスなども聞きどころだろう。学園ドラマのようなオフィシャルビデオも必見。「暴動学園」の黒板には時間割(!?)が書かれ、教科としてロックンロール、パンクロック、パンクロック、めんたいロック、ロカビリー、ブルース、ガレージパンクなどがあり、その先生にはブライアン・ジョーンズやジョニー・サンダース、柴山“菊”俊之、クリフ・ギャラップ、アルバート・キング、ウェイン・クレイマーのなどの名前が書かれている。

 

 

 

 

また、歌詞や曲名など、「すかんぴん」や「ブギ」、「 Rag」、「狂わせて」、「全部捨て」、「おいらのロケット」、「意味のないことばばかり」、「大人になんかならず」……など、ロックのクリシェを散りばめながらもそれらが新しい響きを持つ。永遠不滅のティーンエイジの叫びながら普遍的なメッセージを伝える。何か、深淵なものさえ、感じさせるのだ。どこか、インテリジェンスみたいなものが潜む。彼らの発言やコラムなどを読む限り、この指摘もけっしてうがった見方ではないだろう。

 

 

デビューアルバム『暴動クラブ』はプロデューサーに荻窪の話題のライブハウス「TOP BEAT CLUB」」のオーナーで、THE NEATBEATSのリーダーでもあるMr.PANを迎え、彼が所有するオール・アナログ機材によるスタジオ「Grand-Frog Studios」で、モノラル・レコーディングされている。そのMr.PANにもしごかれたという。アナログ器材でモノラル・レコーディングをするには、演奏技術以前にやはりその年代の楽器や器材の使用法を心得、精通してなければならない。随分前だが、土屋昌巳がTHE MODSのサードアルバム『LOOK OUT』(1982年)をプロデュースした際に楽器や器材を“本物”に変えさせている。また、鳥井賀句もTHE POGOのセカンドアルバム『1990』(1990年)をプロデュースした際にも同じく楽器や器材など、本物を使い、その成果は如実に音に現れたという。暴動クラブも“本物”を体験する機会を得ているのだ。

 

本物を知るからこそ、正しく修正もできる。この日、前半は音がダマになり、聞き取りにくいところがあった。ところが後半になるにつれ、音の粒が立ってきて、すんなり耳と身体にはいってくる。細かいコーラスや多彩なニュアンスのバッキングなどが際立ってくる。

 

アンコールのザ・ルースターズの「C.M.C.」のカバーは既にデビューアルバム『暴動クラブ』に収録した同曲を聞いていたが、やはり生で聞くと迫力が違う。変に小細工することなく、オリジナルの猥雑さをそのまま表現する。同曲の前にザ・ルースターズもカバーしたサファリーズ、ベンチャーズの「ワイプアウト」(日本では「電撃ネットワーク」のテーマ曲としても知られている)を持ってくるなど、手が込んでいる。壮大なイントロか、同曲の特別感が増す。

 

さらにアンコールでは来年4月22日(火)に東京・恵比寿「LIQUIDROOM」でワンマンライブが行われることが発表された。ライブタイトルなどは同時点では決まってないようだったが、観客には嬉しいサプライズではないだろうか。

 

 

冒頭にザ・ルースターズの40年以上の前の東京での初のライブを思い出すと書いた。確かにルースターズの元メンバーが会場にいて、ザ・ルースターズのカバーをしていればそう思うのも当然かもしれないが、暴動クラブの初々しさとふてぶてしさをザ・ルースターズに重ね合わせて見ていた。同時に伝説の始まりに立ち合い、その場に居合わせる幸運。きっと、誰もが体験できたくてもそういう機会を体験できることではない。そして、この伝説は始まりであって、彼らが活動し続ける限り、それは更新がされていく。恵比寿のライブ以前にも彼らはライブやイベントに精力的に参加していくことをSNSなどで告知している。きっと、どれもが見逃せないものになるだろう。

 

 

大谷翔平が“さよなら満塁ホームラン”でメジャー史上6人目の「40(HR)-40(盗塁)」を最速で達成したゲーム(現地時間2024年8月23日)以降、すべての試合が見どころのようにだ。いま現在は、「47-48」である。日本時間9月16日(祝・月)時点で、今期のレギュラーシーズンはあと13試合。試合数は少なくなっているが、「50‐50」を達成する可能性は充分ありそうだ。来シーズンは二刀流になることを考えると、今期が唯一(にならないことを祈るが)の機会かもしれない。毎試合をワクワクしながら見ている。暴動クラブのゲームは今シーズン限りではない。すべてのライブが伝説になるかもしれない。今後、彼らはどんなドラマを積み重ね、どんな伝説を生むのか、楽しみでならない。もし、40年後(!?)も生きていれば、その起点となった、この日のことを誇らしげに語るつもりだ。

 

 

 

 

「福岡BEAT革命」HP

■1980年4月1日のザ・ルースターズ――「ステディ・ロック・ファンクション」に出演!

 

 

https://www.fukuokabeatrevolution.com/post/1980%E5%B9%B44%E6%9C%881%E6%97%A5%E3%81%AE%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%BA%E2%80%95%E2%80%95%E3%80%8C%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%80%8D%E3%81%AB%E5%87%BA%E6%BC%94%EF%BC%81

 

 

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■Z世代のロックの暴動が始まる――『Who is the KING OF ROCK? 』the Tiger WENDY 暴動クラブ 6月13日(金)東京・下北沢「CLUB Que」

 

https://www.facebook.com/fukuoka.beat.revolution/posts/pfbid05UUREpr2S7Qa5iwv6erC19hrPuDeN5B59SYcL1tFSfAUP5theVWqE17GKCZ9AZGnl

 

 

 

■暴動クラブ ワンマンライブ『暴動集会』(2024年8月28日<水>東京・渋谷CLUB QUATTRO)セットリスト■

 

01とめられない

02暴動クラブのテーマ

03気になるお前

04すかんぴん・ブギ

05ロケッツ

06ROAD RUNNER

07欲望

08Voodoo Rag

09カリフォルニアガール

10いとしのクロエ

11Da Doo Ron Ron

12恋におちたら

13まちぼうけ

14Born to Kill

15 シニカル・ベイビー

 

encore

01ワイプアウト

02C.M.C.

03チェルシーガール