汐留でHAPPYになろう――山下久美子ONE Step Closer with Smile♡ ☆ | Let's Go Steady――Jポップス黄金時代 !

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Jポップスの黄金時代は80年代から始まった。

そんな時代を活写した幻の音楽雑誌『MUSIC STEADY』をネットで再現します。

当初は2月12日(土)に予定されていた山下久美子の汐留「BLUE MOOD」でのライブ『*山下久美子 One Step Closer with Smile♡』が漸く、この4月16日(土)に限定ライブ&配信ライブ『山下久美子ONE Step Closer with Smile♡☆《そばにいたいよ》』として実現した。収束へ向かうかに見えて、度々、新種が登場するなど、このウイルスはなかなか、手強い。彼女のライブに限らず、数多のライブやイベントが延期や中止になっている。

 

結果として、バンドでのライブは、この日が2022年の最初のステージになる。《そばにいたいよ》というサブタイトルは、“みんなのそばにいたいよー”という山下久美子の強い思いが込められているかのようだ。

 

彼女にとっても観客にとっても、まさに待望のライブは、後藤秀人(G)、伊藤隆博(Kb)、千ヶ崎学(B)、椎野恭一(Dr)というお馴染みのメンバーが支える。自粛の鬱憤を吹き飛ばすかのように「Melody〜from Liverpool」、「優しくしたいの」、「逢いたい」と、3曲を畳みかける。MCを挟んで「Lilith-(British Fantasy)、「Happy Birthday…to me」、「STAY」、「Rock me Baby」が披露される。1曲目から7曲目まで、いずれも山下の日本コロムビア在籍時に布袋寅泰がサウンドプロデュースを手掛けた“ロックンロール3部作”(『1986』、『POP』 、『Baby Alone』。「Melody〜from Liverpool」はシングルとしてリリース。同3部作のコンピレーション『three into one』に収録)のナンバーばかり。何か、弾けたいという思いがそんな曲を選ばせたのかもしれない。山下は最初のMCで“木枯らしの頃を想定したセットリスト”と語っていたが、2月に組んだセットリストをそのまま踏襲している。その期間を自らに刻むという思いもあったのだろう。☆《Sweet Rock'n Roll Live 2022'》という、もうひとつのサブタイルも伊達ではない。思い切りロックしたいという山下の気持ちがそのままステージに現れる。山下は“汐留でHAPPYになろうぜ!”と叫ぶ。こんなにも溌溂として、思い切り弾ける彼女を見るのは久しぶりのこと。

 

そんなロックな第1部を締めくくるのは佐野元春が山下に提供した「So young」である。いうまでもなく、“総立ちの久美子”の時代を象徴する曲でもある。間に「My way」(勿論、山下流のロックンロールバージョン!)を挟み、「So young -My way-So young」として披露される。木枯らしの時期なら心と身体が温かくなるセットリストだろう。この日は20度超え。思い切り汗をかく(ちなみに配信を見ているので、会場にいる気分での反応!)。同曲を終えると、新鮮な空気を会場にいれるための換気タイムが取られる。

 

 

 

空気を入れ替え、気持ちも新たに山下のスウィートなロックンロールライブが始まる。彼女にとって、“Show must go on”でなければならなかった。「JOY FOR U」、「微笑みをもう一度」、「春に降る雪」という、1988年に『Baby alone』リリース後、歌手活動を休止し、1991年に歌手活動を再開した直後のアルバム『JOY FOR U』からのナンバーが披露される。“休止”と“再開”――彼女自ら望むと望まざるに関わらず、この“状況”がSTOP&GOを繰り返えさせてきた。何か、そんなストーリーをセットリストに重ね合わせているようにも感じる。

 

山下にとって、転機になったのは大澤誉志幸に誘われ、彼の“SASURAI TOUR”にゲスト参加したことだという。3月に佐賀、4月に高槻、神戸のライブにゲストとして出演している。“SASURAI TOUR”は、2012年から始まった前身の“渡り鳥ツアー”というアコースティックツアーを含めると、既に10年が経つ。全国のライブハウスやバー、カフェなど、バンドではなく、2、3名のミュージシャンとともに自ら車を運転して、回ると言うもの。いまや、大澤のライフワークと言っていいだろう。“SASURAI TOUR”そのものもこのコロナ禍のため、延期や中止もあったが、ミニマムに動くことで、危険を慎重に回避しつつ、全国津々浦々を大胆に流離っていく。大澤は家に引きこもっていた山下をロード、音楽の旅に連れ出した。観客を前に歌うことは山下に大きな影響と勇気を与えた。

 

続いて『JOY FOR U』から1年後、1992年にリリースされた『Sleeping Gypsy』からエヴァリーブラザーズのような軽快なポップチューン「Julia」、ソフトでメロウな「Happiness」、同作のタイトルトラックで松尾清憲が作曲したポップでシンフォニックなバラード「Sleeping Gypsy」が歌われる。

 

『Sleeping Gypsy』の楽曲群の前後にはアップテンポなナンバー「Let me go!」(『JOY FOR U』)、竹花いち子が作詞し、村松邦男が作曲したポップチューン「笑ってよフラッパー」(『1986』)なども披露されるが、「Julia」から“本編”の最後の「Sleeping Gypsy」まで違和感なく、嵌り、自然な流れができている。木枯らしの時期のセットリストだったかもしれないが、いろいろあった(勿論、これからもいろいろあるだろう)2022年の春に相応しいものではないだろうか。

 

「Sleeping Gypsy」を歌い終えると山下久美子とメンバーはステージから消える。拍手とマスク越しの歓声に導かれ、山下が登場する。彼女はメンバーを紹介しながら呼び込む。そして演奏されたのは『Sophia』(1983年)のサウンドプロデュースを担当したヒュー・マクラッケンが作曲(作詞は三浦徳子)し、1983年12月にシングルとしてリリースされた「LOVIN' YOU」だ。古くから山下の歌を聞いてきた観客にとっては刺さるナンバーだったのではないだろうか。観客の嬉しそうな顔がそれを物語る(客席が写っていないので、あくまでも想像である!)。

 

同曲を歌い終え、山下は“敢えてデビュー曲やヒット曲はやりませんでした”と、観客へ告げる。いま、歌うべき曲を歌う――山下久美子の“ONE Step Closer 《そばにいたいよ》”という気持ちがいっぱい詰まった☆《Sweet Rock'n Roll Live 2022'》ではないだろうか。山下は5月、6月とライブが続く。少しずつだが、ロックンロールが普通にあるという、日常が戻りつつある。

 

山下はこの日、「Happiness」を歌う前に“世界は信じられないことが起きている。毎日、たくさんの人が亡くなるという、ありえないことになっています。ピースフルな世界が戻って来ることを祈っている”と語った。その言葉を心に刻む。

 

実際、会場はどのような色調になっていたか、わからないが、配信の映像はトーンを落としたダークなものだった。モノクロフィルムの風合いもある。そんな“Scene”が夏色に染まる日が待ち遠しい。

 

 

 

2022'4/16 Kumiko BM LIVE

ONE Step Closer 《そばにいたいよ》♡

☆《Sweet Rock'n Roll Live 2022'》

 

01.Melody〜from Liverpool

02.優しくしたいの

03.逢いたい

mc

04.Lilith-(British Fantasy)

05.Happy Birthday…to me

06.STAY

07.Rock me Baby

mc

08.So young -My way-So young

 

(fresh air in)🍃🍃

 

09.JOY FOR U

10.微笑みをもう一度

11.春に降る雪

mc

12.Julia

13.Let me go!

14.笑ってよフラッパー

mc

15.Happiness

16.Sleeping Gypsy

 

EN

17.LOVIN' YOU

 

 

 

2022.6.11(sat)

山下久美子One Step Closer with Smile♡

《幸せになろう》 at Blue Mood

《Sweet Rock'n Roll Live! 2022'》

の詳細が決定いたしました!!

 

2022年、一歩ずつでも、幸せに向かって・・思いを込めて**

第1弾の興奮そのままに!!第2弾も同メンバーでお届けしマス♬♪ ♡♡

 

山下久美子 with Band:

G:後藤秀人 / Key:伊藤隆博 / B.千ヶ崎学 / Dr.椎野恭一 ♡

 

☆☆ライブ情報☆☆

山下久美子One Step Closer with Smile♡

《幸せになろう》 at Blue Mood

《Sweet Rock'n Roll Live! 2022'》

限定ライブ & 配信ライブ

 

BLUE MOOD/ライブハウス&レストラン

https://blue-mood.jp/

〒104-0045 東京都中央区築地5-6-10 浜離宮パークサイドプレイス1F

03-3549-6010(14:00~23:00)

 

16:00 open / 17:00 start

 

【1】限定LIVE=8,000円

【2】配信ライブ=3,500円(Streaming+での申込)

 

※LIVEは、先着順60名様限定、別途1オーダー必要

※配信ライブは、ライブ後7日間、アーカイブにてご視聴いただけます。

 

*感染防止対策について:

※改めて感染対策を重視、客席の間隔を確保するため、人数を60名様限定とさせていただきます。

※常時マスク着用をお願いいたします。

※ご入場の際に、検温および手指の消毒をお願いしております。

※体調が悪い場合は必ず参加をお控えくださいますよう、宜しくお願いいたします。

※随時換気と途中換気休憩も実施予定。

※山下久美子・ミュージシャンとの握手やハイタッチ等はお控えいただき、非接触でお願いいたします。

※行政の要請により、開催時間変更や中止の場合もあります。予めご了承ください。

 

☆☆お申込方法☆☆

注:LIVEは、先着順60名様限定となりますのでご了承ください*

・・・・・・・・・・・・

◎日時:

2022年6月11日(土)

15:50集合/ 16:00 open /17:00 start

◎参加費:

・ライブ=¥8000 (※別途 オーダー代必要)

◎申込受付:4月25日~6月10日 (受付時間:14:00~20:00)

TEL: 03-3549-6010

※60名に達した時点で受付を締め切りますので、ご了承ください。

 

★配信ライブ関しましては後日申し込み発表予定!!

配信ライブ: ストリーミング・プラス申し込み¥3500   (※アーカイブ視聴可能期間は7日間)

<<【2】配信ライブ をお申込の方>>

 

*Streaming+からのお申込になります☆ 

詳細日程が決まりましたらBlueMoodのHP / 山下久美子公式サイト / Live Club fb 等で ご案内いたしますので、今暫くお待ちください♡

 

 

♡4/8 AM10:00よりチケット販売開始!!♡

大澤誉志幸SASURAI TOUR★SPECIAL★

 SPECIAL GUEST 山下久美子

at 誰も知らない劇場(仙台)

出 演 ;大澤誉志幸・山下久美子

日 時 ;2022年5月14日(土)OPEN 16:00 / START 17:00

チケット;全席指定指定席7000円(全席税込 1ドリンク600円別)

申し込み開始: 4/8 午前10:00〜

●ローソンチケット TEL:0570-084-002 Lコード:22444

会 場 ;誰も知らない劇場

     〒980-0021 宮城県仙台市青葉区中央2丁目5-10 桜井薬局ビル3F

会場問合せ;TEL022-714-6107

主催;Date fm

制作;スカイハイ・ソウル

問合せ;スパイスコミュニケーションhttp://www.spice-sendai.jp/