明日は一歩も外へ出ない方が良さげであるから、
今日、行ってきた。
「隣のじいさんのベッド上にバクダン」事件後、
これが始めての訪問だ。
スタッフさんたちと、何よりじいさんに謝らなければ。
まず、受付で、電話報告をくれたおばさんに、
謝ると、よくあることだから気にしなくてよし、と
爽やかに微笑んで言ってくれた。
いや、いくら特養でも ”よくあること” ではないと思うが。
しかし、
「エ!!みんなヨソの部屋でうんこするんでっか!!」
などと聞くわけにもいかぬというか、聞きたくない。
とりあえず優しくしてもらって少しだけ軽くなった心で階上へ赴く。
スタッフはひとりもいなかった。
だが、くだんのじいさんはいたので、キレられても仕方ないという覚悟で
先日は母がすみませんでした…とはじめたが、ピンと来ないらしい。
「あの、母が勝手にお部屋に入ってしまって…」
まで言うと、
「アー!そんなん!お互いさまですわ!」
と、大らかに笑いながら歩行器とともに行ってしまった。
私は、その先の、
「…入ってしまって、大胆不敵にもあなた様の布団でうんこをしてすみませんでした。」
は言わずに済んだ。
気を使ってみなまで言わせないようにしてくれた、というよりは、
よくわかっていないようだったが、気を使ってくれたのだろうか?
もしかして、じいさんがデイルームにいる間に
老母侵入、バクダン、大騒ぎ、掃除
が全て完了し、よってじいさんは何が起きたのかよく知らないたのだろうか…?
それとも全て分かっていて笑い飛ばしてくれたのか、
分からなかった。
「お互いさま」 なわけは、ない。
じいさんがうちのバーサンの布団で、バーサンはじいさんの布団で、
お互いさまに大をし合ったりしているわけがない。
しかし、とにかく、じいさんがさほど不快感を持っていないらしいことは分かった。
私なら、知らぬバーサンが大をしたベッドなどでは、どんなに掃除してあっても
二度と安眠できない。
だから、じいさんが、部屋を変えろ、だの、ベッドを変えろ、だの大騒ぎしていても
不思議はなく、そうなるとスタッフさんも大弱りということに・・・・!!!!
というふうに大きく考えて気重であったのだが、助かった。
じいさん、あなたの呑気さ、または寛大さに乾杯。ありがとうございます。
帰る頃、始めて見るスタッフさんが登場したので、
謝ったら、謝り返してくれた。
目が行き届かず申し訳ないとのことだ。
そう言われて見るとそうとも言うか…?という気もしてきた。
介護施設は、どこも人手不足と聞くが、ここは余程待遇が悪いのか、
他のどの特養よりもぶっちぎりで人が少ないのだ。
目が行き届いていないのは間違いないことではある。
しかし・・・
目が行き届いている施設であっても、全老人の全部をずっと
見ていることは不可能だろう。
やっぱり謝っておいて良かった。
というわけで、みなさんのやさしさで今回は助かったが、
気がかりなのは、またやるかも知れないってことだ。