普段の自分の活動量から言うと10日分ぐらいあるのではないかという
充実内容であった。
その後半のハイライトをちょっとだけ述べる。
筆者が存分にお一人様行動を堪能したのちS藤が登場したのは
21時半も過ぎた頃である。
晩ごはんをどうしたものか迷った筆者は、
19時頃、A&Wのハンバーガーをひとつだけ食べた。
チーズバーガーにしたいところ、さらにはポテトもいきたいところを抑えての
ハンバーガーであった。
店を見つけておけ、との指示がS藤より下されていたので、
小浜島のOさんに聞いて教えてもらった店は、
出発前にS藤がS藤の部下から薦められたという店と同じだったので、
よほどの店に違いなかろうと判断して予約した。
21時45分の予約なんて普段したことがないので、できるとは信じられなかったが、
できた。
S藤が部屋に着くなり挨拶もそこそこにS藤の尻を叩くようにして
タクシーに乗り込む。
そこは
(1)居酒屋メニューあり、沖縄料理ありで、沖縄に住んでいながら
沖縄料理を嫌いなS藤と沖縄料理大好き筆者が連れ立って飲み食いするに
最適な店であるのみならず、
(2)魚が新鮮で非常に美味しかったところにもってきて、
(3)石垣牛も食べられる上に
(4)お値打ち価格
という店で、S藤関係者と筆者関係者から同時推薦された事実に
恥じぬ店であった。
その夜そこで食べた「石垣牛の握り」の旨さは、筆舌に尽くせぬ。
霜降りの一歩手前ぐらいの、とろっとしつつ歯ごたえも残る肉の薄切が
サッと炙られてすし飯の上に乗っている。
炙られて表面に染み出た脂が口蓋に触れて、ほんのりと焦げた香りが
かぐわしく鼻から抜ける。
噛んで交わるすし飯と肉の驚きの調和が口の中にまろやかに広がっていく、
その全ての瞬間を恍惚のなかで咀嚼し、飲み込み終わっても、
S藤も筆者もすぐには喋り出さなかった。
後味が残るところへ付け合わせのガリを食べたら、
美味しさの波がもう一度やってきた。
石垣島と小浜島へもう一度行かないでは死んでも死にきれない、と思って
やっと帰ってきた石垣島で、もう一度食べないでは死んでも死にきれない握り
に出会ってしまった。
翌日は島内一周ドライブだ。
懐かしいあれこれ、初めてのそこここを存分に楽しんだ。
そいつは次回に続ける。