中年太りと戦う筆者であるから、週2日勤務する会社からの帰りは、
必ず地下鉄1駅分、日によっては2駅分歩く。
歩いても歩いても痩せるということは決してありはしないが、
歩かないことが続くと太るのは検証済みなので、やはり歩かねばならない。
というわけで、その日もほぼ1駅歩いて隣の駅の入り口が見えてきたところで、
何か無意識に知らせるところがあったと見えて、だんだんと
バッグにスマホが入っていないような気がして仕方がなくなってきた。
歩きながらバッグの中を探り、ポケットというポケットを探り、ついには立ち止まって
バッグの中をもう一度しらみつぶしに探ったが、なかった。
会社に忘れてきたことがほぼ間違いない気がする。
ので、また1駅歩いて会社に戻ったら、お昼ごはんの時に財布などを入れて
持ち出す用の手提げに、スマホが入ったままになっていた。
安堵と共にスマホをムンズと掴み、ポケットに入れて再び会社を後にした。
スマホだけは何がなんでも置き忘れることはできない、と思うようなことになって、
なんだか自分と言う人間が小さくなった気がする。
たったこれだけの時間ですでに起こった悔しいことは、2駅分も歩いた事実を
スマホの万歩計アプリで記録できなかったことである。
歩数を改ざんすることは可能なアプリだが、何歩ぐらいになるのか見当がつかないので
改ざんのしようがなかった。
さて、今度はとっとと地下鉄に乗り、乗り換えの電車を待ちながら
アメブロアプリを開いた。
開くといつも上の方に出てくるが、これまで一度も注視したことのなかった
”本日の星占い結果お知らせコーナー”を無視しようとした瞬間、
なんだかものすごく気になる文字列が見えたような気がして、二度見したら
「今日の○○座は、無くすととても困るものを置き忘れる予感」
と書いてあり、しばらく目が釘付けになった。