離島桟橋 (1) | zuzu's room ズーズーズルーム

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週末、石垣島に行ったのだが、現地で合流する予定のS藤が仕事で半日遅れることになった。
大変済まなさそうにしてくれたのに悪い気もするが、本当はしたいが単独でないとしにくいから
今回は見送ろうと思っていたことが色々とできたのでなんだか良かった。


単独でないとできにくいこととは:
1.A&Wでルートビアを飲む
2.市場に行く
3.離島桟橋を見る
であった。


ルートビアを良しとする人間はいまだ筆者の周りでは見たことがない。
S藤がルートビアをどう思っているか聞いたこともないが、聞くまでもないことだ。
こんなに誰もがマズがる飲み物をなぜ自分は好むのか、長らく不思議に思っていたが、
よく考えると、琉球地方では好く人が多いからこそいつまでも売られているのだと気が付いた。
なぜだろう。
余談だが、チェリーコークもすこぶる不評判だが、筆者はなんとなく好きである。
ただしアメリカ人の思う 「チェリー」 の味には何かの誤解があるようには思う。
とにかく、ルートビアは必ず一人でなければやれぬ。


市場は、どこへ行っても必ず覗きたくなる場所だが、
これもS藤の気には入るまいと考えた。
しかしちょっと見たところ、最後に石垣島に来た時の市場とは
大分様子が変わって生活臭がなくなっており、いわば小さな那覇国際通り
と呼ぶべきものになっていたのでやめにした。
ミニミニ国際通りになったらなったで見てみたくないこともないが、
それならS藤を誘ってみよう、乗り気でなさそうなら今回は省略しようと考えた。


離島桟橋は、移転して立派になり、その名も「離島ターミナル」に変わっていた。
いや、最後に来た時も、もう移転済みだったかも知れないとぼんやり思えるが、
なぜかはっきりした印象を失っている。
タクシーの運転手に離島桟橋まで、と言ったら運転手は、ヒッと息を吸い込んで、

「お、お客さん!!古い!!今もう誰も言いませんよ離島桟橋なんて!!」

と言った。
オバハンの自覚が大変に足りない筆者だが、こう言われて
゛今もう誰も言わない゛ような前時代の言葉を口にする古い人になったのかと思い、
大分オッサンに見える運転手がいくつも年下かも知れない事実に気が付いた。
それから、この島に最後に来てからそれほどの時間が経ってしまったのか
という実感が湧いて、いろいろと困惑中の筆者に、運転手は

「懐かし過ぎて涙が出ました!!」

と追い討ちをかけたが、
——なんだか運ちゃんを感激させたみたいだからまあいいか。
と、困惑を打ち切る。


離島ターミナルに着くと、その時点まで決心のついていなかったことを
実行する気持ちが突然のうちに沸騰したので、乗船券売り場にツカツカ進んで
小浜島⇔石垣島往復券を買い、筆者の体はものの5分後には東シナ海にあった。

失礼して(2)に続くのだ