蚊に… The Mosquitos won't... | zuzu's room ズーズーズルーム

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春のお彼岸の頃が忙しすぎたからずっとほったらかしの

墓掃除であったが、昨日劇的に涼しかったので、雨の

小やみの間に行ってきた。



5時以降は入場禁止であるが、夏は5時以降でないと

行く気がしない。

5:03に門をそおっと抜けて事務所の前を通って

わが区画へ向かうも、誰も追いかけてこないのでホッとする。

一度5時入場禁止という規則を知らずに4:49ぐらいに

行ってしまったときに、事務所で、これから掃除するので

帰りは6時近くなるのですが、と申告したら


「は? あ、あ~、いいですよ、門はずっと開いてますから勝手に帰ってください。」


と言われたので、あんまり気にしなくていいのかなと解釈しているのだが。



墓は荒れ放題に荒れていた。

筆者家のが、ではなく、墓地全体が、である。

いたみ切った道のアスファルトのそこかしこから

雑草が顔を出し、側溝や通路も草ボーボーである。

山を切り開いて作った市営墓地であるから、

元から生えていた木が切り開かれた恨みを思い知らそうとでも

するかのように繁茂し、周りから墓地に向かってまさに攻め寄せている最中だ。

外周道路をゆく筆者のセダンの屋根を低く茂った桜の枝が叩く。



そして、墓たち。

現代日本人が、いかに墓のことなど気にしていないか、

ということをこれ以上雄弁に語ることはできなかろうと言うほどに

ほったらかされた墓たちが立ち並ぶ。

その光景を驚きとともに見つめる筆者の心に

(あ~良かった。)

という気持ちがあったこともまた事実である。

昨秋からほったらかしの我が墓が、(あ、我が家の墓が、)

整然と手入れされた霊園の中で際立って惨状をさらしておる

ところを漠然と想像していたので、

どこにウチの墓があるかも良くわからぬほどのボーボー

を見て安心したのである。



雨に濡れた草をかき分け、我が墓に行きつく間の2,30メートルで

足がびしょ濡れになった。

よかったビーサンを履いて行って。



昨秋からほったらかし、ととらえていたが、

周りの様子から見直せば、ウチの墓はむしろ

「昨秋手入れしたばっかりキラキラ

と言っても良さそうである。

安心して除草開始だ。

そしたら、そこへ蚊が!!

なぜかは知らぬが、この墓で蚊にやってこられたことは

これまでなかったので、ビックリした。

そうか、6月までなら来ないのかもしれぬ。

7月までほったらかしたのは始めてなのだ。

やはり先祖のヤツら、怒ってバチをあてようとしているな。



先祖のヤツらのバチが蚊ごときで済めば万々歳ではあるが、

ここにいる間中を蚊に食われまくっていくのはイヤである。

とりあえず追い払ったり叩いたりしつつ、除草を進めて小一時間。

大モノを取り除き、遠目にはほぼ草がない状態にまで来たので

帰ることとする。

ここに驚くべきことが。



筆者、刺されていないのである、蚊に、一か所も。



ただの一匹も半袖短パンビーサンのこの筆者から血を吸うことが

叶わなかったらしい。

マヌケすぎる。

そもそも、こんなに人間がおらぬ場所で、何をターゲットに

蚊たちはそこにいたのだろうか。

よく分からぬ。



そう考えながら帰路につき、風呂に入り、ご飯を食べ、寝た。

寝たと思ったころ、

プ~ン

と来た。蚊である。

暗闇で見当をつけ、叩いたが、外した。

実家でもアパートでも、この頃屋内に蚊が入ってくることは

ほとんどないので、蚊取り線香の用意がない。

どうしよう、電気を点けて殺すまで戦うか・・・。

と考えているうちに寝入ってしまった。

そして朝である。(ま、昼であるが。)

ここに驚くべきことが。



筆者、刺されていないのである、蚊に、一か所も。



これはどうしたことだ。

異常だ。(大げさ?)



それで思い出した。20年以上前に出会ったある男のことを。

職場に出入りしていたその男、女盛りのこの筆者の色香に

惑わされたか、何のかんのとちょっかいを出してくるし、

ちょっとしたものをくれたりするわ、1年ほどもマメに気持ちを

表してくるので、だんだんとこっちも、それならば・・・

とデートをしたりするようになった途端、つきものが落ちたように

その男の筆者ダイスキ熱が冷めてしまったのである。

どうも、ただ単にえっちなことをしたかったのであるが、

意外にも、と思われるのは心外であるが、意外にも筆者の

貞操観念が真面目だったのを感じて、下心に罪悪感が芽生えて

ヒヨったらしい。

中途半端きわまりないヤツである。

それに1年も追い回していた相手の何を見ていたのだ。

目がフシアナすぎである。



もう顔は良く覚えていないが、こういう態度でやってこられたのは

後にも先にもこの男だけだったので、まれな経験として、コイツのことは

忘れられない。

そして、先述の一連の、やってくるわりにゼンゼン吸血しない蚊たちによって、

この不愉快な男の思い出がさっと蘇ったのである。

つまり、筆者の気持ちはあの時もこの時もコレである:


「食わへんのかい!!」