友人バリィさんの夫は夏になるのを待ちかねてパンツ一丁で暮らし始める。
パンツ一丁でいることがダイスキな男なのだ。
パンツ一丁はダイスキだが、そのためにしばしばお腹が痛くなっては
バリィさんに呆れられ、
パンツ一丁で庭に出て、蚊に刺されては逃げ帰り、
またバリィさんに呆れられる。
つまりパンツ一丁で生活することにはかなりの弊害があるのだが、
彼はパンツ一丁がやっぱりとってもスキなのだ。
彼がパンツ一丁になって繰り広げる
なんということもないこれらの話をバリィさんから聞くようになると、
筆者も、
夏なのだなあ。
と思う。
この夏はすでに
1. バリィさんが突然の用事でバタバタしていたところ、
「オレの昼飯はどないなるの?」
とぱんいちでゴネた。
2. 突然冷蔵庫が壊れたため、新調した冷蔵庫が届いたら、
用もないのにぱんいちが何度も開けるので、
叱った。
の2エピソードが筆者に知らされた。
今年はもうバリィさん、夫を 「ぱんいち」 と呼んでいる。
他人に知らせるほどでもないはずのこれらの家庭内の出来事を
バリィさんはなんとなく教えてくれるのだ。
それで筆者は、特筆すべき事件を伴わない場合の夫婦の日常の
平和でまあ言うなればアホみたいなやりとりを知ることができる。
アホみたいなのだが、何とも言えぬ味があって、
悪くないなあと思う。