マダコの味 Taste of Octopus | zuzu's room ズーズーズルーム

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昨夜は大変久しぶりに大学時代のクラブの仲間と

飲み会であった。



いつも集まる5名のうち2名の都合がつかず、

覚えている限り欠席したのを見たことがないという3名のコアメンバーにての

ミニ会となった。



パイセンのこの筆者に断りもなしに(いや、当然なのだが)

去年の暮れに結婚したTであるが、結婚後初めての会だったので、

「新婚の調子はどうか。」

と尋ねたところ、浮かぬ顔で

「はあ、まあ、まあまあ・・・ですかね。」

などと言っている。

(コノヤロ、うらやましい種類のケンソンしやがって。)

と思ったので、

「え~な~、1ヶ月だけやってみたいな新婚生活!」

と言ったところ、またしても浮かぬ顔で

「ははは・・・1ヶ月ですか・・・そのぐらいがちょうどいいでしょうね・・・」

とのことである。

これはなんとなくケンソンとばかりも言えぬニオイがする。



少し詳細を尋ねたところ、

「自分、怒られてばっかりなんですよね。」

だそうである。

悪いが、ちょっとおもしろいのだが。

だって、そんなのは幸せになるために支払わねばならぬ

料金のようなものである。

誰にも怒られないが独りぼっちのこっちとしては

まだなんとなくうらやましいぐらいだ。



女の立場から考えると、Tというのと

一緒に暮らすと、筆者もたぶんいろいろと怒ってしまいそうである。

Tは性格はきちんとしているし、人生についても真面目であって、

筆者の倍もえらいやつだが、生活者としては、女がよく言うところの

 「だから男は・・・!!」

の具現のような感じであろうと想像できるからである。

しかしながら、筆者は内容的に自分と比べてまさっているような気がする

相手には譲歩の気持ちが働くために、実際にはあまり怒らないかも知れぬ。

思うに、嫁という人は筆者よりも大分まさっているために、Tとの比較においては

大した違いがなく、ゆえにつまらぬことでイロイロ怒りたくなるのかも知れぬ。

というわけで、嫁の怒る気持ちも全般的になんとなくわかる。



しかし、一方Tの友人の立場から考えると、

こんなカワイイやつを怒らないでやってほしいと思う。



というわけだから、有益な助言は一切できない筆者であったが、

ちなみにどういうことを怒られているのか例を挙げるよう言ったところ、

「話を聞いてないって怒られます。」

とのことである。で、本人も話を聞いてない自覚があるという。

「そらあかんやろ、話は聞いたらな!」

と言ったら、

「そうですね。」

と素直であるが、そりゃそんなことぐらい他人に言われなくても分かっているに

決まっているのだ。

それに筆者のつまらぬ話をTがよく聞いていない、というのは

経験したことがない。

Tは常に他者に対して真摯な態度で接するまじめな男なのだ。

しかるになぜ嫁の話を上の空で聞いてしまうかというと・・・

すぐ分かった。

Tにとって嫁が家族になってしまったからだ。

家族が際限なく続けるどうでもよい話ならば、

この筆者も上の空である。

親の説教をウォークマンを聴きながら聴いて

親の怒りが元々の3倍ぐらいになってしまった、とか、そういうのを思い出す。

そう考えついてしまったので、

「・・・・・・とはいえ、まあ家族になってしもたら、

話聞くのんが上の空になることもあるわなあ。」

と追加する始末であって、

結局、有益な助言は終始なんにも湧いてこなかった。



まあそもそも大したことではなく、助言が欲しいとも思っていなかったと思うので、

酒を飲みつつ何となく話して終わった、ということでいいのだが、

―しかし、やはり結婚生活実践者の悩みには手も足も出ぬ自分であることを

そこはかとなく知らされたような気がするのは気のせいだろうか―

と考えつつマダコの造りを噛みしめる筆者であった。