先日、週に2日働きに行っているさる研究所の
総務のN藤とお昼ご飯を食べていたら、
彼女が
「そういうたら、ものすごいヘンな名前の子がいてん~!!」
って言い出したと思って欲しい。
筆者 「あ、DQNネーム?!」
N藤 「そうそう!」
もう筆者、楽しみで楽しみで、はやる思い丸出しである。
筆者 「どんな名前??どんな名前っ??」
N藤 「それが、ものすごい変わってるねん~!!」
筆者 「(いつまで引っ張っとるんじゃ?) だから、どんな名前なん!?はよ言わんかい!!」
つい語尾が乱暴になるほどのこの気持ちに向かって
N藤の発したのが次の言葉である:
N藤 「思い出されへん。」
筆者 「エエッ!?」
N藤 「どんな名前やったかな~?」
筆者 「エエ!?」
N藤 「アハハ、ごめーん!」
筆者 「ウソやろ、印象だけ伝えてくるヤツか!?」
こんばんは、【話術の世界】の時間です。
肝腎のところを思い出せずに話を始める場合は、
「肝腎のところは思い出せないのですが、」
と前置きしてから始めねばなりません。
本例のように
「聞いて聞いて!!!」
という雰囲気で喰らわせてしまっては相手に残酷というものですから
気を付けましょう。
――頭の中で架空のレッスンを始めるディスペラートな筆者である。
いや、今はレッスンしている場合ではない。
とりあえず何とかせねばならないが、
N藤の顔を見ていると何ともならないことが色濃く匂ってくるが、
「あ、そうなのー。」
などと言える性格を筆者は持っていないから
しばらくジタバタするのだ:
筆者 「黄色い熊で、プー、とかか?! 悪魔とかそういうワルイやつか?!」
N藤 「いやもう、そんなどころじゃなかった気がするねん。
思いもつかんような、もうビックリするようなスゴさでな~」
「そんなどころじゃない」だと?!
プーより、悪魔より「そんなどころじゃない」だと?!
我から出撃させた必死の助け舟によってさらに気持ちを煽られてしまう
アホでかわいそうな筆者であった。
ああ、神よ。
しかし、結局N藤は思い出さなかったのである。