Facebookで忙しいアピールするオンナは嫌われるらしいが、
幽霊Facebook会員である筆者にはピンとこない。
だって忙しかったら忙しいって書くわなそら。
それでめんどくさがられるのは、たぶん忙しいというより
充実をアピールするせいかもしれない、と想像するのだが
いかがだろうか。
なぜこういうことを書くかというと、今筆者、死ぬほど忙しいからである。
翻訳業には著しいヒマシーズンと繁忙シーズンがあるのだ。
そろそろその繁忙期が始まろうとしている。
ヒマな時には世界中から忘れ去られたのだろうかワタシは、というほどに
誰からも連絡がないのに、繁忙期には忘れていたような方々からまで
どしどしお仕事を頂けるのでうれしいのなんのって、ああしんどい。
あ~、でももちろん大変ありがとうございます。
この気持ちもそりゃあ本当なのだが。
というようなそんな状況で、うっとおしがられるのを恐れて忙しくない振りなど
筆者はやってられぬ。
確かにヒマなときより充実感があることはあるような感じはあるが、
働き盛りの中年が忙しく働いてちょっとぐらい充実感を味わったからって、
そんなのは筆者には自慢のタネとも思えぬ。
ああ忙しい、ああしんどい、ああボーっと窓の外とか見て暮らしたい。
竜宮城に行って鯛や平目の舞い踊りを見てニヤニヤして暮らしたい。
舞い踊りどころか、この数日テレビも見ていない有り様なのである。
何がイヤって、働いても働いてもぜんぜんリッチになれないからイヤになる。
しかし、これはひとつには筆者がアホなせいもある。
ちょっと仕事が増えると気が大きくなって買い物をするからなのだ。
もうあとひと月もすれば冬も終わりというのにコートを買ったりしたりとか。
体は1つしかないのに、あんまり出かけないのに、入れるところもないのに、
服など見てないでサッサと帰って寝るか仕事するかすればいいのに。
コートを一体何枚持ったら気が済むのか。
自分のことながら、気が知れぬ。
しかも夕べは網棚に上げた晩ごはんを忘れてくる始末。
アホである。アホである。(1回では言い足りない。)
アホである。(2回でも足りぬ。)
ところで、待っている間にコーヒーの抽出状況が生放送される
自動販売機というのがあるが、昨日それでコーヒーを買ったら、
ビックリの機能が付いていた、という話をする。
最新型は、なんと抽出中の機械の中に充満するコーヒーの
かぐわしい匂いを中からファンで煽って
「お嗅ぎ下せえ」とか書いてある「コーヒーの香り出し口」 から
出してくるのである!!!!!
こりゃもうどうかしてるゼ!!!
筆者はこんなの昨日初めて見たので、ひとりで(無言で)大騒ぎをして香り出し口に
鼻を持って行ってフグフグ嗅いだ。
嗅いだのち冷静になってみれば、もう数十秒でコーヒー飲むのに、そんなこと
してくれなくってもゼンゼンいいのだが、って思った。
あ待て、もしかすると道行く人をいざなうワナなのかも知れないな。
いや、でもやっぱりそんなことしなくってもコーヒーマシンのまわりには
とっくにニオイが漂いまくってるもんだと思うが?
ほんでである。
そんな超高性能新機種から出てきたのが
非常にワケのわからないものなのであった。
カップのフタなのだが。
あ、待て、こう書いて今気づいたが、自動販売機から出てくる
コーヒーのカップにフタが装着され終わっているのもちょっとすごいのでは・・・。
・・・普通だったかもしれぬから話を元に戻して、このフタには飲み口をふさぐキャップまでもが
ご丁寧に装備されているのだが・・・って、それもなんだかスゴイような・・・
それでもまた話を元に戻して、ワケのわからぬものというのは、
そこに書いてある文言なのだ。
コレである:
筆者は書いてあるものを全部読むのがダイスキであるから、
コーヒーを持って着座するなり、何が書いてあるかも考えず、
脊髄反射的に音読し出すヤツである:
(あーおもしろい機械。進化が止まんねーな。
までも、匂い出てきて欲しいか?て話だと、別にそんな必死で出してきて
くれなくてもいいけどゼンゼン。問題は味だよやっぱ。さて、よっこらしょっと(座る)、
さ、)おさなごののみこみにごちゅう
おさなご!?
見直し:
幼子のノミコミに、
おさなご!?
・・・白状するが、いや、隠すほどのことでもないが、
「おさなご」という言葉をこの口から出したのは、
もしかすると生まれて初めてかも知れぬ。
そうでもないかもしれないが、しかし古典とか詩とかを
音読したときとかに、生まれて3回ぐらい読んだことがあるだけ
ではなかろうか。
よくいきなりスラスラ読めたなというぐらいの珍単語である。
しかし、問題はこの単語だけではない気がする:
幼子のノミコミ・・・・
ノミコミ・・・・
つまり、このコーヒーのカップのフタのキャップが小さいので
幼児が、あ、おさなごが飲み込まないように保護者のあんたらが
注意を怠るな。
ということなのだが、なぜ「飲み込み」をカタカナにした?
「ノミコミ」 見たことないのだが!!
ノミコミじゃあぜんぜん脳みそに入ってこない。
まだある。
これだけの短文一本が違和感満載なのだ。
なぜに、
ごちゅうい
がひらがなで
下さい
が漢字なのだろうか。
つか 「おさなご」 が読めるヤツは 「ご注意」 も読めるに決まっているではないか。
どこに 「ごちゅうい」 にする必要がある。
しかも、キッチリしていることを愛する筆者には非常にキモチ悪いことに、
側面には
「あついのでごちゅういください」
とあるのだ。
「ください」 とな。
ダ~、も~!
まさかと思うが、「幼児」って書いたつもりなのだろうか。
音読みしたら 「幼子」 も 「ようじ」 と読めなくもないが。
筆者のイマジネーションが花開く:
・・・とある中小コーヒー紙コップの蓋メーカーの事務室の一角で
要領は悪くないが物事をよく考えないことで有名なオヤジ・万田課長(57)が、
今日も昼食前のやっつけ仕事をしているところである。
「今回のフタにはご丁寧にキャップもついてるさかい、注意書きを添えとけ、
っちゅうこっちゃったな。マアそれだけ考えてメシにしよか。
エー、ようじが飲み込まないように・・・長いな。エーと、飲み込まないように、が、イカン。
これをズバッと短こうするには、と、ズズ(キャップ付きフタ試作品を装着したカップから
コーヒーをすする)・・・せやけどコーヒーをフタのまんま飲むのんが流行っとるっちゅうのは
ケッタイな世の中やでホンマ・・・うん、そや!「飲み込み」やな、それでいこ!!えー、
しかし待てよ、ここが肝心なとこやさかいな、キーワードちゅうやっちゃ!!ん!!よっしゃ!
カタカナで行こ。えーようじが(幼子と書いたことに気付かない万田)いや、「がァ」やない、「のォ」や。
幼子のノミコミに、エーごちゅうい・・・・下さいと
(漢字とひらがなのバランスがヘンなことにも気づかない)
ほんで、そやそや横に、 あついのでごちゅういください とコレでええ!!
ちょと、えのもっさん!(榎本さん)、これ大日本印刷にファックスしといてー。さ、メシ行こか!」
ってかんじでメモ用紙を榎本ちはる(23)に渡して二度とそのことを考えず、
高架下の中華屋へイソイソと向かうのであった。
みたいなことに違いない。
(しかし筆者、ホントのところこんなヤツもこんな会社もキライではない。)
忙しい割にアホなことならいつまでも考えてしまう筆者であった。
キャップ装着の図:
オワリ。

