自戒 Self-Warning | zuzu's room ズーズーズルーム

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本年の筆者の最初の目標は、3キロ減量である。

そのために、すでに晩ごはんのカロリーを削減しており、

さらにあんなことやこんなこともやっているのだが、

体重計を所持していないから、成果が少しでもあるのかも

なんにも起こっていないのかさえも不明である。

何はなくともまず体重計を買うところから始めるべきであった。

いや、そもそも体重計を持っていないから3キロも4キロも太ってしまった

のではないのか。

一刻も早く買いにいかねばならぬ。



さて、新年からノンストップで多忙だったので、

本日、温泉に漬かって来た。


近所にあるこの温泉は、十数年前に業者が掘り当てたもので、

初期費用がかかっているためか、規模の割に安いとは言えない料金が

設定されている。

それなのに、場所柄いつも大繁盛で、休日祝日は満車に決まっているから

筆者は平日か閉店間際の夜中しか近づかないほどなのだ。


場所柄、というのは、こうである。

この一帯は、筆者が子供の頃はどこまでも田んぼと畑だけが続き、

隣の市との境界まで障害物なく見渡せるほどの広大な田園であった。

南から筆者の住む町へ進入するには、道、というより

耕作機のためにできたのではないかという

無舗装の砂利道のみがアクセス路であり、夏の夜など、

父の運転する4ナンバーカローラバンに乗ってこの道を走ると、

何千何万ものカエルの大音声でエンジン音がかき消されるほどであった。

それが、筆者が大学へ行く頃から、少しずつ少しずつ宅地開発され、

数十年を経て現在では元の田畑の4分の3ほどが住宅になった。

この意味するところは、この土地には一万円札を縫い合わせてできた服を着、

5千円札を束ねて作った扇子を手にして、ニヤニヤしながら余生を過ごす

土地成金で溢れかえっているということなのである。

そうした田んぼのうちの一つを掘って湧いたこの温泉には、

そういうわけで、ちょっとやそっと高くっても痛くもかゆくもない成金じいさんと

ばあさんが銭湯代わりに毎日通ってくるのである。


筆者はそんなにしょっちゅう来れるほどお金もヒマもないところへ

持ってきて、温泉が好きな割には潔癖症気味、という矛盾したハートを

抱えているのでときどきしか利用しない。

しかしやっぱり利用する。

潔癖症に一時フタをしても利用したくなる気持ちの良さを

やはり得ることができるからである。

とはいえ、なんやかんやで考えてみれば、

本日は数か月ぶりの入湯であった。


中年真っ盛りの筆者であるが、ここへ来るとほとんどいつも

最若年者らしく思われる。

それほどに本当にばあさんだらけなのである。

これには上記の背景に加えて、筆者が利用する時間帯が

カタギの若い人に来られる時間でないこともあるかもしれない。

とにかく、風呂場中にあふれたトド・・・いやバアサンたちの中にあって、

醜く太りかけ、肌のハリも衰え中のミドルエイジ我が身が、

ちょっともうナイスバディかなって思えてくるほどなのだ。

数か月来ないうちに忘れていたが、そうだった、ここに来ると、

自分に俄然自信が出てくるのである。


しかし!!

とすかさず自らを戒める。

これではいけないのだ。

こんなところで自分に自信を持ったりしている場合ではない。

この無意味な自信こそは、アメリカ大陸にあって自分を日本食の代表だと

信じて疑わないカリフォルニアロールのそれと同じである。

3キロ減量の目標の前に、そんな自信は有害でしかない。


このところ大活躍であり、昨日も来た喪服の黒スーツのズボンの

パツパツぶりを思い出せ!!

ジャケットのボタンを閉めたら後ろでパッカリベンツが開くのを

感じたときの、あの衝撃を反芻しろ!!


このように決意も新たに風呂屋を後にした筆者であった。