先日、すっぽんを食べるの会に集まった4名のアラフィフのうち、
後輩男子 T が3年の婚活を経てこの秋に結婚する。
今年のしょっぱなにこの報告を聞いたときの筆者の動揺はなかなかのものであった。
初めて会ったのは筆者が21、Tが19の春である。
ダイビングのイロハから皆で教えて、共に潜った太平洋。
ドリンクバーで何度も夜明かしした国道沿いのフォルクス。
足の踏み場もないTの汚下宿。
大学を卒業するとウミガメの子が波に乗って散らばって行くように
別れ別れになってしまった多くの仲間の中で、ほぼずっと変わらず阪神間に
住み、独身生活を続けていたT。
学生時代とは比べ物にならぬほど、付き合いの密度は減っていたものの、
Tは、筆者にとって、もう一つか二つしか残っていない大学時代から変わらぬもののうちの
一つであったのだ。
それが失われてしまうということ。
筆者のショックはそこに起因していたのである。
それで、
共に仲良く年老いて行こうとあんなにも固く約束したではないか!!
と、一瞬思ったりしたのであるが、
よく考えたらただの一度もそんな約束をしたことは
サスガの自分にすら覚えがなかったので、
文句を言うわけにはいかない。
いかないのに、筆者と来た日には
「そんなもんやめとけ。」
みたいなことまで口走って醜態を曝しまくったのであった。
「そんなもん」 とは結婚のことである。まったくもって失礼極まりない話である。
自分て、もうちょっと賢いかと思っていたが、
なかなかアホである。
考えてみれば、筆者の人生はこれまで
「自分てまあまあ賢いかも知れないな。」
と根拠なく思っているところで
「ここまでバカだとは。」
と気づかされる、
ということの連続であったような気がする。
こんな年になっても未だ仕方のない奴である。
さて、そんな電撃発表のショックから1週間ほどかけて立ち直り、
春が来て、夏が終わりを迎えるに及んで、
さすがに現実に慣れたので、この会では
鍋をつつきながら、
なんで女って、こうなんや!?とかの疑問があったらぶつけてこい。
と、先輩らしくカウンセリングのオファーをしたところ、たちどころに
反対側の隣に座っていたKというのに、
こみあげる笑いをまったく抑えかねる、といった風情もあらわに、
「ぶッ!!オマエそんなん答えられんのか!?」
と遠慮会釈もない突っ込みをお見舞いされてしまった。
それはもう、
今のボケ、今世紀最高峰。
とでも言わんばかりの調子であったが、
筆者は何も結婚生活の秘訣を教えよう、と言っているのではない、
女ごころというもんを理解させてやろうとしていたのである。
そのぐらいでき・・・・!!!!!る・・・・
だろうか??
と、抗議に勢いを持たせられない筆者であった。
筆者って確かに女なのだが、どうも女とも言い切れないところも多くて、
まあ女心のレクチャーはしない方が良いかもしれない、
と気づいた。
しかしながら、この T というのの女を分かっていない度合いも
たいがいであるもんだから、求められもせぬ助言をいくつかブッておいた。
是非、新婚生活に役立てて欲しいと思う。
ま、結婚ってどんなもんかゼンゼン想像だにできないが。