やめてくれと訴え出るほどでもないから
あきらめているが、
もしできたら、
できたら
カンベンして欲しいことがある。
先々月あたりに引っ越してきた1階の角部屋の住人のうち
1名が、風呂で激しく歌うのだ。
しかもこれが、聞き捨てならぬほど調子っぱずれているのだ。
それで気が触れたように力いっぱい、わめくがごとく歌う。
それから、筆者が引っ越してくるよりもずっと前から住んでいる
隣の家の住人のうち1名が声楽の道に進んだか、
こないだから風呂で激しく絶唱するようになったのだ。
こっちは女性のソプラノで、なかなかにウマイ。だが。
も・の・す・ご・い 声量なのだ。
南側から青年の調子っぱずれた全力歌唱。
北側からお姉さんの超上手な大音量ソプラノ。
コイツはどっちかだけでもなんとかしてもらえまいか、神さま。
風呂というのは、なぜか歌がうまく聞こえてしまう場所であるから、
風呂で歌いたくなる気持ちは、わかることはわかるが、
たぶん、風呂で歌う人たちは、風呂で歌うと外へは聞こえない、
というようなイリュージョンを持っている気がする。
なぜそう思うかというと、筆者も若い頃そうだったことがあるからだ。
いや、科学的見地から本気でそう思っていたわけではないのだが、
歌いたい気持ちが強いから事実に気づかないようにしていた、
というのが本当である。
只今筆者の問題となっている2名についてもそうに違いない。
だが、実際には風呂は一般家庭で最もアコースティックエフェクトの
効く空間なのだ。
庭に立って歌うよりもよく響き渡るのだ。
考えたら当たり前なんだから、一回考えてみてくれまいか。
これは夜中にバイクで走りながら歌いまくるヤツにも
頼みたいことである。
エンジンの音で歌声が聞こえなくなるに違いない、という
幻想からとっとと目を覚ませというのだ。
その歌声がほとんど聞こえないのはオマエ自身だけである。
道路付近の住人には、バイクのエンジン音とオマエの
バカ歌という2種類の騒音が聞こえるだけだ。
どうしてもやるなら、他にもいろいろ音のある昼間にするのだ。
ああ、そう書いている今も南側から破壊的に音痴な歌声が。
ああ、そうこうしているうちに北側のソプラノも開始してしまった。
田んぼで一匹のカエルが鳴き出すと、次々と他のカエルが
鳴き始めるが、これもそれだろうか。
追記:
今わかったが、南側のは風呂から上がっても歌っているようである。