お疲れ様です。
週末の調子はいかがでしょうか?
筆者のは週末というより終末という感じです。
話せば長くなりますので話しませんが、
ヤな失敗をしてしまいまして。
年のせいか、はたまた疲れているせいか。
失敗が増えてきているような気がするのは
気のせいでないような気がしてなりません。
バケーションが欲しいです。
豪華客船に乗って昼は大海原を眺め、夜は銀河を見上げ、
朝は朝ごはんを食べ、おやつにイケメンの船員と
追いかけっこをしたいです。
それはそうと、最近ダイエーで珍しいものが売ってまして、
買いました。
これです:
アケビです。
他の場所は知りませんが、このへんで売っているのは初めて見ました。
筆者の住む町はスーパー激戦区のため、
ダイエーもふんぞり返ってはいられず、
めずらしさで勝負戦略 かもしれません。
このアケビですが、筆者にはおもひでがあります。
小さい頃、よく父と分け入って遊んだ裏山には
そこかしこに野良アケビがなっており、
見つけると父は即座にその場にて食すのです。
アケビというものは超タネだらけですので、
種をマシンガンのように口から噴射しながら
それはそれはおいしそうに食べる父でした。
筆者は母から
「野良でへんなものをとって食ってはなんねー。」
と言われて育てられており、筆者自身も今の自分からは想像もつかぬほど
食べ物に執着がなかったので、欲しいと思いませんでした。
一回やそこらは食べましたが、「甘い」 以外のディテールは
覚えておらず。
それがダイエーで売っているなんて!!
今となっては食べ物への執着だけで生きているかもしれないといった
風情の筆者ですから、それはもう一も二もなく買って帰ったわけです。
付随する取説を読んでびっくりしたことに、
これは決して果物として売っていたのではなく、どちらかというと
野菜扱いなのでした。
ご存知でしたらお許しを。
しかし筆者にはぜんぜんの初耳でして。
取説には調理法がいろいろと紹介されているのですが、
そのすべてで果肉は捨てることになっており、
メインは皮なのです。
驚く筆者。
父もあの世でビックリです。
捨てることになっているとこだけ食べて、
食べることになっているとこを捨てていたとはな。
さて、取説には筆者にはとっつきにくい調理法ばかりが並んでいたので、
とりあえず思い付きで豚と炒めることに心を決めました。
ということは、豚を買うまでお預けなので、
その日は冷蔵庫にしまって、数日後に
豚と金山寺味噌で炒め物にしました。
試しに中身も食べてみましたが、
果肉と呼べるほどのものがなく、種の周りに甘いゼリー状の肉が
種と分離不可能な感じにガッチリくっついている、という構造なので、
仕方がないから種ごと口に入れてみたところ、
おいしいことはおいしいのですが、やはり果肉を外すことはならず、
味を感じた後は吐き出すしかないのです。
しかも、ねろねろした肉の潤滑効果によって、
飲み込むつもりがないのにのどにつるつる入って行ってしまうという
恐るべき特性を持っており、筆者、たちまちのうちに3粒ぐらい飲んでしまいました。
コイツは動物に食べてもらって子孫を拡散しようとの
アケビのサバイバル戦略に違いありません。
しかし、人間の飲んだのは大抵水洗トイレに行くだけなのです。
自然界において人間ほど使えない動物ってあるでしょうか。
神様すいません。
そりゃそうと、果肉を利用した果物っぽい食し方が紹介されていないのも
道理だなと思い知った筆者です。
その異常なまでの食べにくさに一口で降参し、
取説通り果肉は廃棄しまして、
皮で作った炒め物がコレです:
茄子のようなものがアケビの皮です。
味は少し甘みがあって、少し苦く、歯ごたえはやはり茄子っぽい
というものでした。
苦い食べ物が大好きな筆者は気に入りましたが、
その後二度と売らないので一回きりの幻の料理となってしまいました。
それにしても父ですが、あんな食べにくいものを嬉々として食べていたなんて、
なかなかヘンなヤツではないことか。
生きているうちからヘンなヤツだと思っていたのですが、
亡くなって20年も経って、さらに父をヘンだと思う材料が
イッコ増えてしまいました。
しかしながら、動物としてはまあまあ使えてるなと
感心する点も増えた次第です。


