隣町にネパール料理屋がある。
住宅街の端の大きめの道路に面した、ごく普通の
昭和の家なのだが、ある日突然ネパール人
(のちにネパール人じゃないと判明したが)
がやってきて、ここにレストランをひらいた。
他に店もなんにもない、周りに大きな工場があるでもない、
大学があることはあるが、徒歩で気軽に来れる距離とも
いいにくい、さらにどの駅からも非常に遠い、こんなに集客が
絶望的そうな場所で、一体全体何を血迷ってレストランなど
やりだした?と思ったものである。
必ずやスグつぶれるからつぶれる前に行っとこう、と初めて
店の敷居をまたいでからかれこれ10年、なんだかわからないが、
まだつぶれない。
それどころかますますネパール人?かどうか知らないが、
インド・アーリア人の従業員が増え、店主には嫁もでき、子供もでき、
なんか客も順調に増えて、全然つぶれないつもりらしい。
不思議なこともあるものである。
確かにヘンな場所にあること以外は全部すばらしい。
店主も店員もアイソが良くていつもニコニコ、
舌足らずの日本語も大変感じよく、日本人でもむずかしいほどの
「あきんど」 な腰の低さも超あっぱれの
ウルトラ癒し系。
そして、料理はめちゃめちゃウマイ!!
そして、そして、安い!!激安といっても過言でない。
3人ぐらいで行ってお腹いっぱいになるまで食べて、
一人2000円台で済んでしまう。
しかも行くと必ず10%割引券をくれるから、
2回目以降、ただの一度も正味代金を払ったことがない。
この割引券は、というか店主のおっちゃんは不思議なのだ。
支払いの時にこの割引券を引き取らない。
物柔らかな日本語で、お地蔵様のようににこやかに
「あ~、またつぎもつかってくださいね~。なんかいでもつかえます~。」
といいながら、また同じ割引券をくれるのだ。
なんかいでもつかえる割引券を持っているこの筆者に、
なんで次々割引券をくれてしまう??
といつも不思議だったが、今わかった。
友達などにばら撒け、ということか。
でも筆者、ばら撒くかわりに連れてきちゃうから。
次から貯まった割引券を町内でポスティングするのも一興かもしれぬ。
さて、それから、ここで食事した後は、もう一つお楽しみがある!!
筆者大お気に入りの
カシミリ・ナンのテイクアウトである!!!
話は違うが、筆者はレストランで出てきた食べ物の写真を撮ることに
なぜか非常に抵抗があるので、他の料理の写真がないわけ。
しかし、カシミリ・ナンは家に持って帰って来たわけであるから:
カシミリ・ナンとは:
名前から察するにカシミール地方原産かもしれない。知らないが。
ナンのなかに正体不明のココナッツ味のでんぶのようなものが
入っていて、ちょっとだけ甘いナンなのだ。
もちろんお店でも食べられるが、いつもお腹パンパンになるまで
あれこれ食べてしまうので、これは買って帰って翌朝トーストして
バターも塗って食べる。
表面が香ばしく焦げてパリッとしたところにバターがしみ込んで、
もしかするとそうは見えないかもしれないが、
めっちゃおいしいーーーー!!
バニラアイスクリームなんかも合いそう~!!!である。
しかも大きいから2回にわたって食べられる!!
さらに、さっきの2000円台という寛大なお会計に、
このお土産代も入っているのだから
インド人もビックリではないことか。
あー、幸せ。
お店が永続しますように。

