(英語版は明日)
先日、老母(83)および叔父(86)と行楽したのだが、
そのエッセンスを記録したい。
母と叔父が高齢になってからの行楽には、必ず従姉が
参加し、高齢者対若人の比が1:1であるのだが、
この日は従姉が不在であったため、
筆者の責任下にいつもの倍の事項がおかれたことから、
珍道中ぶりがパワーアップしたものである。
まず車中における会話であるが、正気の沙汰ではない。
叔父はもう末期的に耳が遠く、さらに補聴器を軽視しているため、
重要な時に持って来ないのだが、その日も持って来ておらず、
筆者が運転席から後部座席に新人舞台女優のように大声で話すものの、
走行音に邪魔されほぼ全く伝わらない。
どのぐらい伝わらないかというと、実例は忘れてしまったが、言うなれば:
筆者 「お腹すいた?」
叔父 「南極大陸??」
ぐらいの絶望的な伝わらなさなのである。
老母も耳が遠くなってきたが、まだ叔父の比ではないので、
どうしても必要な場合は老母に通訳をしてもらったのだが、
老母の方はアタマがアレなので、それはそれで大変なのだ。
何度呼んでも気づいてくれない叔父を老母に呼んでもらおうと
「ちょっと○○さん(叔父の名前)呼んで。」
と頼んだところ、老母は、叔父がさっきからずっと隣に座っていることを
突然忘れ、走行中の車の中で進行方向100m先にいる人を呼ぶ体で、
「○○サアアアアアアンンン!!!!!」
と叫ぶのだから阿鼻叫喚である。
「いや、隣!!隣にいてるやんか!」
と言われて
「ア、そうか。」
と気づく老母の始末には、慣れていなければこちらの神経が持たないところだ。
そして老兄妹の会話も、無論ことごとく行き違っているのに
まあまあ会話が弾んでいるのが心から不思議である。
次に、ピクニックであるが、
こぼす!!
とにかくこの二人が食べ物をこぼすのなんのって、
食事開始後1分で叔父のズボンにナゾの直径5cmのシミが
できたのを皮切りに、あれよあれよと見る間に二人の着衣が
食べこぼしだらけになったそのスピードは目を見張るばかり。
何をやらしてもノロいのに、食べこぼしの速度はマッハなのである。
クソー、コイツら、どうなっていやがる!!
こっちのバアさんの服を拭いてるうちに、あっちのジイさんが
汁をこぼし、ハナが出てきたジイさんにティッシュを与えている間に
バアさんのハナはすでに服に着地。
ゆっくりお弁当を食べることもままならない筆者は、なんとなく
年子を生んだ若い母親の苦労がよく分かった気がするのであった。
やってられないので途中であきらめたが、
バアさんにキレイな色の服を着せてしまったことを後悔した。
それにヨダレかけを2つ持参すべきであったかもしれぬ。
そして、お寺参りである。
老母は筆者に手を引かれていさえすれば
ただ歩いてお参りをするだけのイイ子なのであるが、
食後の叔父には最終兵器「おなら」が。
車を降りて、歩く。
ブリブリ!
山門をくぐる。
ブリッ!
境内を歩く。
ブッ!!
お賽銭を上げて鈴を鳴らす筆者の横で
ブリブリッ!!
心中般若心経を唱える筆者の後ろで
とっとと拝み終わって
ブリブリブリブリブリ。・・・んブリッ!!!!!
拝んでいる最中の、こともあろうに最大に長くダメ押しまで付いているヤツには
筆者もガマンならず、振り返って
「ちょっと!!仏さんの前でなんなん!?」
と咎めた。
そしたら、まるでオイシイとこ突っ込んでもらった芸人のように
嬉しそうに
「へ?!聞こえたか??おかしいな、ボク聞こえへん!」
などとスッとぼけるジジイであった。
まあホントに聞こえないのかもしれないが、
オケツが振動しなかったとは言わせない。
オケツが振動したのであれば、必ず音を伴っているものだ。
それをトボケ倒すとは、上等なジイさんじゃないか。
こんなに屁のことを書いてしまったことを、どうかお許し願いたい。
何といっても後期高齢者であるこの兄妹。
後10年も生きるとは思えないのだ。
これを懐かしく思い出す日も、そう年月を空けずに来るかもしれない、
と今日ここに記すことにした筆者なのである。
