「片腕ドラゴン」(1972)

 

ジミー・ウォング主演のカルトカンフー映画をAmazonプライムビデオで観ました。初見。

 

 

監督・脚本はジミー・ウォング。予告編はコチラ

 

レストランを訪れた鉄鉤門の門下生たちが「ここは俺の席」だと客に難癖をつけている現場を正徳武館の門下生たちが目撃して乱闘に発展。正徳武館が優勢と見るや、鉄鉤門は場所を変えての決闘をリクエスト。しかし、ここでも正徳武館の勝利。正徳武館の道場に戻った門下生の一番弟子ティエンロン(ジミー・ウォング)は、公衆の面前で暴れたことを師匠ハンに注意されてお仕置きを受けます。染色工場レンガ工場を地道に経営しながら武術に精進している正徳武館と、麻薬密売や売春組織運営といった裏の顔を持つ鉄鉤門とでは水と油の関係。打ち負かされた鉄鉤門の門下生たちにティエンロンにイジメられたと報告を受けた師匠チャオ正徳武館へ殴り込み。しかし、ここでもハンを筆頭にした面々で彼らを返り討ち。メンツを潰されたチャオアジア各国の凄腕ファイターをスカウト。沖縄空手柔道テコンドームエタイインドのヨガチベットの密教武術のそれぞれの達人を引き連れたチャオは、手始めにハンの工場を破壊。

 

数名の門下生も殺された正徳武館の師匠ハンは、鉄鉤門との全面対決を受けて立ちます。ただ、今回ばかりは鉄鉤門側の戦力が圧倒的で、正徳武館の師匠以下がほぼ全員死亡沖縄空手の達人二谷(ロン・フェイ)のチョップで右手を切り落とされたティエンロンだけが生き延びて、命からがら脱出。たまたま医学専門家の父娘に助けられて徐々に回復するも、無くなった右腕を見るたびに死んでしまった道場の仲間たちの姿が思い浮かびます。すると、父娘は拳を鋼鉄の強さに変えるという秘薬の存在ティエンロンに教えます。ただし、鋼鉄の拳にするためには、腕の神経を再生するためにいったん全ての神経を焼き切らないといけません。失うものがないティエンロンはこれを了承して、自ら直火左手の神経を焼き尽くす激痛に耐えます。やがて、再生した左手で鍛錬を積んだティエンロンは悲願の鋼鉄の拳を手に入れます。そして、全てを奪われた町に戻って、復讐を果たすのであった・・・というのが大まかなあらすじ。

 

原題は「獨臂拳王」。片腕ファイターの主人公を指しています。ジミー・ウォングの出世作「片腕必殺剣」(1967)のカンフー映画バージョン。そもそも、鉄のフックを武器にしている時点で卑怯な鉄鉤門。たいした利権を持っていない正徳武館を潰すために、アジア各国から助っ人を招聘しすぎな気もします。最もガッツのありそうなティエンロンを生かしてしまったのが運の尽きで、非科学的な秘薬で強くなったティエンロンと助っ人たちとのバトルがクライマックス。柔道家たちを一掃した後にだだっ広い場所に移動ムエタイ兄弟倒すと、恩人から教わったツボを思い出して、気合い体を肥大化させるラマ僧も撃破。逆立ち走りをするヨガのおっさんには人指し指1本だけでの逆立ち走りで対抗して勝利すると、チャオの手下が投げ込んだ爆薬を投げ返して爆死させます。で、沖縄空手の弟子を吊り橋から突き落として、自分の右腕を奪ったラスボス二谷再戦死闘の末二谷の右腕を叩き切る完全勝利となって、ようやくジ・エンド「黒いジャガー」(1971)のアイザック・ヘイズの名曲を勝手に流用したオープニングから、ノンストップで楽しめてお腹一杯になれる作品です。