「ファンハウス/惨劇の館」(1981)

 

遊園地でティーンがヒドイ目に遭うホラーを観ました。初見。

 

 

監督はトビー・フーパー。予告編はコチラ

 

アイオワ州の小さな町で起きたお話。ある夜、エイミー(エリザベス・ベリッジ)が自宅でシャワーを浴びているとナイフ襲ってくる男に驚きます。実はヤンチャな弟のイタズラでしたというオチがあってから、TVで「フランケンシュタインの花嫁」を観ている両親に、友達と映画を観に行くとウソをついて、ホントは彼氏のバズ移動型遊園地へデートに行きます。親友のリズとその彼氏のリッチーも一緒さまざまアトラクションがある現地に到着すると、乗り物で遊んだり、奇怪な展示物を見たり、占い師をからかったり、マリファナを吸ったり、楽しい遊園地デートを満喫日本のお化け屋敷みたいな"ファンハウス"を体験した後、建物内にこっそり居座ってイチャイチャ遊園地閉館後もこのまま一夜を過ごそうと企みます。といった感じで、2組のカップルが戯れる様子を30分以上観させられます。

 

しばらくして、下のフロアでフランケンシュタインのマスクを被った男が占い師のおばさんに売春をお願いしようとしている様子を目撃。しかし、諍いを起こして占い師が殺害されたため、あわてて脱走しようとするも、閉じ込められてしまいます。その時、呼び込み係のおっさんが占い師が死んでいる部屋に入ってきます。マスク野郎の仕業だと気づきますが、彼は自分の息子です。で、父子ゲンカをしている時に息子のマスクが取れて、異様な顔をしていることを知って驚く4人。やがて、隠れていることがおっさんにバレたもんですから、さあ大変。まず、リッチーがロープで首を吊るされた後、敵と勘違いしたバズに斧をぶっ刺さされて死亡。つづいて落とし穴にハマったリズが、顔を露わにしたモンスターに襲われて死亡。その後、で襲いかかってきたおっさんバズが撃退するも、モンスターに殺されてしまいますたった1人になってしまったエイミーは・・・というのが大まかなあらすじ。

原題は「The Funhouse」。トビー・フーパーの初期の佳作。小汚い前2作と比べて、とてもカラフル見世物小屋ならではのライティングによるカッコいいショットもあり。撮影は「ランボー」(1982)「ストリート・オブ・ファイヤー」(1984)も手がけているアンドリュー・ラズロ。冒頭で「サイコ」調のお遊びがあって、フランケンシュタインのモンスターをモチーフにしているところには、ユニバーサルホラーの雰囲気も感じます。モンスターの特殊メイクはリック・ベイカーによるもの。ファイナルガールのみとなった終盤のサスペンスフルな演出はキレがあります。姉のデートが気になって家を抜け出した弟遊園地をうろついて、姉たちと絡むことなく保護されるという描写がありますが、ストーリーの本筋と関係なかったのが意外。モンスターは電流で自爆して歯車にも巻き込まれて死亡。朝になって外を出て呆然とするエイミー人形が嘲笑う印象的なエンディング。あと、マジックショーの手品師役でウィリアム・フィンレイが出演していました。