「仁義なき戦い」(1973)

 

丸の内TOEIで、1作目を観てきました。

 

 

いま思えば、新宿昭和館あたりの猥雑な環境でちゃんと観ておけばよかったのですが、もはや叶わないので、せっかくの機会ということで、銀座のスクリーンで行儀よく観てきました。ホントは一番好きな「仁義なき戦い 代理戦争」(1973)まで続けて観たかったけど、それだと仕事ができないので、断念。

 

今回は、菅原文太が荒れ狂う岩尾正隆を撃ち殺して斜めの構図になるシーンと、「後がないんじゃあ・・・、後が・・・。」と言う前の文太の後ろ姿(全裸)シーン、最後の文太のシーンの、3つの場面でスクリーンならではの迫力を感じました。ストーリーは、これから仁義なき戦いをし続けていく序章、ということで省略します。とにかく、広島弁が忙しく飛び交うので映画館だとヒアリングしにくいものの、文太は口跡が非常に良いので、ビシっと胸に響きます。文太と金子信雄、梅宮辰夫のキャラが画面映えしてました。若杉(梅宮)と広能(文太)と坂井(松方弘樹)の3人がガッツリ組めば、違う勢力図になったのにと思うと残念ですが、そうなると、面白い展開にはならないだろうから、これで良し。

 

あと、帰ってNetflixで観直してみたら、最後の葬儀のシーン、倒れたはずの槇原名義の生花の名札や、撃ち抜かれたはずの大久保名義の名札が元に戻っていることに今さら気づいてしまいました。それと、主要キャストで存命なのは、田中邦衛、高宮敬二、伊吹吾郎、渚まゆみあたりだけかと思うと、寂しい限りです。オール巨人みたいな顔してた西田良も今年亡くなられたんですね。ご冥福をお祈りいたします。