英語学習者が最初に考えることに、
「『英語をはなせる』ということはどういうことだろうか?」
という疑問があります。
私の講演会でも次のようなご質問を頂きます。
「日本語を考えて、英訳して言うのではよくないのでしょうか」
このご質問は正に、
「英語が話せるとは、どういうこと?」
という疑問です。
英語を話すためには、
「例文を暗記するのではなく、その場で『英作文』することが必要」
と私は講演会などで説明しています。
例文は丸暗記しても、挨拶文の様な決まり文句以外は全く役に立ちません。
「本に書いてある例文」
だけで話す人との会話を想像すると、ぞっとします。
「あなたの話は、全て本の受け売りだね」
「話が面白くない」
こう思われてしまいます。
さて、
『その場で英作文することが必要』
なのですが、問題は、
『どのように英作文するか』
です。
冒頭の
「日本語を考えてから英作文するか?」
という疑問ですが、長い日本文を作り上げてから英訳するのでは会話のスピードが遅くなり、相手を待たせることになってしまいます。
考え方として重要なことは、
「学校の英作文」と「リアル会話の英作文」が異なるということです。
一般的に「学校の英作文」は、文を最初から最後まで全ての文字を見てから英訳します。
長い日本語の文を観て、英語に変換します。次のように。
・まず、主語を英語にする。
・次に、場所、時間などのかたまり(「句」)を見つける
・『後ろの』かたまりから順に英語に変換する
ざっというと、こんな感じでしょう。
例文で確認します。
次の様な日本語の文が例です。
”私は 今日は 放課後 学校で 友人たちと バスケットボールを しませんでした。”
この文では、まず最初が「I(私は)」です。
その次に、後ろのかたまり(句)から順に英語に変換します。
”私は ①今日は ②放課後 ③友人たちと ④バスケットボールを ⑤しませんでした。
⑤ → ①の順に英語にして「I(私は)」に繋げると次のようになります。
"I ⑤didn't play ④basketball ③with my friends ②after school ①today."
これで完成です。
これが「学校の英作文」です。
さて、「リアル会話の英作文」はどうでしょうか。
結果的には同じ英文が出来上がりますが、アプローチが異なります。
「リアル会話の英作文」では、
最初から『英語の語順』で言葉を発っしながら、続きの語(語句)を発想して言葉にします。
最初に日本文を作り上げるのではなく、
言いたいことを頭から英語にしていくわけです。
次の様な感じになります。
・私は、
・バスケットはしなかった
・友人たちと
・放課後
・今日は
これを英語にしていきます。
つまり、英語を話そうとすると、頭の中は次のような「順番(英語の語順)」で考えます。
(1)「誰が」:主語は?
I、He、She、The teacher、My name、The store、他
(2)「程度・状況」を表す語句を入れるか?:
can、should、have to、am going to 、is planning to 、他
(3)「何をした?」:動詞は?
go to、is、play、study、look for、hold、tell、他
(4)「対象は?」:目的語、補語
baseball、 the guitar、lunch、a car、books、他
(5)「場所」、「時間」は?:副詞句
・場所
at school、in Tokyo、in my room、on the earth、他
・時間
at 5 o'clock、yesterday、last night、next year、after you come home、他
この(1)→(5)の順に思いついた内容を英語で言っていくことが、英語を話すということです。
この「英語の語順」は実際の会話や『独り言英会話練習法』などで徐々に身に付ける必要があります。
『独り言英会話練習法』の効果的な実施方法は次の書籍で説明しています。
