映画で学ぶ挨拶「How do you do?」への返し方 | 「英語が話せるようになる本当の勉強法」のブログ

「英語が話せるようになる本当の勉強法」のブログ

どんどん英語力がアップする勉強法を紹介するブログ

私は、中学校の英語の授業で次のように習いました。

 

初対面の人に会ったら、

 How do you do?

 といいます。

 

 こう言われた人は、

 How do you do?

 と返します。”

 

これをインタネットで検索すると、次のようにいろいろなコメントが書かれています。

「How do you do? は古い表現。」

「How do you do? と言われてオウム返しにHow do you do? というのは不躾。」

「初対面の人にはHow are you (doing)? というのが普通。」

 

何が正しいかは、実際にネイティブの方と沢山会って実際にどのように挨拶されているかを体験して自分の言い方、スタイルを決めるのがよいと思います。

 

『挨拶』は誰かに会うと必ず必要ですから、ある意味非常に重要です。

 

学校英語を卒業してリアル英語の勉強をする中で、『挨拶の英語』についていろいろと考える機会があります。

 

20歳を過ぎた頃、使う英語の勉強を始める前に初めて行ったアメリカ旅行。

アメリカ到着当日にスタンフォード大学のバレンタインパーティに行く機会がありました。

その時に受けた『挨拶英語の洗礼』は既に以前の記事で書いた通りです。

 

次の様な内容です。

 

まず、「初対面の人への挨拶」と言えば学校で習った「How do you do?」です。

 

私と同年代のスタンフォード大学のアメリカ人男子学生に私から、

"How do you do?"

と言いました。

 

それに対して、この学生は、

"Hi."

と言って握手を求めてきました。

 

「How do you do? の返しは、How do you do? ではないの?」

こう思ったのが、私の初めての英語挨拶の経験です。

 

また、

「私が丁寧にHow do you do?と言ったのに、Hiだけとは、随分ラフに応える人だなぁ。」

このような印象も受けました。

 

 

またその他にも、相手から

"How are you doing?"

と言われ、私がとっさに

"How are you doing?"

とオウム返しで返してしまったことがあります。

 

その時は、「しまった。」と考えていますが、その後いろいろな場面を見てきて、「それほど変な回答ではなかったかもしれないのでは」と思うようになりました。

 

挨拶は、

「やぁ」といって「やぁ」と返す、

「元気?」と聞かれてもそれに元気か否かを答えず「元気?」と返す、

こういうことが日本語でもあります。

 

あまりかしこまって考えるよりも、先ほど書いたように、ネイティブの方達のスタイルを参考にしてよいと感じる方法で対応すれば問題はないと思います。

 

 

さて、今日の本題です。

 

学校では「How do you do?に対してはHow do you do?と返す」と習いましたが、そうではない例が映画で登場しました。

 

その映画は、ここのところに記事で何度か取り上げている

映画『ファイナル・カウントダウン』です。

 

お国の役人であるマーチン・シーン演じるラスキー氏(Lasky)が米国海軍の空母に同乗し、乗り組み員2名を紹介されるシーンがあります。

 

空母の船員がラスキー氏に言います。

" How do you do, Mr. Lasky?"

 

これに対するラスキー氏の返しは次です。

"Fine, thank you."

 

また、もう一人の船員も挨拶します。

"How do you do, sir?"

 

これに対しては、ラスキー氏は次のように答えます。

"Good, sir."

 

このシーンでは、How do you do? という挨拶に対して、

"Fine." や "Good." で応えています。

 

「How do you do? には How do you do? で返さなければならない」

これが実際にはどうか、という例です。

 

 

我々の日常では、How do you do? よりは、How are you doing? がよく言われるように私は思います。

 

私自身が "How do you do?" と言われたことがあるか否かは、正直よく覚えていません。

最近は、感覚で挨拶できるようになっているので、相手が何を言うかをあまり身構えていなくてもよくなっているからかもしれません。

 

また、自分から先に、

"Hi, how are you doing?"

と言っているので、相手から "How do you do?" と言われる機会がないということが理由かもしれません。

 

この映画のシーンはお役人同士の挨拶なので、How do you do? という表現が使われているのでしょうね。

 

この映画は1980年公開の古い物ですが、最近の映画でも政府の要人が紹介される場面などでは "How do you do?" が使われている場面をよく目にします。