メジャーリーグの『プレーオフ』が始まりました。
大谷翔平選手のドジャースはダルビッシュ選手のパドレスとの3連戦です。
サンディエゴ パドレス(San Diego Padres)の本拠地で撮影した、チームのロゴです。
大谷選手。
早速、大活躍です。
パドレスとの初戦で、同点ホームランを放ちました。
このプレーオフが始まる直前に大谷選手がインタビューを受ける同じ場面が、テレビで何度か放送されました。
大谷選手が、記者から英語で質問されました。
「初めてのプレーオフですが、緊張していますか?」
大谷選手は普段は通訳を通して回答しますが、この時は直接英語で応えました。
「ノー(ノウ)。」
この場面を私は、幾つかの別のテレビニュース番組、ワイドショーで数回観ました。
テレビでは字幕が出ますが、同じ場面の回答の字幕が途中で変わりました。
最初に見た番組では、この「ノー。」の字幕は
「No.」
でした。
これを何度か見ました。
ところが、ある番組の字幕は違いました。
それは、
「Nope.」
です。
同じインタビューの回答の字幕が、途中から変わってしまったわけです。
「nope」を辞書で確認します。
nope [副詞]
いや、ちがう (=no)
発音:[noup]
[noup]の[p]は唇を閉じたままで止める(破裂させない)
このnopeの発音はカタカナで表すと
「ノウプ」
ですが、
「pは唇を閉じたままで止める」
ということです。
「唇を閉じたまま」では、日本人的に考えると発音できません。
「p(ピー)」を発音しようとすると、唇を閉じたままでは発音できません。
では「No.」と「Nope.」の発音は「同じか?」というと、そうではないと思われます。
つまりこうです。
「No.」の発音は、「ノウ」ですが「ウ」と言った後に、唇は開いています。
「Nope.」の発音は、「ノウ」ですが、「ウ」と言った後に、唇は閉じています。
非常に微妙な違いです。
そのために、大谷選手が言った「ノウ」の発音を正しく判断することが難しく、
「No.」と「Nope.」の二通りの字幕が使われたのでしょう。
因みに、nopeの ”反対” は「yep」ですね。
同じ様に、辞書で確認します。
yep [副詞]
ああ、うん (yeah)
発音:[jep]
[jep]の[p]は唇を閉じたままで止める(破裂させない)
「p」の発音については、nopeとyepは同様ですね。
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