『英語が話せるようになるために絶対にすべきこと』
今回はその3回目です。
英語が話せるようになるために絶対にすべきこと。
その一つは次です。
『初対面の外国人と会話する』
これは、『初対面の』というところが重要です。
気心の知れた外国人ではだめです。
英会話スクールの外国人講師も違います。
(注)
外国人が講師の英会話スクールを否定しているのでは全くありません。
英会話スクールで外国人のレッスンを受けることに価値はあります。
ただ、この記事で言っている『英語が話せるようになるために絶対すべきこと』の一つとしては、『初対面』の外国人が重要です。
何を言っているかと言いますと、
『初対面の外国人』と話をする時は、とても緊張し神経を集中させます。
考えうる多くのことを想定しながら会話します。
「英語でどう言おうか」
「通じるだろうか」
「間違っていたらどうしよう」
「英語がおかしいと馬鹿にされないだろうか」
「何か言われたら、返事ができるだろうか」
「こういう英語より、あの表現の方が良いかもしれない」
脳をフル回転させるわけです。
こうして一言英語で何かを言ってみて、相手の反応を知ることが何事にも代えられない経験になります。
机上の勉強の中で、本に書いてある英文を眺めても(勉強しても)強く脳に残ることは殆どありません。
それに対して、実際の初対面の外国人との会話は、一瞬一瞬が強いインパクトで脳に刻まれます。
本の英文を読むのに比べて、初対面の外国人との会話は「100倍の勉強効果がある」と言っても過言ではないと思います。
この経験が、それ以降とても良い英語の学習効果をもたらすのです。
「あの時、あの表現が通じなかった」
「こう言ったら通じた」
「あの時、ああ言ったら微笑んでくれた」
「ああ言われた時、こう言うべきだった」
こうしたその場の経験が、その後の英語の勉強の基本、手本になります。
私自身、約40年前の英語を話せなかった時の初めてのアメリカ旅行で、スタンフォード大学の学生と交わした会話を今でも覚えています。
約30年前の初めての海外出張で、LAに到着後に行ったホテルでチェックインする時にホテルの方との会話を今でも覚えています。
初対面の外国人と頻繁に会話するのはなかなかできません。
しかし、回数は少なくてもその一回一回に非常に大きな学習効果があります。
私自身はHUBなどのバーで外国人に声を掛けることは頻繁にありますが、そのような機会が少ない方も少なくないと思います。
私の講演会でも、「外国人と会話する機会はどうやって見つければよいでしょうか」という質問をよく頂きます。
特に女性の方は、バーで外国人に声を掛けるというのもなかなか難しい面もあると思います。
1つの方法として私が考えるのは、海外旅行に行くことです。
「お金が掛かるではないか」
と思うかもしれませんが、そのお金を掛ける価値が大いにあるということです。
日本で脳へのインパクトが少ない机上の勉強に沢山の時間を使ってなかなか効果が出ないのと、
お金を掛けて海外で実践の英語の勉強をするのとどちらを取るかということです。
そして、海外旅行は頻繁に行くのは難しいと思いますが、回数は少なくても絶大な勉強の効果があることは確かです。
私自身、数十年前の初対面の外国人との会話の経験が、今でも英語の勉強の糧になっている部分が少なくありませんから。