話される日本語を聞いていて、
「何か変では!?」
と思うことがたまにあります。
今回の記事は英語ではなく、日本語の話題です。
テレビを見ていて、同じ表現でいつも
「この表現って、・・・・?」
と思うものがあります。
例えば、辛い思いをされたお母さんがこう言います。
「私はこんなに辛い思いをしてきました。
だから、娘には同じ辛い思いをして欲しくないんです。」
気になったのは、
「辛い思いをして欲しくない」
というところです。
この日本語は、2つの選択肢の内の片方を希望するという意味です。
その選択肢とは次。
「辛い思いをして欲しい」
「辛い思いをして欲しくない」
つまり、辛い思いをして欲しいか、欲しくないかという二択です。
「辛い思いをして欲しいか欲しくないか」
と言えば、「欲しくない」に決まっています。
「辛い思いをして欲しい」はあり得ません。
つまり、
「辛い思いをして欲しくない」
とう発言の意味はなく、
言うべきことは、
「辛い思いをしないで欲しい」
だと思います。
如何でしょうか。
別の例です。
「息子には、失敗してほしくありません。」
ではなく、
「息子には、失敗しないで欲しい。」
と言わなければおかしいと思います。
如何でしょうか。