今週投稿した記事の中で、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で登場したセリフで英語表現として興味深いものを紹介しています。
今日はその4回目です。
これまで、次の表現を紹介しました。
(1) "That'll be the day."
「それは、あり得ません。」
(2) "Get out of town."
「信じられないよ。」
(3) "cut you a break "
「勘弁してやる」
この(3)の表現は、マイケル・J・フォックス演じる主人公のマーティーが、高校の食堂でビフとの喧嘩が始まりそうになり、教師に見つかったことでビフが言う次のセリフで登場します。
"Since you'er new here, I’m gonna cut you a break, today."
「お前はここでは新入りだから、今日は勘弁してやるよ。」
今回紹介する表現は、このセリフに続けて ”ビフ” が言う言葉です。
"make like a tree (and leave)"
意味は、「とっとと消え失せろ」です。
この映画では "make like a tree" と言っていて、"and leave" はありません。
その代わりに、ビフは次のように言っています。
"Why don't you make like a tree and get out of here."
この"tree and leave"というのは、「葉」を意味する "leaf" の複数形 "leaves" と、「離れる」の意味の "leave" を掛けてできている表現のようです。
ビフはこの映画3部作で、”言葉の正しい使い方が分かっていない人” として表現されています。
そのためにビフは、 "make like a tree and leave" と言うべきところ間違った言い方をしてしまっているという想定のようです。
表現で、"and leave"を言わない言い方があるのかどうかは、ネイティブの人と会話する機会があれば聞いてみようと思います。
ただ、このような所謂「喧嘩ことば」は基本的には実際に使うことはないと思いますので、”聞いて理解できるレベル”で問題はないですよね。