学校で習った英文法の中には、
「これって、実際の会話で使えるのだろうか?」
と思ってしまうものがあると感じるのは私だけではないと思います。
私が講師を務める英語の勉強法の講演会でも、このような質問を頂くことがあります。
「現在完了形は、英語を話す上で重要でしょうか。」
重要です。
『現在完了形』は、実際の会話では頻繁に登場します。
ただ、英文法の参考書の隅から隅まで理解して暗記することが重要なのではなく、よく使われる言い回しがあるので、まずはそれを押さえておくことが重要です。
現在完了形と並んで、学習者の苦手意識が高いのが『仮定法』でしょう。
ただ、これも使えそうな表現を理解しておくことからスタートすることで良いと思います。
仮定法では、実際の会話で”意外と”よく使われる表現が幾つかありますので、その内の一つについて今回書きます。
それは、次の表現です。
"If I were a bird, ~ ”
「もし私が鳥だったら、~」という、”あり得ない事” をいうために、be動詞が "I am" でも "I was" でもなく、"I were" となるというものです。
私が教科書や参考書で見るこの例文は、全て「犬」でもなく、「魚」でもなく、どれも「鳥」です。
皆さんの教材は如何でしょうか。
最初に学校でこの文を見た時には、「この文を実際に言うことはなさそう」という気がしていましたが、意外と使われます。
数日前に、テレビで観た映画です。
映画のタイトルは『2012』です。
この映画は、地殻変動で津波が起こり、地球上の生物が絶滅の危機に瀕するという物語です。
巨大な『ノアの箱舟』のような船を数隻建造し、限られた人間や動物を載せて命を繋ごうという計画を進めます。
ところが、船の出発時に大勢の人が入り口に押し寄せ、その人たちを載せるか見殺しにするかについて既に乗船している各国の要人たちが議論を交わす場面です。
「(載せる予定ではない人たちを)乗船させない」
と主張する幹部に対して、船に乗船している女性が言うセリフです。
この女性は ”アメリカ大統領の娘” で、大統領は既に亡くなっています。
「もし父(アメリカ大統領)が今ここにいたら、彼はゲートを開くわ。」
英語では仮定法が使われています。
"If my father were here, he would open the gate.」
「もし…が~なら、」と言いたいケースはいろいろあります。
例えば、
「もし僕が大谷翔平なら、球団はここを選ぶだろうな。」
「もし、私があなたら、~しますよ。」
このような時に仮定法が役に立ちます。
"If I were Shohei, I would go to ~."
"If I were you, I would ~."
など。
英文法は、「言いたくなる文」に使えるものを優先して身に付けるのが良いと思っています。
