11月20日(月)の日経朝刊(12版)の社会面に、次の記事が掲載されました。
『日本人の英語力
過去最低87位
海外企業が調査 』
ー 若い世代 低下目立つ ー
この調査を行った「海外企業」というのは、スイスに本部がある「EFエデュケーション・ファースト」という企業です。
この企業の調査結果には、私は以前から注目していました。
日本人の英語力順位が、2011年の14位から下がる一方 なのです。
22年(2022年)の調査結果は、以前日経新聞にも掲載されていました。
また、テレビ番組の「月曜から夜更かし」でも紹介されていました。
22年の調査結果は日本は80位でしたが、今回23年の調査結果では更に下がって87位ということです。
22年の調査は、”非英語圏111か国・地域” が対象でした。
今回は、対象が113か国・地域に増えています。
この調査の11年からの日本の順位は、次の通り毎年下がり続けています。
【日本の英語力順位の推移】
2011年:14位
2012年:22位
2013年:26位
2014年:26位
2015年:30位
2016年:35位
2017年:37位
2018年:49位
2019年:53位
2020年:55位
2021年:78位
2022年:80位
2023年:87位
(13年→14年の同位以外は)綺麗に毎年低下しています。
この新聞によると、日本は韓国、中国、ベトナムよりも順位が低いのです。
この3か国の順位数値は今回の新聞には書かれていませんので、22年のデータを紹介します。
次の通りです。
36位:韓国
60位:ベトナム
62位:中国
80位:日本
今回、アジア23か国・地域の中でも、日本は15位です。
上位がどうかというと、23年の結果は次の通りです。
1位:オランダ
2位:シンガポール
3位:オーストリア
この調査は、世界220万人が受けたテストの結果で算出しているようです。
平均指数が493(最高は800)であるのに対し、日本は平均以下の457だそうです。
周りの国・地域の英語力が上がって相対的に日本の順位が下がった可能性もあるかと考えましたが、そうではないようです。
このテストでは、日本の指数は昨年よりも18ポイント下がっていますので、日本人(調査対象者)の英語力が(少しですが)絶対的に下がったという事実もあります。
日本人の英語熱は毎年高まっていると思いますが、順位が下がるのはどうしてでしょうか。
11年から23年までに、14位から87位まで大幅に下がっています。
たった10年余りでこれほど大幅に順位が下がるのは、実際の英語力の低下が主な理由とは考え難いと思います。
この落差は、「実質的な英語力の低下」以外の要因が多きそうです。
その要因の一つとして、私は次の可能性があると思います。
1つの仮定です。
”この約10年で日本はグローバル化の重要性が高まり英語熱が強くなったために、英語があまり得意でない人もこのテストを受けるようにり、平均スコアが下がった”
ということです。
これを確認するためには、11年頃にこの調査の元となったテストを受けた日本人の数を知ることが必要です。
何れにしても、日本はグローバル化が益々重要になっており、日本の英語力が低下するということは大きな問題です。
「日本の国力の低下にも影響するのでは」とも言いたくなります。
日本人は欧米人の様にどんどんと人に話し掛けるのが得意ではありませんので、どうしても外国語の習得は遅れてしまいます。
それでも英語力をアップすることはとても重要です。
外国の方と交流する場を増やすなど、英語に接する機会をもっと持てるようにするのも一つの対策の様に思います。
日本人は、とりあえず一通り学校で英語を勉強しています。
話してみると、「意外に何とか英語を話せる」と気が付くこともあると思います。
根本的な対策が必要な時ではないでしょうか。
