英語の勉強の中で、『スピーキング』と並んで『リスニング』の力をどのように付けるかが大きな課題です。
私の講演会でも、リスニングに関する質問を沢山頂きます。
「英語を聞いても、何を言っているのは全然わかりません。」
「リスニングが苦手です。リスニング力をアップさせる効果的な方法を教えて下さい。」
生の英語は教科書通りに話してはくれません。
「単語も発音記号とは何処となく違う」、「省略されている」、「速い」、「モゴモゴ言っている」・・・・
こう感じてしまいます。
英語の音を拾えるようにするには沢山聞いて話すことが重要なのですが、”それ以前の問題”があるように感じることがあります。
”単語力”です。
そもそも単語を知らないということです。
リスニングの議論の前に、次の確認が必要です。
英語の教材でよいのですが、話されているのと同じ文(文章)を(”聞く”のではなく)”文字”で読んでみます。
「文字で読めば分かる」となるかどうかです。
この時、話される時間と同じ時間数で文字の文(文章)が理解できることが必要です。
もし話されるのと同じ時間数で理解できないのであれば、それはリスニング力の問題ではありません。
「単語が分からない」、「英語の構文が理解できない」ことが理由です。
この「単語が・・・」も、時間を掛けて「えーと、この単語の意味は何だっけ・・・。」と時間をかけては駄目です。
話されるのと同じスピードで瞬時に意味を捉えなければ聞き取ることは出来ません。
つまり、まずはしっかりした単語力が必要ということです。
結局は単語が分からなくて読めない、聞けない、話せないとなっていることが少なくないのではと考えています。
だからと言って、勿論「まずは単語だけを勉強するのが良い」と言っているのではありません。
「使う」ことを意識して単語力を付けることが重要です。
リスニング力のアップには単語力が前提というお話をしました。
もう一つ、リスニング力をアップさせるためには、”英語の語順で理解する”ことが重要です。
これを解決するためには、”英語を話す”練習をすることが効果があります。
自分で話すことによって、言いたいことを英作文します。
それによって、英語の語順に慣れることが出来るわけです。