IT技術は、日々進歩しています。
機械が会話を翻訳してくれるAI翻訳も、勿論例外ではありません。
自動翻訳、機械翻訳、AI翻訳、
色々な呼び名がありますが、ここではAI翻訳と呼びます。
スマホくらいの小さなガジェットで、日本語を話すと、瞬時に英語で言ってくれます。
現在の技術では、日本語と英語の全てを完璧に翻訳するというところまではいっていませんが、
IT技術の進歩を考えると、その翻訳正解率が向上することは明らかです。
そうすると、
「AI翻訳があれば、英語を勉強しなくてもいいではないか」
と考える人がいても不思議ではないでしょう。
AI翻訳は便利なツールです。
色々な国に旅行に行く時に持っていくと便利だろうと私も思います。
私なら、英語圏以外のフランス、イタリア、スペインなどで役に立ちそうです。
しかし、「AI翻訳があるから英語を勉強しなくてよい」は違う
と私は思っています。
AI翻訳は使う状況によってその価値が異なります。
1.観光旅行でAI翻訳が使えるか
海外で買い物や食事をするなど、観光旅行では非常に役に立ちそうです。
これはIT技術の進歩を待たなくても、現在の技術で十分に活用できます。
多少の翻訳ミスがあっても大きな問題にならないからです。
2.外国人の友達を作るために活用できるか
例えば、アメリカの高校やに留学して最初からAI翻訳に頼って過ごせるか、ということを考えます。
現在の技術でも、言いたい事はかなり伝えることが出来そうです。
しかし、スラングや仲間内の隠語などには対応できない可能性がありますので、”会話のノリ” にはついて行けないことがありそうです。
また、日本語と英語は語順が異なるために、翻訳に多少の遅延が生じることがあるはずです。
例えば、日本語では長い文でも最後まで聞かないと
「・・・をした」なのか、「・・・をしなかった」のか分かりませんが、
英語では、文の最初に「I did・・・」か「I didn't・・・」と言う必要がありますので、
100%リアルタイムに翻訳することが難しいということです。
友達同士の会話のノリとスピードに対応するのは課題がありそうです。
但し、『IT技術』の観点で少し考えてみます。
現在のIT技術では、
「この人は、今から(例えばテロなどの)悪いことをしようと考えているか、否か」
が分かります。
これは、人の ”体の微妙な動き” をカメラ映像から解析する技術です。
既に実際に、空港の税関やオリンピックの入場口などで活用されています。
この技術を考えると、次のようなことが可能になるかもしれません。
「これから否定的な事を話そうとしているのか、そうではないか」
これを検知すれば、
「私は、・・・・・・・しなかった。」
と最後に否定だということが分かる文でも、
「I didn't・・・・・・・」と瞬時に翻訳できるかも
しれないということです。
そうなると、後は、
機械を通しての会話でどれくらい違和感を感じずに友情を育めるか、
ということでしょう。
それについては、個々の人間関係の問題ですので、私が議論できるものではありません。
3.仕事でAI翻訳を活用できるか
2.の「友達を作る」と同様に、ある程度の会話は可能です。
但し、それは信頼関係が十分にあることが前提です。
では、契約交渉はどうでしょうか。
友好的な交渉は出来るかもしれませんが、そうでない場合が問題です。
技術の進歩によって翻訳精度が向上することは明らかですが、
AI翻訳の 最大の欠点 は、
”正しく翻訳されているか否かが、話者に分からない”
ことだと思います。
以上のように、AI翻訳は役に立つ場面は勿論あります。
しかし、それを契約交渉など間違いが許されない場面で活用するには、まだ課題が残ると私は考えています。
「AI翻訳があるから、英語を勉強しない」
と考えるか否かは、ご自身でお決めになることですので、私はコメントを控えます。
私は、
「AI翻訳に頼らず、英語を勉強する」
を選択します。
[San Francisoco の ”くねくね道”、Lombard Street]

