スノーボードでえらい目にあっている話 | 精神療法士ミミネコのブログ:Let there be light     

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地球が光溢れる場所になることを願って。

年末、スノボデビューしたミミネコ。

 

スノボって、10代の若者がするイメージなので、それからしたら、遅すぎるデビュー。

 

演歌の大御所がアイドルデビューしました、くらいな感じですな。(自分を演歌の大御所に例えるのも僭越ですが。)

 

なにせ、雪国育ちじゃないもんで、この辺の子はみんな小学校でスキーを習うらしいが、スキーをたしなんだことがないどころか、スキー場自体、初めて。(正確には、大学の音楽関係のサークルの合宿で、一度スキー場のペンションに泊ったことあるけど、その時はそりを借りて1~2度そり滑りをたしなんだのみ。)

 

そもそも、ウェアや道具を用意して、着替えたりなんだりするレジャーやスポーツが嫌いで(考えるだけで面倒くさいから)、お金がかかるレジャーやスポーツも嫌いで(そこまでしてやりたいと思えないから)、だから、スキーをはじめ、スキューバダイビングとか、ゴルフとか、誘われても頑なに断ってきたミミネコ。そういや、メキシコに住んでいたとき、エメラルドグリーンのカリブ海のそばで仕事してて、ダイビングやり放題だった時も、一切やらなかった。

 

今回は、そんなミミネコが、スノボとウェアその他必要なグッズを買いそろえ(スノボに対する情熱がないし、見た目もどうでもいいので、すべて中古でそろえた)、ほぼ人生初のスキー場に繰り出した結果、どうなったかを、赤裸々にお話いたしましょう。

 

第一回目は、秋田は田沢湖のスキー場に、ミミネコ夫に言われるままに行きました。こういうのって、最初は半日とかのスクールに入って手ほどきを受けたほうがいいのでは?というミミネコに、「俺が教える」ときっぱり言い切るミミネコ夫(原始人似)。(※見た目だけじゃなくて、文明生活のことはよく知らんが、山で火を起こしたり、どのキノコなら食べれるかとかなら人一倍知っているところも原始人に似ている。本人は原始人に似ているといわれると喜ぶので、これは誉め言葉です。)

 

そもそも、スキー場自体、行ったことない身には、どれが初心者コースで、どれがそうでないかも見分けがつかない。リフトに乗って雪山に登ったら、降りるしかないこともピンとこない。

 

で、スノボシューズの履き方とか、最初は片足だけつけておくとか、最小限のことを教えられた後、リフトに乗り、降りてみると、そこは結構な急斜面。

 

「ここって、初心者用なの?」

 

と問うミミネコに対し、

 

「う~ん、もっと上にいってもここと変わりないと思う」

 

と的外れな返事をするミミネコ夫。(後で思えば、初心者用じゃなかったと思う。)

 

そして、さ~っと自分だけ滑っていき、

 

「ここまで来てみて」

 

というではありませんか。

 

いやいや、ちょっと待てよ。こういうのって、滑り方より、転び方とか、止まり方をまず習うんとちゃうんか。知らんけど。スキーとかやったことないけど、多分、スキー習うときも、そうであることくらい、未経験者だって推測がつく。

 

止まる方法がわからんのに滑ったら最後、雪山の坂道を、途中におる人や、その辺にあるリフトの鉄塔にぶつかりながら、下まで雪だるまになりながら転がりおりてまうやろ(-"-)。

 

そう思って、どうやって止まるのかまず教えて、と、しごくまっとうなことを聞くと、

 

「・・・・」

 

すぐに返事が出てこない。

 

どうやら、自分では滑れるけど、人に教えるのはどうやっていいかわからないらしい。

 

そういえば、ミミネコ夫は普段から口下手で、何をいいたいのかよくわからんことがしょっちゅう。多分、原始人が人間のふりをしているので、人間の言葉があんまりすらすら出てこないからだと思うけど、よくカタコトでしゃべっている。

 

大事なことだから、まず止まり方を教えろと、その後何度も聞いたけど、やっぱり的を得た答えが返ってこない。

 

「こうすると逆エッジっていって、前に転ぶから、後ろに重心をかける」

 

とか、それはわかったけど、どうやって止まるねんて聞いてるねん(-_-メ)!

 

「あと、右に行き過ぎたとき、方向を左に修正するのはどうしたらいいの」

 

と聞くも、

 

「ターンか。ターンは難しいからな~」

 

と、やっぱり煮え切らない答えしか戻ってこん。

 

もうええわ。あんたに聞いても無駄じゃ。この雪山で、頼りになるのは自分だけじゃ。体で覚えるしかあるまい。

 

そう思ったミミネコは、夫に教えを乞うのをあきらめて、滑りだしました。

 

右を見ても左を見ても、滑っている人に初心者らしき人はおらん。

 

そんな中、ミミネコだけ、立ち上がっては転び、転んでは起き上がり、滑っては圧雪されていない深みにはまり、不屈の精神で這い出してはまた滑りを繰り返しました。(ミミネコ夫は、後からついてくるだけ"(-""-"))。

 

そうこうするうちに、だんだんコツがわかって来て、

 

「止まる方法って、斜面に対してボードを垂直にしたら止まるんじゃないの。あと、顔と手を右に向けたら右に行って、左に向けたら左に行くんじゃないの。」

 

とミミネコ夫に言うと、

 

「うん、そうだ」

 

って、なんで初心者のミミネコが、ベテランのあんたに、体を張って発見したコツを教えないかんねん(-_-メ)。

 

て感じで、さんざんでした。

 

初回のスノボ体験を終えた感想。

 

体当たりで滑ったおかげで、2時間ちょっとでかなり滑れるようになったが、滑ることの何が面白いかわからんし、着替えたりなんだりがやたら煩雑で面倒くさいし、もう二度と行きたくない。

 

歩くより早く目的地に着くという以外に、スノボで滑ることのよさがわからん。

 

そんなこんなで迎えた第二回目のスノボ体験(まだやるんかい)。

 

それは、大晦日の山形、蔵王のスキー場でした。

 

この時は、2回目にして、ヒールエッジなら、スピードも方向も調節できて、あんまり転ばないで長いこと滑れるようになったミミネコ(我ながらすごい。超人といっても差し支えない)。

 

しかしながら、スノボ狂のミミネコ夫がご飯も食べずに滑りまくり、いつまでも帰りたがらず、何時間も滑ったあげくに、遅い時間に高いところまで行ってしまったのでした。リフトで帰ろうにももう止まってしまったので、自力で帰るしかないという緊急事態が発生。

 

ミミネコときたら、滑れるには滑れるが、スクワット体制のまま、5時間くらい滑っていたので、もう膝上の筋肉が疲れて、体が限界。だんだん暗くなって周りも見えず、人気がなくなっていく雪山を、生きて帰るには、限界を超えても滑り続けるしかないという状態で、滑っては脚がきつくて休み、滑っては休みを繰り返して、なんとか生還しました。後で見ると、スノボシューズが当たっていたふくらはぎに、青あざができていました。

 

2回目めのスノボの感想。滑れるようになったけど、やっぱり、こんなしんどいもん、二度と行きたくない。

 

そして3回目は、初心者コースも充実している八幡平パノラマスキー場へ(最初からここに連れてこんかい"(-""-)")。

 

2回目の滑りでは、ずっとスクワットでつま先をあげたまま(ヒールエッジにするため)の姿勢だったから、脚が疲れてしょうがなかったというミミネコに、トウエッジ(後ろ向きになって、かかとを浮かす姿勢)でも滑れるようになったほうが楽、というので、初心者コーナーで、ひたすらそれを練習。

 

初心者コーナーは緩やかな坂の限定スペースなので、リフトじゃなくて動く歩道みたいなのに乗って坂上に戻るのですが、これがやたら遅くて、歩いたほうが早いので、雪の坂道を滑っては登り滑っては登りを繰り返しました。かつ、後ろ向きに滑るためには、ボードで足を固定されている関係上、一度寝転んでから立ち上がらねばならない。

 

なんか、スクワットと、柔道の受け身を取るのと、雪山を登るトレーニングを、ひたすら2時間やりました、っていう感じで終りました。

 

3回目のスノボの感想。ただの苦行だった。やっぱり何が面白いのかわからん。あと、トウエッジでも脚の疲れ具合はいっしょじゃ。

 

ということで、この冬、ミミネコの苦行はこれからも続きそうです。(星飛雄馬の気持ちが少しわかる気がする古いけど)。

 

こんなミミネコを、温かく見守っていただければ幸いです。