12時50分桜島港着。 小型のフェリーが出入りしている。

 薩英戦争砲台跡。薩英戦争とは、1863年(文久3年)、生麦事件(生麦村にて、島津久光の大名行列の前を馬に乗ったまま通過しようとする外国人4人を斬り捨てた事件。)がきっかけで起こった薩摩藩とイギリスの戦争。勝敗は引き分けと見るのが一般的らしい。

 港の近くにある月読神社に参拝。神社の展望台からの風景、鹿児島港からフェリーが近づいて来ている。

境内には高浜虚子の句碑がある。

「熔岩に秋風の吹き渡りけり」

 桜島ビジターセンターを見学、噴火の歴史、植生の遷移、海の生き物など桜島に関することがわかりやすく展示されており、シアターもよくまとめられている。

 桜島ビジターセンターの海側の溶岩なぎさ遊歩道を散策。

 ここで桜島ニャンコ発見。片方の耳が切れているから地域ネコくんだね。

 お散歩中のニャンコ。

 ゴロンとして撮影協力。

 眠そうなニャンコ。警戒されないのは、うれしいけど噴火の時は避難壕に隠れるのだよ。

 足湯に浸かって、島の北側へ。

 烏島展望台へ。もともと島だったところに大正溶岩が押し寄せ埋め尽くした場所だそうである。

 この周辺から海に向かってクロマツの林が広がっている。噴火から100年以上かけて陽樹林となり、何百年後にはタブノキ等の陰樹を中心とする森に遷移してゆくのだろうが、また熔岩が押し寄せたら一からやり直しである。

 ここにも薩英戦争砲台跡。

 道の駅桜島に寄ってからフェリー乗り場へ、自転車込みの運賃は330円(2024年7月の改訂で410円になっている。)なんと24時間運行している。21時から5時まで1時間に一本だが、すごいことである。桜島の人が鹿児島で最終便を乗り損なったら、霧島市を回って帰らなくてはならず大変なことになるからだろうか。

 自動車、バイク、そして最後に自転車の順で乗船し、18時5分桜島港出港。

 約15分の船旅、鹿児島港が近づいてくる。

 鹿児島港からの桜島。

 明日と明後日は、雨の予報なのでパームス天文館のカプセルに泊まることにした。安い宿ならドミトリーもあるが、若いころインドや東南アジアを旅した経験から予約する気になれなかった。

 パームス天文館の一階のレンタカー屋さんの中に自転車を置かしてもらいチェックイン。シャワールームはあるがお風呂はない。今日は木曜日で一泊3,500円だが金曜と土曜は一泊5,100円に跳ね上がる。

 宿泊代は、その土地と宿泊日の需要と供給のバランスを比較的忠実に反映して決まるような気が個人的にはしている。週末のカプセルホテル代が高いのもアダムスミスの言う「神の見えざる手」によるものであろう。ただし、鹿児島市の神様は貧乏旅行者には厳しいようで、駐輪代としてさらに1日200円も徴収された。

  ドンキホーテ鹿児島天文館店で、おにぎり3個と柿の種、3日分のウイスキー、朝食のカレーパン、さらに発泡酒を購入。

 本日の支出は宿泊代(駐輪代込み)3,700円、食費等1,284円、フェリー代 330円

合計5,314円 314円の赤字