本日は雨のため徒歩で鹿児島市内を散策予定。9時過ぎにホテルを出る。ホテルが傘を貸してくれるような雰囲気ではないので、ダイソーを探す。10時開店なので天文館をうろうろ、デパートの前にも開店を待つ人の列が。
ようやく傘を買って、鶴丸城跡に行ってみる。「薩摩は、人をもって城をなす。」とある「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」の武田信玄に通ずるところがあるのだろうか。
実際、見る限り名だたる名城と比べ城門もお堀も堅牢とまでは言い難いが立派である。
城内のあちこちに○に十の字の幟旗。
城内には、鹿児島県歴史・美術センター黎明館がある。常設展示入館料は大人410円(令和7年4月から430円)。
石器時代から時代を追って展示がなされており、隼人族の独特の文様のある盾等、興味深かい展示があった。また、民族に関しては「ソラヨイ」や「ウッガンサァ」等独特のものがあり面白かった。なかでも、「近世薩摩藩の対外交流」は令和5年5月28日までだが、歴史好きの方には一見の価値ありである。(2025年8月31日まで黎明館企画展「装いの民俗」
開催中である。)
ここからの桜島もいい。
黎明館を出て、薩摩義士碑へ。尾張藩の宝暦治水に従事して殉職した薩摩藩士の碑である。
故みなもと太郎先生の風雲児たち外伝宝暦治水伝にその壮絶な物語が描かれているので、興味のある方はぜひ読んでいただきたい一冊である。
西郷隆盛終焉の地との表示があるが、よく分からず、民家が建ち並ぶ細道へ。見つからず戻ると、まさかの工事中。西郷さん終焉の地と重機の取り合せが、なんとも暗示的に思えるのは私だけだろうか。
西郷隆盛洞窟を目指して城山町の坂を登っていくと「敬天愛人」と彫られた石版。敬天愛人は西郷さんの座右の銘、石版の下には穴が。あれが西郷洞窟かと思い戻ろうとしたら鉄道のトンネルだった。
さらに、登ると鹿児島ニャンコ。「西郷洞窟はまだ上にゃ。」
西郷洞窟は写真の通り。ここに立てこもっていたのか。
近くには「最GOkids保育園」。
お土産店には裃を着た西郷さんの像。賑やかである。
城山をさらに登ると、森の中に石仏十三体。雨の中静かに佇んでいた。
城山の駐車場にはお土産店がならんでいたが、雨の金曜日とあって寂しげである。桜島もかろうじて見える程度。展望台のすみっこでスマホをいじっていた白人青年。君も一人旅かい?
山を降りると、島津忠義公像。最後の島津藩主である。明治維新後も父久光の遺言で終生マゲを切らなかったとか。
照國神社に参拝。御祭神は島津斉彬公。開明的な幕末の薩摩藩主で藩の近代化に努めた人物。故みなもと太郎先生の風雲児たちでは、西郷さんの主君と言うより師匠という感じで描かれている。もし、もっと長生きしていれば、幕末維新も違った形になったのではないかと個人的には考えている。
鹿児島県立博物館へ、途中の道に鯉が泳いでいた。
博物館の建物は古いがレトロな感じがナイス。鹿児島県内の動植物の生態と地学系の展示が充実していた。
西郷さんの銅像にごあいさつして、今日の鹿児島散策は終了。
現金問屋あけぼので食料を仕入れてホテルへ、自転車で移動中はお腹がなぜか空かず昼食は初日以外たべていなかったけど、今日はホテルに帰りつくと同時におにぎり一つ先に食べてしまった。やはり歩くと普通に腹が減るようだ。よって夕飯は、おにぎり二つとサンドイッチ。
また、パームス天文館では、カプセルの客に提供するコップ等はないとのことなのでカップ酒。それに朝食用にパンも購入。
本日の支出は宿泊代(駐輪代込み)5,300円、食費等763円、黎明館 410円
合計6,473円 1,473円の赤字