晴れ。今日は桜島がはっきり見える。

 朝食はクリームパン、ゆで卵、バナナ、ドリップコーヒー。それに気になっていた財宝という水(正式は財宝温泉。2025年、前田美波里さん出演のCMがよく流れている)。おいしくいただきました。

 8時半出発しようとすると猫たちがいた。民宿の奥さんの飼っている猫とのことで、自分のことを猫バアだと言っていた。ちなみにご主人は犬派だそうだ。

 お世話になりました。お二人ともお元気で。(2025年、旅行サイトの口コミでは、犬も猫も健在のようだ。お二人も健在でありますように。)

 途中、海潟漁港に寄る。映画ホタルのロケ地だそうだ。色あせた高倉健さんがなんとも寂しい。

 ホタル公園(海潟漁港緑地施設)からの桜島もいい感じである。

 たくさんの漁船が浮かび人々の暮らしがある。

 桜島方面と霧島方面の分岐点にある避難壕。これから桜島巡ろうとする者に緊張感を与えていると思うのは筆者だけだろうか。

 それなりにアップダウンのある道を走り、10時、埋没鳥居着。1914年の噴火で鳥居が埋まっただけでなく、桜島が大隅半島と陸続きになったとのことである。

 埋没鳥居。隣は黒髪中学校。

 鳥居の横には埋没後に生えたであろうあこうの木が茂っている。

 鳥居の奥には社殿があり、今も信仰が続いている。隣の中学校からは生徒達の声が聞こえる。

 100年以上前の大災害とはいえ、人々の暮らしは続いており、火山の活動も終わってはいない。

川柳の投句箱があったので投句。「参道は埋まれど祈り埋まらず」

 そうこうしていると観光バスから外人さんの団体。スペイン語を話しているようだったので、スペインか中南米のどこかから来たお客さんだろうか。

 ここの待避壕はさらに頑丈そうなつくりである。

 学校が近いので広い歩道があり、走行しているとスリップ、危うく転倒しそうになる。原因は黒い砂。

 よく見るとガラス質の鉱物も混ざっている。つまり、桜島の火山灰である。粒子がつるつるしているので、タイヤがスリップしたようだ。道路にある黒い砂は要注意である。

 桜島には、漁港もあり、海上には養殖用の生け簀も浮かんでいる。

 桜島白浜温泉センターの裏には、時期ではないせいか、実物にお会いできなかったが桜島大根の畑もある。

 噴火の脅威もあるが、自然の恵みもある。だから、人の暮らしがあるというわけか。なんか、教科書みたいなシメになってしまった。