晴天。7時、Hotel クキタ発。県道35号で広木方面へ。日置市、いちき串木野市を経由して薩摩川内市を目指すのが本日の予定である。
住宅地を進み、広木を過ぎると登り坂。坂を登り切ると茶畑が広がっており、お茶の里なる施設(正式には都市農村交流センターお茶の里)もあった。
いつのまにか日置市、やたらと伊集院〇〇の看板や表示が目につく。平成17年に伊集院町、東市来町、日吉町、吹上町が合併して日置市になったので、日置○○より通りがよいのだろう。また、伊集院は島津氏の一族の姓であり、音がかっこいい。筆者は「はいからさんが通る」の伊集院少尉を連想してしまうが、彼は伊集院伯爵家のご子息なのでルーツはこのあたりにあるのかもしれない。ちなみに、伊集院静は芸名で特に関係ないようだ。
いつのまにか国道3号線に入っていたので東市来駅のあたりから海側の国道270号線に移るとやはり山道。トンネルを抜けるといちき串木野市。いちき特産品販売所 季楽館の前に置いてあるオブジェが特産品をわかりやすく表現している。
串木野駅まで来て国道3号で山越するか、海側の県道43号を行くか悩んでいると薩摩藩英国留学生記念館の案内標識が目に入った。正午だし時間はある。海側を選択した。写真は分岐点にあった三井串木野鉱山から採掘された金鉱石である。
甑島行きフェリーの待合所に寄って休憩。暑くなってきたので上半身裸で寝ているおにいちゃんもいた。
海側の県道43号はかなりアップダウンがきつい。薩摩藩英国留学生記念館に着くと本日休館日。残念。
薩摩藩英国留学生記念館の赤煉瓦の建物が海に映え、花も美しい。
記念館のあたりの港は西郷さんも工事に携わったとのことである。
串木野サンセットパークで休憩。小さな公園で車が二、三台分の駐車スペースがある。さぞかし夕陽がきれいであろうと想像ができる。
更に坂道が続く。ずいぶん高いとこまで登った。
さらに進むと萬福池、ここも西郷さんが工事に関わったそうで西郷さんの足跡が残る石が置いてある。
看板に書かれている当時西郷さんの上司であった郡奉行、迫田太次右衛門の歌がよい。
「虫よ虫よ 五節草の根を絶つな 断たば己も共に枯れなん」
山道を下ると川内原子力発電所。黒塗りのハイヤーが何台も発電所のゲートをくぐってゆく。選挙が終わって議員さん方のご視察だろうか。
隣接する川内原子力発電所展示館を見学。受け付けの女性は、すごく感じがよく、見学中荷物を預かっていただいた。いろいろ言う人も来るだろうから大変かもしれない。館内は、放射線の話や原子炉建屋の構造、安全性について等の展示があり、分かりやすく解説されていた。チェルノブイリと比較して安全性が高いとの解説があったが、東日本大震災級の災害があったらどうなるのだろう?
広い川内川の河口に着くが、市街地がなかなか見えてこない。
のこぎり状の河岸堤防があった。長崎堤防である。1678年に完成した歴史ある堤防で、当時、暴れ川であった川内川の治水のために鋸の刃型に構築し、水の勢いを弱める工夫がなされている。現在、土木学会選奨土木遺産に認定されている。
18時アパートメントホテル西向田着、バス、トイレ共用で一泊3,000円(2025年も変わらず)。商店街に面しておりフロントはバーのような感じである。ホテル近くのプラッセに買い出し。幕の内弁当とブリの刺身が本日の夕食。
本日の支出は宿泊代3,000円、食費等1,186円
合計4,186円 814円の黒字