■Marshall ARTIST 4203 メンテナンス | ■LesPaul63■オーディオ&エフェクターなど自作音響的ブログ

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CDやハイレゾなど「レコーディングスタジオで制作された音源」を忠実に再現したい音楽ファン。ギターやオーディオ関連がおもなブログネタ。
週末はさいたま市でソフトボールを少々。

自宅アンプのひとつにハードロック最高のサウンドとして名高い
Marshall JCM800系のARTIST 4203 というアンプを常備している。
これはプリ段がTRのため一般的に人気ないが他のラインアップとしては安価だし、
実用的にかなり良いアンプ。過去のブログは→こちら
久々に音だししたら、やっぱりインプットがダメだ。経年でポットにガリっぽい。
最近エフェクトペダル製作を再開したので小型Marshallでのサウンドチェックに
影響するから作業が面倒で腰が重かったが発起して久々メンテしてみた。

今回はせっかくなんで内部をアップしときましょう。基板はこんな感じms6

 

写真の右端がクリフのインプット。コントロール関係は完全なTr回路ですね。
プリ段のオペアンプはTL072、クリップダイオードはおなじみ赤色LED、
そう、有名なエフェクターMarshall Guv'nor と同じ。
回路は検証してないが、たぶん似たような定数だと思う。
LEDがガバナーと違い5mmサイズになっているところがポイントか・・・。
で、問題のインプットのクリフあたりのアップ画像がこれ↓

ms4

 

クリフは良く見ると、特に損傷していないようだ。
単に、接触が悪かっただけだったのでマイナスドライバーとかの器具でいじくったら
IN のガリ不良は完全に治ってしまった!これはラッキーだった。
ついでに各ポット等のメンテをおこなうが、ここでひとつ良い情報をアップしよう!

一般的にポットやら接点不良のメンテナンスは「接点洗浄剤」とか専用のスプレーが
基本、ここで間違っても「クレ556」とかの潤滑スプレーは使ってはいけない!
こんなもの使ったらポットの動きはスムーズになるが油膜ができて音に影響するし
基板自体がベトベトになってしまう。経験した方も多い事でしょう。
「クレ556」とか油系やシリコン系はオーディオ用の接点には使ってはいけません。
ベストはエタノールやプロパノールの高純度アルコール!
これなら、ホコリやカーボンなどの除去効果も高いし、揮発性が高くベタベタしない。
何より消毒用だからクリーンだ。
 ※メタノールは燃焼用なので誤解なきように。
これら消毒用のアルコール系は基本用途が医療用だけに一般的には薬屋さんとかで
販売していて意外と高価なものだ。

そこで、チョット意外なものが登場する!これだ↓

ms7

 

これは、ホームセンターとかで売っている自動車用のガソリン水抜き剤だ!
実はこれが、プロパノール 99%なのだ!しかも180mlで100円!
匂いが病院とか感じるアレだが、揮発性だし、すぐに臭いも消える。
ガソリンの水抜き剤がオーディオ接点対処に理想的な事は一部のマニアでは
知れ渡っているが、ご存知ない方一度お試しになってはいかがでしょう。
機器への塗付には100均で売っている注射器もそうだけど、同じく100均アイテムの
写真のような化粧品詰め替え用のスポイトのほうが先端が細くかなり便利!


ms5

 

ポットがモールドでなければ、こんな感じで簡単洗浄!
量が多く溢れてしまってもスグに乾くので跡も残りません。
このあたりのメンテはまだまだ裏技があるんですが、また機会があればいずれ。

ちょっと、接点系ネタが多かったがアンプは無事に復活。

それにしても、
ギターアンプはFender、Macthlessも良いけどやっぱり僕はMarshallだな