菟絲 果実を炊いて宿り木にかりそめの安息を口ずさむあやかせば散り散りに儚いふりで潜り込む見えない場所を補う偽りの景色染み渡る復ち水の透き間で固まった光を砕く果てのない透過線もう底から見上げている星の一日をするりとなぞってそうして巡りくる景色を断片的に辿りながら土へ還る