昨日は早く寝てしまったので、夜に来たメールだろう。
着信に気付かないほど寝てしまっていたらしい。

携帯を開く。
「新着メール一件」の文字が目に入る。まだ、外は若干暗いので液晶の光が眩しい。
受信ボックスを開いた。えりぃからだった。

『夜遅くにごめんね!起しちゃったかな?
今日彼氏に紹介できる人がいるかどうか聞いてみました。
そしたら、彼氏お勧めの人がちょーどよくいるらしい。
彼氏がセッティングするよー、と言ってくれているけど、来週の土日はどう?暇かな?』
きっと姉は外で猫かぶってるに違いない。でなければ、彼氏なんて出来るはずがない。
それくらい、私にとって見れば姉は迷惑な存在だった。
頭もいい、顔はまぁ普通だけど、長女、というだけで親や祖父母から可愛がられる。
私とは扱いが全然違った。表情も、お年玉の金額も、買ってもらう洋服も……。

それもあってか、姉はすごく怠けている。
家ではぐーたらしていて、私が起こさないと朝は起きられないほどだ。どっちが姉なんだか。

大体、日曜日はいつも彼氏さんとやらとデートらしい(私は彼氏さんを見たことがない)。
今日一日猫かぶりなんて、御苦労なことだ。

早く起きすぎたので、二度寝をしようと布団にもぐってから、ベッドに置いてあった携帯のランプが光っているのに気付いた。
日曜日、私は何の予定もないにも関わらず、朝6時くらいに目が覚めた。
だいぶ、日の出る時間が遅くなったようで、まだ辺りは薄暗かった。
ジョギングをしている人のジャージがかすれる音がほのかに聞こえた。

昨日はさんざんだった。
結局、姉には馬鹿にされ、父の洗車を手伝わされた。「お前暇だろう、手伝え」だって。
これは、お手伝い代として500円もらえたからまぁよしとしよう。

姉は、私から見ればあんなに性格が悪いのに、何故か彼氏がいる。