ためらっている私より先に、姉はカチューシャを私の頭につけた。鏡がないのでどうなっているのか自分ではよくわからない。
こめかみ付近が少し痛む。カチューシャを付けるのは初めてに等しい。おそらく、小学1年か2年の頃、母親に無理矢理付けさせられたのだろう、という写真に見覚えがあった。
「うーん、ま、こんなもんかな」
ちょいちょい、と指先でカチューシャを微調節していた。
姉は私より背が10センチほど低いので、腕が疲れたようだった。ふぅ、と一息して、腕をシェイクしている。
「あっそれ、壊したら弁償だからね!じゃ、いってらっしゃーい」
姉は手を振りながらリビングの中へ入っていく。
なら貸すなよ、と思いながらも姉に少し感謝して、玄関を出る。
もうすぐ、私の知らない人に会うんだ。
こめかみ付近が少し痛む。カチューシャを付けるのは初めてに等しい。おそらく、小学1年か2年の頃、母親に無理矢理付けさせられたのだろう、という写真に見覚えがあった。
「うーん、ま、こんなもんかな」
ちょいちょい、と指先でカチューシャを微調節していた。
姉は私より背が10センチほど低いので、腕が疲れたようだった。ふぅ、と一息して、腕をシェイクしている。
「あっそれ、壊したら弁償だからね!じゃ、いってらっしゃーい」
姉は手を振りながらリビングの中へ入っていく。
なら貸すなよ、と思いながらも姉に少し感謝して、玄関を出る。
もうすぐ、私の知らない人に会うんだ。