お店で扱っているスパイスは大きく分けると、
「ソルト」 「ペパー」 「チリ(トウガラシ)」 「ハーブ」 「シード」 「ミックス」 「その他」 となります。
その中で「馴染みがない」と多くの方がおっしゃるのが「シード」です。
クミン?知らない と思われる方も、香りを嗅げば あ、知ってる と言うはずです。
クミンは日本人が大好きなカレーの香りのメインとなるスパイス。
これがなければ、あの食欲をそそる香りはできないのです。
原産地は地中海地方、植物分類ではセリ科に属し、パセリ、コリアンダー(香草)も同じ仲間です。
独特の香りと辛みや苦みが特徴です。
カレーパウダーの主原料、南米料理によく使うチリパウダーの香りの元。
紀元前16世紀(!)のエジプトの文献に登場するほど古くから利用されています。
中世ヨーロッパでは、貞操のシンボルとして結婚式で花婿花嫁のポケットに忍ばせたそうです。
西アジア、南米のイメージが強いスパイスですが、ヨーロッパでは、チーズやパンによく使われます。
炒め物やサラダに入れると、苦みが大人味を演出してくれるので、いつもと違った味にしたい時に使ってみてください。
また市販のカレー粉やルゥでカレーを作る時、材料を炒めるタイミングでホールのままのクミンを
一つまみ入れてみてください。たちまち、インドっぽいカレーになりますよ