術後録(22)4年ぶりの社会復帰 | 潰瘍性大腸炎さんがなかなか別れてくれない

潰瘍性大腸炎さんがなかなか別れてくれない

潰瘍性大腸炎歴30年目で大腸全摘した人のブログです。

手術後も潰瘍性大腸炎の薬が必要になるとは思っていませんでした。
潰瘍性大腸炎さん、いつになったらわたしと別れてくれますか?

パソコンで仕事をする女性のイラスト

2021年に潰瘍性大腸炎で大腸全摘した私は、今年2024年の春からアルバイトをはじめた。

 

今年最初の消化器内科受診時、主治医に就労許可をもらった。貧血は昨年秋に改善したし、今年は胃潰瘍も治ったので、そろそろいいでしょ、という感じで。

 

手術前の休職期間を含めると、実に4年振りの社会復帰である。

 

 

アルバイトは週3日、1日6時間勤務。

 

当初は週4日を検討していたが、採用されたあとで職場の方から「週3日か4日、お好きな方を選んでください」と言われたため、私は週3日にしてもらった。内心、週4スタートはハードだなと思っていたから、週3日を選べて助かった。

 

 

アルバイトを始めたことで、お腹に影響は出ていないと感じている。

 

仕事は基本デスクワークだから、業務内容が便意を誘発することはない。また、求人応募のときから病気とトイレについて伝えていたおかげで、勤務中も遠慮せずトイレに行けている。そのため仕事のある日も私の排便ペースはほぼ変わらず。

 

具体的には、起床後に1回、出勤前に1回、午前の勤務中に1回、昼休憩中に1回、午後の勤務中に1回か2回、退勤後か帰宅後に1回、その後就寝までに2回か3回。1日にすると8回から10回トイレに行く計算だ。

 

勤務中のトイレ離席は2,3回。私は排便目的だけど、普通の人も排尿でこれくらいはトイレに行くよね。なんなら、前職の上司はもっと離席していたからね、喫煙で。

 

求職中は通勤途中の便意が一番心配だった。でも現在の職場まではバス通勤なので、歩く距離が少なく、安心。

 

もちろん、仕事中にお腹を暴れさせないための工夫はしている。が、これについては別の機会に投稿したい。

 

 

そんなわけで、現在の私は、出勤日は往復の通勤時間と昼休憩を入れて1日8時間外出している。仕事をしない平日は、病院や買い物や子の習い事の送り迎えなどで平均3時間ほど外出。どこへも出かけない日は週1回あればいい方だ。

 

だからもう、私は十分に社会生活に適応したと言えるだろう。

 

療養生活は晴れて卒業である。

 

 

こうしてこの春に社会復帰を果たした私だが、すべてが順調に進んだわけではない。

 

アルバイトをはじめて1ヶ月もすると、デスクワークの座り姿勢と通勤時の歩行によって下半身に支障をきたした。

 

着席しているときに太もも裏や臀部に痛みや痺れが出たり、歩いているとき股関節に違和感が出たり足裏が痛くなったりした。

 

なので私は、ときどき整骨院に通いながら、入浴とストレッチとマッサージを毎日欠かさずに行い、身体のメンテナンスに注力している毎日である。

 

でもこうした不調はすべて予想の範囲内。家事がスムーズにできるようになっていたからといって、週3日通勤の生活強度に対しては、まだまだ身体の準備が足りていなかっただけなのだ。

 

 

私にとってはお腹の調子が落ち着いていることが何より。

 

たった週3日でも、仕事ができてる自分がうれしい。