大腸全摘後の腸には負担だった食品2つ | 潰瘍性大腸炎さんがなかなか別れてくれない

潰瘍性大腸炎さんがなかなか別れてくれない

潰瘍性大腸炎歴30年目で大腸全摘した人のブログです。

手術後も潰瘍性大腸炎の薬が必要になるとは思っていませんでした。
潰瘍性大腸炎さん、いつになったらわたしと別れてくれますか?

腹痛の女性のイラスト

私は昨年から消化に良い食事を心がけている。理由は下痢と腹痛と排便痛とおしりが痛くなるのを避けたいため。正直、こんなに食事に気を使う生活は潰瘍性大腸炎歴30年の中でもあまりなかった。大腸を切ったいまの私は下痢と食事が直結している。それがわかっているから気にしないではいられない。

 

大抵の食品は見るだけで消化に良いか悪いか分かる。だからといって、私がいつどんなときも消化に悪いものを避けられているわけではない。消化に悪いと気付いていながら、つい手を出してしまう場合もある。そして食べたあとで後悔した食品がある。今回はその2品の話。

 

 

◾️サーターアンダギー

サーターアンダギーのイラスト

これは沖縄伝統のおやつ。学生のとき沖縄出身の友人に教えてもって好きになった。

 

今年の春、立ち寄ったスーパーの惣菜売り場でこれを見つけ、懐かしさからつい購入。子と半分に分けるつもりだったが子は一口しか食べず、口に合わなかったらしい。それで私が全部食べた。その後、何度も下痢をした。緑色の下痢。食べたのが家でよかった。

 

 

◾️銀だこのたこ焼き(たれ、青のり、鰹節トッピング)

たこ焼きのイラスト

私はたこ焼きが好きなわけではない。たこは苦手。でも銀だこだけはたまに無性に食べたくなる。たっぷりの鰹節とあのカリとろ感は他では味わえないおいしさなのだ。中のたこは摘出して夫にあげる。

 

先日、外出先で約5年振りに銀だこを食べた。一応脂質を気にしてマヨネーズのトッピングはなしで。その後、排便ラッシュが起きた。軟便に緑色の液体が混じった。トイレに座る時間が長すぎておしりが凝って痛くなった。

 

 

便の緑色の正体は脂肪を消化するための液(胆汁)と言われている。腸の消化吸収力が低下すると、小腸で胆汁が再吸収されないまま排出されるから便が緑がかるらしい。

 

つまり上記2パターンは、私が脂質豊富な食品を食べたことにより普段より多くの胆汁が出た。そして大量の脂質が小腸に負担をかけ、胆汁の再吸収を妨げた結果と考えられる。

 

サーターアンダギーは油で揚げる。銀だこは調理法が独特で焼きというより揚げに近い(それが表面をカリっとさせているのだが)。しかし揚げ物だからダメだったとは断言できない。天丼を食べてもそこまで影響は出ないから。

 

そして私はもう一つの共有点を見つけた。この二つはどちらも粉を揚げた食品という点。

 

粉は油をよく吸う。だから私は天ぷらを食べるとき衣を半分外して食べる。それに対し、サーターアンダギーやたこ焼きは粉そのもの。つまり私が普段避ける天ぷらの衣だけを食べていたも同然だった。

 

 

こんなふうに脂質過多で下痢をした私だが、大腸を切る前(潰瘍性大腸炎緩解時)はサーターアンダギーや銀だこで下痢することも便が緑がかることもなかった。

 

やはり、大腸全摘後は切る前と同じではない。それをつくづく体感した私であった。

 

 

*あとがき*

あるサイトによるとサーターアンダギー1個(50g)の脂質は約7.5g。私が購入したサーターアンダギーは大きめだった上、4つ食べたので脂質約35gを一気に摂取した計算。銀だこのたこ焼き(8個入り)は脂質約35g*1。私が食べたのは7個だがそれでも脂質30g以上を摂取した計算になる。普段私は一度の食事で脂質は20gを超えないよう注意しているので、その点でもアウトだった。だからといってサーターアンダギーや銀だこを禁止にはしない。次に食べたくなったときは誰かとシェアして自分は半分までにしよう。シェアしてくれる人がいるときだけ買おう。そう思っている。

 

*1: 銀だこの栄養成分は下記ウェブサイトを参考にした