20231231

 

今日は2023年12月31日。大晦日です。めったに更新しないにも関わらず今年もたくさんの方が足を運んでくださりました。本当にありがとうございます。CHAGE and ASKAを愛している人が今でもたくさんいるということの証なのでしょう。

私は昨日ビルボード大阪で開催されたChageさんの「Billboard Llive 65 to 66」の2部に参加しました。まだ年明けの公演が残っているのでネタバレはなしにします。この文章は1年前の64 to 65のライブ映像を見ながら書いています。

ASKAさんもディナーショーをしているそうですね、っていうような噂レベルでしかASKAさんの情報はわかりません。ASKAさんへの思いについては3月13日に記事をUPしました。

 

 

予想していた以上に反響がありました。Twitterでもたくさんのご感想やご意見を頂戴しました。私はまったく見ていないのですが某掲示板でも話題になっていたとも聞きました。ただの1人のファンの個人的意見に過ぎないのですが多くの人の心に引っかかったわけです。それだけ多くの人がASKAさんの言動に心を動かされているのでしょう。

そうなんですよね。多くの人の心が動かされているのは「言動」であり「音楽」ではないんです。いやいや「音楽」も心を動かしている、という反論ももちろんあるわけですが「言動」が「音楽」の享受の邪魔をしているのです。

本当のファンなら彼の言動も受け入れるべきだ。

本当のファンなら彼の言動などにとらわれずに音楽を楽しむべきだ。

どっちも正解なのでしょう。

 

「受け入れる」というのには2つの考え方があります。

1つは共感することです。

彼のSNS(Twitterとブログ)は共感し賛同する人だけが集まっています。共感しない意見を発した場合は本人や賛同者からのブロックや攻撃的な返信がありますので気軽には発言できません。私も何度か異議を唱えたことがありますが話がかみ合わない頭ごなしの返信がついてくるのに恐怖を感じてあの場で発言することはやめました。同じような思いをした人がほかにもいるでしょう。物理的にASKAさんから敵認定をされてブロックされた人もたくさんいらっしゃるのでしょう。結果的に「あの時空」はエコーチェンバー現象を起こしています。気づいている、目覚めている人たちが集い、「間もなく」「もうすぐ」起こる世界の価値観の大転換を一段高いところから見ています。現実世界で起きているULASや仮想通貨や投資の諸問題には苦しい言い訳を重ねまくっていてもそれすら一段高いところから眺めているようです。

私はあの言動には共感できません。それどころか嫌悪感を抱いています。明らかなデマを拡散していたり、様々なトラブルに対して真摯に謝罪せず責任転嫁して言い訳を繰り返したりする様子には苛立ちを感じています。

彼やその賛同者が使う「科学」と言う言葉と私が使う「科学」はその定義づけが異なっています。だから全く話がかみ合わない。

いわゆる「ASKAアンチ」と呼ばれる人たちは私のように逃げずにASKAさんの言動に反論されていらっしゃいます。アンチだなんて言葉で敵認定されていますがファンの鑑だと思いますよ。私はかみ合わない議論に虚しさと恐怖を感じて逃げた身ですから。

 

「科学」とは? 

その理念を言えば「わからないものをわかろうとする態度」のことだと考えています。

頭ごなしの絶対的正義じゃなく「わからないこと」への好奇心です。

理念ではなく簡潔に定義するならば「誰にでも再現ができるもの」です。

世間を驚愕させ騒がせたSTAP細胞が「科学的に」否定されたのは陰謀でもなんでもなく他者による再現ができなかったためですよね。

新型コロナ感染症治療へのイベルメクチンが現時点で否定されているのは誰がやっても再現できる効果が認められていないからであり陰謀ではないんですよ。

 

強く信じたいものが先にあると事実に感情が勝ってしまいがちです。

地球は平面でる、進化論は誤りである。

人類はそんな強く信じたいことを否定するのに長い年月を要したわけです。さまざまな研究の積み重ねで事実が積み重ねられ、第三者によって再現されたことで価値観の大転換が起きました。

一歩高いところから現実世界を「信じたい心」というフィルター越しに見ていても「間もなく」「もうすぐ」起きる価値観の転換は起こりませんよ、とプレゼンしたいな… やったところで虚無感しか残らない予感しかないけど。

 

話が長くなりました。

そうなんです。ASKAさんのことを考えると音楽のことじゃなくこんなことばっかり考えちゃうんですよね。

 

で、受け入れることの2つ目の考え方は「それはそれ、これはこれ」です。

このスタンスでASKAさんの音楽を楽しんでいる人は多いでしょうね。

ブログとTwitterなどのSNS空間は私にとって手放すことできない大切な空間です。自分が何を考えているのかをまとめて表現して記録しておく場所です。備忘録なんです。

見たくなけりゃ見なきゃいい、って意見はその通りだと思います。あの素晴らしい歌声を楽しむために見なきゃいいじゃないか、という意見はごもっともです。

でもそれは私がインターネット断ちをすることであり、TwitterもブログもYouTubeもやめなきゃいけなくなっちゃう。

本末転倒。

私は私であってASKAさんじゃないんだから。

ASKAさんの音楽を無理やりに楽しむためだけにSNSデトックスするのは…

本質に目をつぶって虚像を見続けるために自分の本質をなくしたくはない。

声を聴いてイライラするくらいなら聴かない。

決断までには時間を要したのですが実際に今のあの人を見聞きするとイライラするので見ない、聴かない。

好きの反対は無関心、って本当なんだなって最近は思います。

テレビに出ると知っても「あ、そうなんだ」って思うだけで見ようとは思わない。

大丈夫かな? という音楽的なものとは別の興味はありますが…

見てもイライラするだけだし、ま、いいか。

そんなわけで結果的に私も「それはそれ、これはこれ」にたどり着きました。

今のあの人が「それ」、過去のチャゲアスは「これ」。

もうチャゲアスはファンタジーのような感覚になりました。

今のASKAさんが今のままならチャゲアスは現実世界に戻ってこなくていい。

つまり、現時点で再結成は全く望んでいません。待っていません。

過去には「10年待つ」なんて書いたこともありますが「待っていません」。

 

そんなわけでASKAさんの新しい音楽の解説や感想をこのブログで書くことはもうないでしょう。

 

「信じることが楽さ」の心に付け込んだずるい人たちが周りにいっぱいいるんじゃないのかなあ。

持っているお金や発信力が目的のずるい人や現実が見えていない妄想の世界に生きている人に囲まれているんじゃないのかなあ。

世の中に迷惑をかけずにいてほしい、という何とも低次元の願いを持っている元ファンです。

元ファンって書くのにためらいがなくなりましたね。

前は悲しかったけど、もう悲しくもないんですよ。

 

 

Chageさん。

大好きですね。本当に。何だろう? この気持ち。

勿体ぶったり、深読みさせたりしないんですよね。Chageさんは。

これは長所でもあり短所でもあるのかもしれない。

以前にテレビで「日本一気さくなレジェンド」なんて紹介され方をしたことがありましたがまさにその通りなわけです。

長年活動してきた神秘性や秘匿性がない。音楽的にも一貫性がない。

言葉に無理に重みを持たせようとしない。

基本的にシンプル。

今どきの若いミュージシャンの方がはるかにその音楽性について勿体ぶった態度を取っていますよ。

 

ビートルズが好き、だからビートルズっぽい歌を作る。

裏声の新しい出し方を見つけた、だから裏声を駆使した歌を作る。

プロデューサーの特徴で作品の音楽的傾向がガラッと変わる、だっていい音楽性を持ったプロデューサーなんだもん。

 

シンプルですよね。

新たなファンが大量に流入するようなプロモーションは目指していない。

目の前の観客が笑顔になることが基本。

古参だからって優遇もされるわけでもない、今の自分の音楽を見つけてくれた人は誰でも同じ。

でもファンクラブ会員は特別。安くはない会費を払って応援しているファンは特別扱い。

奇妙な内容のブログを会員限定で読まされるような求められてはいない特別感ではなく。

 

きっとね。

いろいろあるはずなんです。

チャゲアスの複雑な権利関係の話、ASKAさんの発信内容に対しての取材依頼、チャゲアス復活についての有象無象のプレッシャー。

いろいろあるはずなんです。

いろいろあることをいろいろあるように見せる必要を感じていないと思うんです。

ASKAさんとは正反対ですね。

ファンがこれ以上悲しむことはしたくないというシンプルな行動原理だと思うんです。

「笑顔見せて」です。

 

私はChageさんの今の歌が大好きです。

顔や話し方や考え方も好きです。

歌が好きという気持ちを邪魔しないどころかそれらがもっと好きにさせてくれる。

ASKAさんのあの事件やその後のあれこれや複雑なふたりの関係性などからChageさんの「今の歌」をシンプルに聴けない人はいるでしょう。

私が今のASKAさんの歌をシンプルに聴けないように。

このブログの存在が、今のChageさんの歌や過去のチャゲアスの歌をシンプルに聴けなくなった人にとっての再会のきっかけに未来になるかもしれない。

インターネット空間は過去も現在も未来も同じ価値で存在できますから。

 

2023年も間もなく終わります。

 

来年も楽しい音楽の話ができますように。

『ChageLiveTour 2023 WINDY ROAD』感想

 

Chageさんのライブツアーが大好評のうちに終わりました。

私はツアー初日の9/3(日)のZepp Nagoyaと9/24(日)のZepp Nambaの2公演に参加しました。

今回は詳細なライブレポートというよりは単なる感想ブログです。もっと早くレポートするつもりだったのですが師走になってしまいました。でも過去最高と言っても過言ではないすばらしいライブでした。記憶にもはっきり残っていますので忘れないように記録しておきます。

今回は音楽的に詳細に分析するつもりはありません。KBさんの堅実なギタープレイ、直子さんの曲ごとのベースのチョイス、強一さんのベースドラムの力強さ、力石姐さんのアレンジの妙、YUKOさんのかわいらしさを分析していたわけではなく…

「おーっ、Chageさんかっけー!」

…って観ていただけなんで。

セットリストもChageさんがX(旧Twitter)で教えてくれたものをもとに書きます。

 

今回のレポートは

2023年9月3日(日)Zepp Nagoya公演 ond 9月24日(日)ZeppNamba公演

をもとにしていますが9月30日(日)のZepp Haneda公演の配信の印象も混ざっています。記憶がこんがらがっているかもしれませんがそこはお見逃しください。

 

さて、名古屋公演の9/3は私の誕生日でした。

誕生日にChageさんのツアーの初日公演がある… しかも日曜日… 少々遠いけど名古屋ならばなんとか行ける… 

これはチケットを取るしかないじゃないですか!

そんなわけでまだ灼熱の真夏だった9/3に名古屋に行ってきました。

車で兵庫を出発したのはちょうど昼の12時ごろ。名神高速から新名神を走り名古屋高速に入ります。事故などの渋滞が起きる可能性もゼロではないので余裕をもって出かけましたが予定通り14時30分ごろには名古屋に着きました。

ZeppNagoya最寄りの名古屋臨海高速鉄道ささしまライブ駅の向かいの激安のコインパーキングに車を止めて歩道橋を超えてZeppNagoya周辺に向かいました。

近くのびっくりドンキーに入りハンバーグで腹ごしらえ。外に出るとChageさんのTシャツを着た人たちがちらほら見えます。開場までは時間があるので近くのセルフカフェで休んでいるとファン友さんからお呼び出しがかかり隣のサイゼリヤに移動。ずっと細道のYouTube動画企画に採用された“同志”とも言える方と念願の名刺交換ができました。

このブログや旧Twitterを通して私のことを知ってくださっている方からお声をかけてくださることも増えました。

今回もアカウント名だけしか知らなかった人たちとリアルにお話しすることができました。いつも楽しい時間を共有出来てうれしいです。ありがとうございます。

 

前置きが長くなりました。ライブの感想です。

名古屋公演の座席はA-20。最前列でした。中央寄りでしたので音のバランスは良くありません。しかし、Chageさんのリズムギターの音がアンプから直接聞こえてくる素晴らしい場所でした。

大阪公演はO列1番。1階席の後方の端っこです。名古屋ではわかりにくかった全体のバランスが聞こえてきました。

演出や音のバランスが前方と後方のどちらからも味わえることができました。2公演行って良かったと思えたことです。

 

theSoulのオープニングアクトは思っていた以上に素晴らしいものでした。

私はChageさんを通じてtheSoulを知りました。私も含めて多くの観客が初めてtheSoulを見たはずです。登場してきた時は緊張しているように感じましたがアウェーの雰囲気にならないように観客が大きな拍手で迎えていたような印象です。

楽曲はおそらくは名刺代わりの3曲だったのでしょう。曲の作りやコード進行はシンプルですし歌声もハモリもひたすらに「まっすぐ」な印象。

親しみやすいメロディーと前向きなメッセージの歌詞が印象的な全力パフォーマンスで会場の雰囲気がHOTになりました。

 

そして、いよいよChageさんのLiveスタート。

1stソロアルバム『2nd』の1曲目のインスト「PATIENCE」が流れる中メンバーが登場。この演出はソロ25周年のツアーにふさわしかったですね。

そして、Chageさんが登場。ギターを抱えてあのイントロが流れます。ただし、4回繰り返しだったかな。

 

1「幸せな不条理」(2023)

2「[7]」(1998)

3「笑顔見せて」(2023)

 

1曲目は新曲の「幸せな不条理」。予想どおりでした。話題の新曲がまさかの1曲目という驚きを持った方もいらっしゃったでしょう。私は「やっぱりそう来たか!Chageさん、わかってるよね~」というワクワク感からのスタートでした。

この歌は今後のライブでも定番化するんじゃないでしょうか。新たな代表曲と言ってもいいですよね。

[7]はオリジナルキーでの披露でした。以前のライブではこの曲はキーを下げられていましたが、今回は[7]だけではなくすべての楽曲がオリジナルキーで歌われています。

[7]はライブ後半に持ってきても大盛り上がりなはずです。しかも高音が連続で喉への負担も大きいこの曲を2曲目で歌うChageさんの本気と調子の良さが伝わる曲順です。

「笑顔見せて」はライブ映えする曲ですしこの位置しかないよね! という感じ。ステージから見える風景は笑顔であふれていたはずです。

 

4「No.3」(2021)

5「謎2遊戯」(1983)

6「赤いベッド」(1988)

7「春の雪」(2010)

 

4曲目だけど3番目の歌と紹介されて『Boot Up!』収録の「No.3」。「おー、『No.3』が来たか!」と意外に感じましたが、ビートルズ風の楽曲ですから今回のライブコンセプトにはよく合っていますね。

次の曲のイントロは過去最大級の衝撃でした。まさかの「謎2遊戯」。スタッフですら「なぞなぞゆうぎ」と読めず「なぞツーゆうぎ」と読んだらしいレア曲。チャゲアスのシングル「マリオネット」のカップリング曲。現在ではアルバム『21世紀』のボーナストラックとして収録されています。

過去のライブでの披露の記録は…あります。少なくとも1983年にNHK FMで生放送されたNHKホールでの公開生放送の演奏では歌われています。

初日の名古屋では泣きながら聞いちゃいましたよ。まさかこの曲で泣く日が来ようとは思いもしませんでした。

デビュー当時のフォークデュオの固定イメージを打破しようとしていた時期の実験作とも言える作品です。Chageさんにとって自由な曲作りをするきっかけになった曲とも言えます。

オリジナルのトリッキーなアレンジを踏襲していましたが強一さんとドラムと直子さんのベースがオリジナル以上の切れ味でカッコよさが増していました。昭和の懐かしさを感じさせるのではなく最新のサウンドになっていると思いました。オリジナルの大村雅朗さんのアレンジがすばらしいんでしょうね。ちなみに大村さんは松田聖子さんの「Sweet Memories」などで知られる作・編曲家です。もう亡くなられていますが大好きな音楽家です。

「赤いベッド」は歌ってほしいな~、と願っていた歌。後半で歌った「東京Doll」と共にチャゲアスの『ENERGY』に収録されています。私が今いちばん聴いているチャゲアスのアルバムは『ENERGY』なんですよ。変なわだかまりがなく素直に聴くことができるチャゲアスのアルバム、というか…。

「春の雪」は予想外の選曲でした。夏のツアーの楽曲としては季節が外れていることとこの歌には西川進さんのギターサウンドがセットだと思っていたことがその理由です。KBさんのギターエフェクトは進さんのそれに比べると大人しめでしたが、KBさんのギターはクラプトン的なソロを得意とするイメージですからこの楽曲の再現には合っていたと感じました。

後にChageさん自身がインスタライブで語ってもいたように「マニアックな」選曲のブロックでした。

 

このあたりでMC。着席タイムです。

大阪では「コール&レスポンス」と呼ばれている客との掛け合いがありました。

新たな掛け合いとして「今行くよ(来るよ)」を事前に提案して実行されましたが今一つ盛り上がらず。日常に言うフレーズではなく独自のリズムやメロディーがあるわけではないので事前提案の時点でちょっと無理があるなー、と思ってました…。

しかし、今年はプロ野球で阪神とオリックスが優勝したことから大阪の人は勝ち誇っているという話から1985年に阪神が日本一になったことにつながり、その年のいわゆる「バックスクリーン3連発」の話になりました。

甲子園球場での巨人戦でバース・掛布・岡田のクリーンアップの3人が槇原投手から連続でバックスクリーンへの特大ホームランを打った伝説の試合のことです。

打順を覚えていないChageさんは「掛布? バース?」と客に聞きます。観客は「ちゃうちゃう、バース、掛布、岡田」とそれぞれが返事します。関西人以外の人は信じられないでしょうが38年前のこの3連発の順番は関西人には常識なのです。

「えっ? バース、掛布、岡田?」

「そう!」

なんてやり取りの後、自然発生的に

「3番(バース!)、4番(掛布!)、5番(岡田)。バックスクリーン(3連発!)」

という掛け合いが生まれました。

これが「ライブ」なんだな。

ちなみに私は阪神ファンではありません。野球にはほとんど興味がないんですが関西の「文化」として1985年のことは記憶していますから同じ感覚を共有できました。

 

 

8「機嫌が悪いの」(1989)

9「流れ星のゆくえ」(1989)

10「トウキョータワー」(1998)

 

着席タイムの定番でもあるブルースナンバー「機嫌が悪いの」。オリジナルはMULTI MAXの1stアルバムに収録されています。「MILKY WAY BLUES」とともにこれぞアメリカンブルースロックという楽曲。『Oki Doki』にもLive Versionが収められていますが年を重ねて歌われる中でどんどん完成度が増していっていると思うんです。ブルースというジャンルのなせることだと思うのですが今回の歌声は「現時点での」最高でした。きっとこの最高は今後も更新されていくのでしょう。

続いての「流れ星のゆくえ」はまさかの選曲でした。チャゲアスの名盤『PRIDE』に収録されているトロットロのラブバラードですが今までライブで披露されたことは一度もなかったんじゃないかな。このアルバムのChage曲は「絶対的関係」も以前にライブでやりましたし、今後は「SHINING DANCE」や「Break an egg」も期待していいのでしょうか。

着席タイムのラストはソロデビュー曲であり今年新たにRemix Versionが発表された「トウキョータワー」でした。この歌はライブで聴くといつも涙が零れ落ちるんですよ。

 

11「もうひとつのLOVE SONG」(2016)

12「GO!GO!GO!」(2012)

13「ふたりの愛ランド」(1984)

14「東京Doll」(1988)

15「Equal」(2014)

 

後半は怒涛の攻めたセットリスト。

「もうひとつのLOVE SONG」というキラーチューンを「あの騒動」後のソロ曲で作ったのは本当に凄いと思うんですよ。今回のセットリストにはチャゲアス曲も入ってはいるのですが「NL」や「ロマンシングヤード」や「終章」や「Reason」のような所謂“強い曲”はやっていないんですよ。しかも、1曲目と本編ラストは新曲。

「あの時代」の「強い楽曲」に負けない楽曲を作り続けるのは至難の業です。多くのベテランアーティストが過去曲中心にライブをする中、新曲や最近のソロ曲をファンからも求められるのはChageさんが「いま」のアーティストである証だと思うんです。これからも「強い新曲」を作り続けてほしいですね。

「GO!GO!GO!」も「春の雪」と同じように西川進というギタリストとセットの楽曲として認識していましたがKBさんがんばりました! 弾きまくれるのでギタリストとしては腕が鳴る楽曲でしょうね。

そして「ふたりの愛ランド」。最前列だった名古屋ではサビでYUKOさんにマイクを向けてもらいました。メインパートを歌うべきなのか? Chageさんのハモリパートを歌うべきなのか? 一瞬悩む(笑) 悩んだ結果無難にメインを歌いました。でもちょっと後悔(笑) 音楽やっててそれなりに歌える自分はちゃんとはハモれるんやからここはハモっても良かったんちゃうか? 腕の見せ所ではなかったのか? なんて、どーでもいいですね。

そして、驚きの「東京Doll」。こういう裏拍のレゲエやスカを感じさせる楽曲を80年代のChageさんは必ずアルバムに入れてました。この歌ではネット上では少しばかり声がこんな声がありました。

「合いの手の『フワフワ』はない方が良かった」

実は私も同意見でして…。ライブっぽくて楽しい演出ではあったんですが「東京Doll」のクールな世界観と少しぶつかっているような気がしまして。いや、楽しかったんですよ。でもこの曲のクールさを味わいたかったな…、と今回のライブに注文をつけるなら唯一ここでした。もちろん個人的な感想です!

そして、本編ラストは「Equal」。CDにはなっていない「あの時」に披露された西川進アレンジVersionでした。実はこっちの方が好きなんです。渡辺等さんアレンジVersionも素晴らしいのはもちろんですが、こっちのVersionは神がかりすぎです。ファンクラブのアンケートの一番好きなChageソロ曲も「Equal」に投票したくらい大好きな歌です。

大げさでもなんでもなく号泣しました。サビの「Oh Yeah Oh Yeah」で腕の振り付けをがありますよね。私はこの歌は固まってしまうのでいつも手を振れないんですよ。

「仁王立ちで号泣」

名古屋では最前列にいる私のこんな姿をChageさんが見たんでしょうね。

感動しているんですよー! 怒ってるんじゃないですよー!

 

ここで怒涛のバリ固ロックがおしまい。本編ラストは予想通り。

 

16「青い空だけじゃない」(2023)

「Equal」からの「青い空だけじゃない」って…。歌詞のつながりというか、いや勝手につなげて聴いているだけですが… まだ泣かせる気ですか!

配信VersionではなくEPに収められたエンディングありVersionを聴いた時に「これがライブ本編のラストやろうな」って夢想していました。ようやく現実になったのが嬉しかったですね。

 

そしてアンコール。

「幸せな不条理」だったのですがMCでは「1曲目を聴くことができなかった人はいる?」と…。初日の名古屋では客席にその意図が伝わらず会場内に???マークが飛び交いました。私も「ん? どういうこと?」って反応しかできず(笑)

要はオリジナルのコーラスに参加したtheSoulの河野健太郎さんを招いて再披露するためのフリだったんですが意図が伝わらなかったですね。しかし、福岡公演を経て客席も学んだこともあり大阪公演では多くの人が「はーい」と手を挙げていました。もちろん私も。

ライブで2回演奏しても負けない強さがこの楽曲にはあります。そんなわけで定番化するでしょう。今後のライブでも。

 

最後は予告通りの「WINDY ROAD」(1991)

帰ってきましたね。この歌が。この風景が。いつまでもなくしたくない風景です。そしてこの歌の歌詞が2023年の現在にも心に響いてしまうことは悲しくもあります。

答えは吹き抜ける風の中にあるんですね。

 

以上、音楽的な分析はほとんどなし! ただの感想でした。

すでに12月に入っていますので年末年始のビルボードライブも近づいてきました。「ずっと細道」も北海道から東日本を回っていましたので2024年は西日本に来てくれるでしょう。来年もChageさんのライブをたくさん楽しめますように!

そのためにも心身ともに健康でいられるように日々を健康に穏やかに過ごしていきたいです。

 

ライブ会場で一緒に過ごせた皆さっま、配信で一緒に楽しんだ皆さま。

ありがとうございました。

またご一緒しましょう。

『青い空だけじゃない』

2023年8月30日発売

 

今回はChageさんのソロデビュー25周年記念EP『青い空だけじゃない』をじっくり1か月聞き込んでのレビューです。

前回のブログは新曲「幸せな不条理」の配信されたその日に楽曲分析を試みるという初期衝動そのままの内容でした。今回はその反動でじっくり聴きました。

 

まずは今回の作品の「EP」というカテゴライズについての考察です。

Chageさんはほぼ毎年コンスタントに新作を発表していますがベスト盤やライブ盤を除くと10曲収録のフルアルバムは2010年の『&C』が現在のところ最後になっています。

その後の作品は収録曲が6曲前後のことが多くChageさんも「ミニアルバム」という呼び方をすることが多かったです。

ちなみに2016年の6曲入りの『Another Love Song』の帯には「ニュー・アルバム」、メドレーを含む全6トラックの2019年の『feedback』の帯には「オリジナル・アルバム」と書かれていました。

EPって懐かしい響きやなって思いました。かつてのアナログレコードの時代にはシングル盤のサイズの盤に2曲(両面で4曲)収録されたものをEPと呼んでいました。ビートルズの『マジカルミステリーツアー』は全6曲だったのでイギリスではEP盤2枚の組み合わせで発売されています。おそらく世界一売れたEPレコードでしょう。私は1971年生まれです。小~高校まではレコードを買っていた世代ですがEP盤は買ったことがありません。その言葉は知っているもののモノは手にしたことがないレアな存在だったと思います。

死語になりかけていたこのEPという名称を最近よく使うようになったのは音楽の聴かれ方が配信やサブスクが中心になったからのようです。皮肉なものですね。

Apple Musicの定義によると…

・曲数が1~3曲で、少なくとも1曲が10分以上かつ合計演奏時間が30分以下

・曲数が4~6曲で、合計演奏時間が30分以下

…のものをEPとしているようです。

3曲以内はシングル、4~6曲はEP、それ以上はアルバムというのがざっくりした分け方です。販売者はこのカテゴライズをSpotifyなどのサブスクでも選ばなければならないようです。EPという言葉の復活は大衆から見つけてもらいやすくするために現在の世界の音楽を牛耳るAppleのカテゴリー分けに倣ったからだと言えそうです。

 

作品の内容を分析してみます。

今回の制作メンバーの顔触れが話題になりました。

1980年代後半から1990年代中期のチャゲアスの一般に黄金期と言われる時期のバックバンドBLACK EYESのキーボーディストだった十川ともじさんがプロデューサー的存在です。

この人がどれほど凄い人かは十川さんが編曲したチャゲアスのChage曲のタイトルを並べるだけで簡単にわかるはずです。

「ripple ring」「さよならは踊る」「絶対的関係」「流れ星のゆくえ」「Reason」「告白」「誰かさん」「BAD NEWS GOOD NEWS」「ベンチ」「I’m a singer」「もうすぐ僕らはふたつの時代を超える恋になる」「Here&There」

「Reason」「告白」のアレンジってだけでどれほどの神的存在かがおわかりいただけるでしょう。この2曲のイントロだけで涙腺がヤバいことになる私にとってはまさに神的存在です。あのフレーズを作ったのは間違いなく十川さんなんですから。

ASKA曲の編曲も「SAY YES」と「YAH YAH YAH」の名刺代わりの2曲を筆頭に数多くあります。

25年前のソロデビュー曲の「トウキョータワー」の編曲を十川さんが担当していたこともあり節目の年の作品のプロデューサーとしてChageさんがお声がけしたようです。ちなみに『2nd』収録の「僕らが見つけた気持ちのいい場所」の編曲も十川さんです。

 

次にレコーディングエンジニアが小寺秀樹さんです。

今年の第65回グラミー賞で最優秀ブローバルミュージックを受賞したMasa Takumi(宅見将典)さんの『SAKURA』のミックスを担当しています。他にもONE OK ROCKやももいろクローバーZなどジャンルを問わずに世界的な人気を得ているアーティストの楽曲制作に加えて人気アニメ「SPY×FAMILY」の音楽制作なども担当されています。エンジニアの駆け出しの頃からチャゲアスのレコーディングに関わっていたそうです。1995年・1996年のアルバム『Code Name』の1と2にはセカンドエンジニアとして名前がクレジットされています。十川さんが小寺さんに声をかけて今回の制作チームに加わったとのこと。

『青い空だけじゃない』の制作にこの2人を迎えたことは素晴らしい成果につながったと思います。前回の「POP」のアレンジやミックスはもっとこうして欲しいなという余地があったというか少し不満がありましたが、今回は最新かつ懐古的という絶妙な音作りが成されています。大満足の音像です。

 

それでは収録曲を紐解きましょう。

1曲目「幸せな不条理」

この楽曲については前回のブログで初期衝動に任せたレビューを書きました。詳しくはそちらをどうぞ

 

 

ここでは追加情報を書きます。

歌詞もChageさん自身が手掛けていますが、危険な背徳とでもいうべき恋愛の心情が表現されています。

「開かないかもしれないパラシュート」

このフレーズが素晴らしすぎて…。どんな言葉で賞賛すればいいのでしょうか。

「あとどのくらいあるんだろう 僕に残された言葉は」なんて前作の「POP」で歌っていましたが、まだまだ残された言葉はいっぱいあることを証明するかのようなキラーフレーズです。

コード進行については前回ブログで発表直後の分析を書きましたがこちらも追加情報です。

オフィシャルファンクラブequalのオンラインファンミーティングの9/9の会に参加した時にChageさんに直接聞きました

間奏の転調がよくわかんない(転調したKeyからどうやって歌メロのKeyに戻るのかが音楽理論的にわからない)という内容です。こんな感じの会話でした。

 

てるれのん「『幸せな不条理』はコード進行がかっこよくて… 間奏でFmに行ってますよね(サビから間奏のコード進行をギターで弾きながら)。この転調が本当に理論的にあり得なくて…」

Chageさん「そう! Fmに行ってる。あー、7thね。でも、よくわかったね~」

てるれのん「あー、Fm7ですか!(ギターで弾いてみる)ほんとや、7thや」

Chageさん「あーちょっと待って。(スタッフに楽譜を持ってくるように指示。しばらくして楽譜到着)コード言うね」

てるれのん「はい!」

Chageさん「(コード進行を読み上げる)」

てるれのん「あーーーー! B♭m7かぁ! あー、そうか! マイナーかあ。そこから同調のマイナーに転調したら確かに戻れる…」

Chageさん「わかったぁ?」

てるれのん「わかりました! なるほど… すげえ…」

Chageさん「ほかのみんなついてこれた?(ほかの参加者のみなさんを気遣っての言葉)」

 

こんな会話をしました。

そんなわけで間奏の転調のコード進行の謎解きです。Chageさんから直接聞いたから間違いありません。

Fm7と半音下のKeyに強引に転調。そこからB♭7-Gm7-C7とセブンスの音を強調したギターソロが続き、私が感動したB♭m7への同調のマイナーへの転調を経過してE♭のサビに戻るためのギターリフにつなぎます。

楽器を弾かない人はわけが分からないと思いますが転調の奥深さを改めて学ぶことができました。

地道に(本当に地道に)再生回数が伸びているMVもまだまだよろしく!

 

 

2曲目「笑顔見せて」

50~60年代のオールディーズ風楽曲。アイルランドの民族楽器のバグパイプの音が入ることでアメリカンポップスではなくブリティッシュロックになっています。

バグパイプの音はポール・マッカートニーのWINGS時代の最大のヒット曲「Mull of Kintyre」のイメージですね。私にとっては。Chageさんも意識したのかな? 「Mull of Kintyre」のMVを貼っておきます。この音ね、ってすぐわかるはずです。

 

「幸せな不条理」もそうですが完全にライブ想定をしていますね。「君に逢いたいだけ」と歌っていた2020年から3年が経ち「笑顔見せて」と歌ってくれているのです。

私もWINDY ROADツアーの9/3の名古屋公演と9/24の大阪公演で直接笑顔を見せることができました!

 

3曲目「青い空だけじゃない-Album Ver.-」

EP Ver.じゃないです。EPだけど「アルバム・ヴァージョン」です。

2曲目の先行配信となった楽曲にエンディングが追加されたVersionです。今では先行配信Versionの方がエンディングがカットされたように聞こえますが。

 

theSoulの河野健太郎さんとの共作です。AメロとBメロがChageさん、サビが河野さんの作曲。そして、それぞれが担当した部分の歌詞もなんと自身で書いたとのこと。テーマなどの打ち合わせもなくそれぞれが勝手に書いて「せーの」で見せ合ってそのままつないだというんですから驚きです。違和感なくつながった奇跡的な化学反応が起きています。

Chageさんのレギュラーラジオ番組の「Chageの音道」で初めて聞いた時に私は不覚にも落涙しました。メロディーや歌声も感動を誘いましたが歌詞が響きました。

勝手にチャゲアスの過去と現在や自身の境遇などを重ねてしまったからです。

そうなんですよ。歴史を勝手に重ねて聴いちゃったんですよ。

現状の悲しさというか悲しさというか。でも今の幸福感というか。

歌を聴くというのはそういうことです。

Chageさんや河野さんはそんなことを思って書いていないけど聴く人が勝手に物語を紡いでいく、それでいいんだと思います。

ポプコン出身者としてはChageさんの後輩でもある岡村孝子さんの代表曲「夢をあきらめないで」は孝子さんの失恋経験がモチーフになった楽曲です。「後ろ姿が小さくなる」「それぞれの道を歩いていく」など去っていく恋人のことを歌った楽曲なんでしょう。しかし、この歌は人が未来に向かって進んでいく姿を励ます歌としてスタンダードナンバーになりました。

過去のことを歌った歌が未来の希望の歌として広まる。

書かれていないことに物語を見出すのが読むことであり、聴くことであり、見ることなんでしょう。

 

最近の人気曲は映画のように状況や心情を事細かに歌ったものが多いです。僕はこうでこうだから君がこんなふうに好きだよ、とちゃんと説明してくれるタイプの楽曲ですね。歌番組でも「歌詞を書いた●●さんがこんな状況だった時に作った楽曲です」と説明してくれることが増えましたね。聴き手の完成に訴える具体的な物語性を歌に昇華させるテクニックはすばらしいと思いますが聴き手の想像力を喚起させる余白が少ないようにも感じます。

でも私は想像して聴きたいです。妄想したいですね。だからこんな妄想ブログを長年続けているわけです。

Chageさんはこのブログを見ていないと思いますが…

ASKAさんはこのブログを見たことあるんだろうな… 起きている間中ずっとエゴサしているんじゃないかと思うこともありますから…

へー、そんな風に聴いてるんだ、ってこのブログの読者さんやもしかしたらご本人にも思ってもらえるだけでいいんです。ただの感想ですから。その解釈は違う! と反論もあるでしょう。でも、それもあり、これもあり、でいいんじゃないかなぁ。

 

さて、改めてこの歌の感想ですが「名曲」認定です。「終章」や「トウキョータワー」や「たった一度の人生ならば」などと並ぶバラードの名曲の殿堂入りレベルです。

スティールパンの感想が印象的です。ドラム缶を加工した民族楽器ですよね。ラテン系の明るいイメージがある楽器ですが、このせつないバラードの大事な間奏のソロで使う意外性とその親和性がもう素晴らしすぎて素晴らしすぎて語彙力が足りません。

ボーナストラックにもなっている先行配信Versionの唐突なエンディングもいいんですが、やっぱりこのエンディングが入るとライブで一緒に合唱したくなります。

また未来への希望を感じさせる見事なエンディングです。

 

4曲目「幸せな不条理-Accoustic Ver.-」

このEPの価値を数段引き上げているのがこのトラックです。

オリジナルよりも半音上げのKeyとなっておりスリリングな緊張感がより高まりました。より「不条理」感が増した感じです。

こっちのVersionだとパラシュートは開かなさそうな気がするし、どこまでもどこまでも堕ちていく気がします。

Chageさんの変幻自在のヴォーカルテクニックの凄まじさが堪能できます、でもなんと1テイク録音だそうですよ。つまり1回目の録音でOKが出た、と。化け物ですね。

「Chageの音道」で真ん中にピアノで左右にマーチンとギブソンのギターを振っていると語っておられました。確かにギターは2本聞こえます。それぞれどっちの音かな、って何度も聴きながら考えましたが…。まだ結論は出ていません。

Chageさんのギター、なのかどうかもわからないので…(そのことにはまだ言及なし)

Chageさんはどちらのメーカーのギターも持っています。Chageさんの愛器ならばマーチンの方が乾いた抜ける音、ギブソンの方が深くて広がる音ってイメージがありますが、こうかな…、って予想はありますが。ここに書く勇気はない(笑) わかんないです、と逃げます。

「Chageのずっと細道」のライブでこのVersionが聴けるはずです。また楽しみが増えました。

 

5曲目「トウキョータワー-25th Ver-」

1998年のChageさんのソロデビュー曲のリミックス音源です。

当時も編曲を担当した十川ともじさんがオリジナルの録音データにまで遡り、現在の技術を駆使してミックスし直したものです。後ほど詳しく書きますが一部新たに追加録音されています。

Chageさんの歌声は25年前のものです。もちろん現在の声質とは異なるはずなのですが他の曲と並んでも不思議に違和感はありません。知らない人が聞いたら完全な新曲だと言っても信じてしまうんではないでしょうか?

早寝早起きや日々のジョギングならぬ小走りをしたり、ジムのプールで泳いだり(ご高齢の方よりもゆっくり泳いでいて歩いているレベルだそうですが(笑))と健康を維持する生活習慣や日々のボイストレーニングの効果なのでしょう。家族との生活がその習慣を生んだとも言えるでしょうしミュージシャンとしてのプライドだとも言えそうです。以前にも書きましたが昨年秋以降のChageさんの歌声は別次元にパワーアップされたと私は感じています。

25年前の歌声と現在の歌声が一つのパッケージの中でここまで調和しているのはChageさんの日ごろの努力の賜物だと思います。

 

1998年のオリジナル版と大きく音像が違うのはすぐにわかると思います。

最も変化したのは「立体感」です。L&Rの左右の広がりに上下や前後の広がりが加わったかのような印象です。もちろん音は左と右に配置するしかないのですがエフェクトのかけ方の進化などで立体的な印象が強まったんだと思います。

 

オリジナル(1998)と25th Ver.(2023)の違いをまとめてみます。ぜひ聞き比べてみてください。

【イントロ】

1998…アコースティックギターが右に100%で振られています。サイケな高音ストリングスは左にありイントロ後半から音量が上がります。

2023…アコースティックギターが中央から左側に広がるように音の位置が変わりました。サイケな高音ストリングスが左を中心に広がり低音は右側で音量は大きめです。

【冒頭のヴォーカル】

1998…高周波数を少しカットしたような50~60年代風のアナログ感のある音作りが特徴的です。

2023…フランジャー(コーラスかも)のエフェクトをかけてダブルトラックっぽく処理していると思います。1オクターブ上のファルセットの歌声も重ねているのでトリプルトラックっぽく聞こえます。

ビートルズのジョン・レノンは自分の声をフランジャー処理するのが大好きでした。ジョンは面倒くさがりな性格だったので2回歌わないといけないダブルトラック処理と同じ効果が得られることで大喜びしたそうです。ビートルズ好きなChageさんのことですからそのことを意識したのかもしれません。勝手な想像ですが。

【アコースティックギター】

1998…左右に分かれて置かれています。

2023…位置は違いますがこちらも左右に振られています。しかし、全体を包み込むような音像に処理されています

【ミックスの音量の差】

1998…エレキのアルペジオの音が大きいのが特徴です。

2023…エレキのアルペジオは目立たなくなりました。1998よりもドラム音が立体的に前面に出ています。

【2023の追加録音】

1・2番のAメロでピアノが追加されてます。メロディーを追いかけるようにポロローンと駆け上がっていますよ。これは十川さんが新たに録音したと思います。

サビでストリングスが追加されています。1998にもあったかのように自然に足されていますがかなりゴージャスになっています。

「聞き飽きた雑音の~」からの部分でトランペットの音が追加されています。いわゆるトランペットぽくない面白い入り方です。十川ともじさんのコメントによるとオリジナルの録音の時に録ったけれども使っていなかった音だそうです。

 

他にももっとありますがわかりやすい違いはこんなところです。

わかりやすくまとめれば1998はギターロックです。『2nd』に収録されている他のとがったロック曲とのバランスを考えれば当然です。

2023は楽曲のドラマチックさを強調するミックスってとこでしょうか。

 

ヘッドホンやイヤホンで聞くと細かい音の広がりがよくわかります。最近の楽曲はスマホからワイヤレスイヤホンで聴かれることが多いのでそれを意識したミックスがなされます。CDプレーヤーで聴くことは想定していません(そもそもCDとして作品が発売されなくなってきました)

Chageさんのファン層はCDをスピーカーで聴く従来からの聴き方をする人もまだ多いでしょう。それに加えて高音質のハイレゾから低温室のスマホスピーカーまでさまざまなニーズに応えなければ「音が悪い」と言われてしまうんですから…。ベテランアーティストの音響スタッフは大変ですね。今回、十川さんと山崎さんを起用した効果はこんなところにも表れているんではないでしょうか?

 

 

CDには1月のビルボードライブのライブ映像も付いています。楽曲はサブスクサービスで無料で聴くことができるようにされていますからCDというパッケージにはライブ映像のような付加価値をつけるわけです。

CDの存在価値とは? と思いもしますが時代の変化ですね。確かに私も『青い空だけじゃない』のCDをCDプレーヤーに入れて聴くことはほとんどありません。

PCで音源を取り込んでから携帯音楽プレーヤーに取り込んでもいますが、結局はサブスクサービスを利用することが多いです。

過去のChageソロがサブスク解禁されたこともあり毎日のように楽しんでいます。「トウキョータワー」の新旧聴き比べもサブスクサービスのおかげで容易にできました。

 

まとめますと…

大ファンとしての贔屓目なしに優れた作品だと思います。

この記事を読んだ昔は聞いていたという人や電気屋でMVを見たなんて人がアルバムを聴くきっかけになってくれたら嬉しいですが…

そんなライトなファンがこんな長文をここまで読むわけないか!

というわけで

この長文をこんなところまで読んでくださったディープなファンの皆様。

お読みくださりありがとうございました。

末永くこの作品を聞いて楽しみましょうね。

世界一早い「幸せな不条理」の楽曲レビューです。

2023年7月30日に日付が変わったタイミングでChageさんの新曲「幸せな不条理」のミュージックビデオが公開されました。同時に各種音楽配信サービスでも配信されています。

https://umj.lnk.to/XtJVNy

 

この文章を書き始めたのが2023年7月30日10時20分です。楽曲が世に放たれてからまだ半日も経っていません。おそらく世界で一番早い楽曲レビューです。

 

Chageさんの公式サイトの楽曲紹介文を引用しますと…

 

Chageの音楽の原点回帰であるUK ROCKなナンバー。

イントロのギターリフは誰もがUK ROCKを感じさせるサウンドに仕上がっており、一度耳にすると頭の中でループが始まるほど印象的なフレーズになっている。

「幸せな不条理」というタイトルも含め、Chageの独特な世界観の歌詞も必聴。

 

…このように紹介されております。

とにかく何度も繰り返されるギターリフが印象的なロックナンバー。思わず身体が動き出してしまうような絶妙なリズム。bpmは120程度。AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」などと同じ速さです。えっ、そんなにゆっくりなの? って思われる方もいらっしゃるでしょう。実際のテンポ以上に思わせるのはアレンジの妙でしょうね。

 

イントロが印象的です。

ギターリフから始まるのでありません。シンセサイザーでのB-D-G(ミ-ソ-ド)の単音からギターカッティングでGmを奏でます。そしてギターリフへ。

何度も繰り返される印象的なギターリフを奏でるのは黒田晃年さんというギタリストです。調べてみますと、なんと布袋寅泰さんの昨年のコンサートツアーのサポートギタリストをされています。

先ほど黒田さんがTwitter(Xと書くべき?)で「幸せな不条理」について呟いておられました。

https://twitter.com/AkitoshiKuroda/status/1685451202526601217?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Etweet

非常に興味深いことを書いておられますので引用しますね。

 

十川さんが作ったこのカッコ良いリフが

ギターで弾くとハネ方激難🎸

デモはシンセでしたので一緒に弾いてると弾けた気になるやつです^ ^

リフ&ソロも含めて黒田感を思いっきり注入しましたので是非色々な方に届いて欲しいです。

 

あのギターリフはなんとアレンジを担当した十川ともじさんがシンセサイザーで作ったものだと! 鍵盤で作ったの? いやーびっくりしました。

「激難」とあるようにただ早いだけでなくタメや跳ねがあるフレーズなのであのノリを出すのは確かに難しい。確かに口で再現することも難しいですね(やってみました…)。

間奏のワウを効かせたギターソロも素晴らしいです。

 

イヤホンで聴くとベースの表現の素晴らしさにも気づかされます。曲の前半の音数が少ない部分のベースの低音が大きくうねっていますが、サビというかChorusと呼びたい「堕ちていくだけのふたり」の部分からはダンスミュージックばりにビートを刻みます。そして間奏で再びうねるうねる。2番のVerse(Aメロ)は1番とは異なるフレーズでルートから外れた音を奏でて不安をあおりますが再びChorus(サビ)で安定。踊れ踊れ!

このベースを担当するのは鈴木渉さん。この方も様々な方のサポートをされていますね。

 

 

コーラスはすっかりChageファミリーの一人とも言えるtheSoulの河野健太郎さん。Twitterの7/29の呟きが興味深いです。

https://twitter.com/teamthesoul/status/1684958545769611264

 

僕(河野)もプリプロ&コーラスで参加させて頂きました

 

とあります。プリプロとは仮録音のことでしょう。アレンジ&プロデュースの十川ともじさんに渡すデモ音源をChageさんとともに録音したことが伺えます。

Chageさんが自分でコーラスをしたかとも思えるほどの部分もあります。メインヴォーカルへの寄り添い方が… すばらしい。Chageさんが信頼を寄せている理由がよくわかる見事なはまり方です。

あと、そのプリプロ音源… 聞きたいな…

 

コード進行を分析します。

基本のKeyはGmのマイナーロックです。

ギターリフの部分をコード化するならGm-C7

Verse(Aメロ)はGm7で押し通す感じですが、「夢を捨てましょう」の部分と「これ以上はもう愛せないから」の部分はおそらくAdim。ディミニッシュの不協和音が不安を紡ぎ出す歌詞とも相まって絶妙な部分転調になってます。この部分大好き!

Chorus(サビ)の「堕ちていくだけのふたり」からE♭M7(Eフラットメジャー7th)に転調します。

1回目はE♭M7-B♭M7-Cm7-D7-Gm7。メロディーをくり返すところでFmに一瞬飛んでB♭7を介して再びE♭M7に還る。…なるほど、うまい。そうやってE♭のKeyに還るのか…。

わかんない、という人が多いでしょうが、ぜひイヤホンでサビの繰り返しの部分のベースの音の動きに集中して聴いてみてください。ここのこと言ってるんかな? ってわかると思います。

2回目はE♭M7-Dm7-G7-Cm7-D7。赤の部分が1回目と違います。ここのメロディー展開的に1番終わり! って雰囲気を作り出します。…なるほど、うまい。そうやって…

 

ギターソロの間奏はFmに転調してる? 基本KeyがGmの曲で1音下のFmに行くってどういうこと? しかも経過音なし。しかもよくわからないままちゃんとギターリフに戻ってる。

これってジョン・レノンがビートルズの「You're Going To Lose That Girl(恋のアドバイス)」でやってたことと同じような感じを狙ったのでは?

 

番の頭に戻るときの音楽理論を無視したコード進行と似たような強引さを感じます。

 

 

最後はChorus(サビ)の繰り返し。終止感がないのでいつまでも続いていく感じ。

でも、繰り返さずにあっさり終わってギターリフで終わり。あーもっと聞きたいとループ再生。

 

たった4分15秒の魔法のような曲です。

 

魔法のようなアレンジ・プロデュースを担当したのは十川ともじさん。たくさんのチャゲアスの名曲をアレンジした十川さんとソロ25周年に組むことになったことをかなり早い段階から告知されていました。

ギターの黒田さんの言葉にもあるようにこの楽曲の生命線とも言えるギターリフを生み出したことと、楽曲の中での活かし方は十川さんあればこそなんでしょう。そりゃあの複雑怪奇なコード進行の「SAY YES」をアレンジした方ですからね。

他の楽曲もどうアレンジされているのか本当に楽しみです。

 

他にもMixを担当した小寺秀樹さん、ミュージックビデオ監督の坂本あゆみさんと世界的なクリエイターがChageさんのもとに集結しています。

 

忘れていました。作詞・作曲・歌唱はChageさん。

やっぱりすごい人です。

Chageさんのここ10年ほどの楽曲のクオリティをかつてのチャゲアスファンにももっと知ってほしい。インターネット上で暴走している元相棒に振り回されている人、というようなステレオタイプな認識ではなく、止むことなく進化・深化を遂げているソロシンガーとしての認識です。

さらっと名曲ばかりなんですけどね… ここ数年の楽曲。

聴かないともったいないですよ。

サブスクでも聴けますからね!

まずは「不条理な幸せ」のMVを堪能しましょう。

 

歌詞については詳しく分析できておりませんが一癖ありそうです。

30回くらいは聴いたとは言え、これを書いているのはまだ発売日当日なんです。

じっくり鑑賞して歌詞の世界にも浸りたいです。

 

 

 

結論を書きます。

さようならASKAさん。

もう私はASKAさんの音楽を音楽として聴いて楽しむことはできません。

これまで永い間ありがとうございました。

あなたの推しを降ります。

 

ここからは2023年2月15日に下書きしたもののUPしていなかった文です。

文章にまとめたことで自分の思いに踏ん切りがついたこともあり公開はしていませんでした。しかし、いわゆる陰謀論とASKAさんとのことを書いた過去の記事を読んでくださっている方が数多くいらっしゃるようです。

今の気持ちを伝えるために勇気を出してUPします。

 

―――以下はおよそ1か月前の2023/02/15に下書きした文章です―――

 

「ASKA陰謀論」などの検索ワードからこのブログにたどりついた方が多くいらっしゃいます

 

変わってしまったのか、隠れていたものが現れただけなのか。

変わってしまったのは、実は私ではないのか。

変わらないことは果たして良いことなのか。

変わり続けることも果たして良いことなのか。

 

共感と自己承認欲求は表裏一体。

信念と排他的態度は表裏一体。

 

結論から申し上げると、私はASKA推しからは降りました。

降りたというよりも脱落したという方が感覚的には適切です。

砕けた心を何度か修復してきたのですが、今年に入って砕け落ちた欠片が風に舞い散るような感覚を得ました。

おそらく今ASKAさんを応援できている人は

1 インターネット上のASKAさんに触れる機会がない

2 インターネット上のASKAさんにも肯定的

3 インターネット上のASKAさんには否定的だがステージ上のASKAさんには肯定的

の3つの型にあてはまるように思います。

 

私はもう無理です。

 

 

ULAS

 

オゾン水による脱臭や除菌を謳う商品はすでに存在しています。

その有効性や安全性についてはもう10年以上前から調査や研究がなされており、公的機関や各メーカーからレポートが報告されています。

ULASもその延長にある商品だと私は認識しています。

しかし、ULASの商品としての有効性の是非については判断する資料があまりにも乏しい。

「オゾン水」の除菌などの効果の有無についての情報ではありません。それも重要なポイントでしょうが、今回のいきさつで私が大きな問題だと感じているのはそれではありません。

ULAS販売元からの公式な情報が乏しいということです。

ASKAさんは週刊誌の記事内容を悪意に満ちた捏造であるかのように語っておられます。悪意があるのは間違いありません。しかし、販売経緯のいきさつの不備についての内容は概ね事実だと思います。

予約販売を募って代金を集めながら商品発送がなされず返金に至ったり、購入申込者の個人情報を流出させたりとこれまでのいきさつに関しては信頼できる企業の対応だとは到底思えません。

 

製品は作ってから売る。

在庫を残すのを避けるならば受注生産して納期を守る。

情報発信は販売元企業の広報が責任をもって対応する。

 

わざわざ書くのも馬鹿らしいほど当たり前なことですし、特別なことではありません。

この3つができていない時点でULASは信頼を失って当然です。

きつい言葉を書きましたがアンチとしてASKAさんを攻撃しているわけではないはずです。常識派のてるれのんは常識を超えたASKAさんの崇高な考えを理解しようとしていないんだ、というわけでもないはずです。

お金を集めて商品を売ろうとしているのです。法治国家における経済活動です。世界中の人々を救うことも大切ですが、その前に高価な購入金額を前払いで支払って商品を買ってくれる人を救わなければならないはずです。

 

完成した、大量生産に入った、〇月には商品が届く、と1年以上にわたってASKAさんのTwitterやブログを通じて商品に関する情報が発信されています。

この時点で商品としては信頼されなくて当たり前です。

ASKAさんがこの会社の社長であり、正式な広報担当ならば、この発信方法もありなのかもしれません。

購入した製品が届かないというトラブルに対応するのは販売する企業でなければならないはずです。

情報をほのめかしたり、世間を煽ったり、人を見下したり、イラついたりしながら、ULASについてASKAさんがTwitterやブログで個人的に対応しているようでは信頼を失って当然じゃないですか。

YouTubeで「SAYONARA」として情報発信した時から結局なんにも変わらなかった気がします。

今はもう世界を救いたいというよりは世間の鼻を明かしたいようにしか見えないのが悲しいです。

 

 

 

イベルメクチンおよび反ワクチン

 

イベルメクチンは新型コロナウィルス感染症の予防にも治療にも絶大なる効果があり、それ以外の病気などにも有効な万能薬なのは自明。明確なその事実を認めないのは利権にまみれた薬品業界や政界の陰謀があるとともに、ワクチン接種を推進する医療技術者が不勉強だからだ。ワクチンは有毒であり接種者は早晩死を避けられない。ワクチンの毒を抜くのにもイベルメクチンは有効だ。

 

まとめるとASKAさんの主張はこんな感じでしょうか。主張には絶対的な自信に満ち溢れています。しかし、その主張には認知バイアスを感じざるを得ません。中でも確証バイアスの傾向が顕著であるように思います。

コロナ医療に関する主張に限らずASKAさんの言動のほとんどは、この確証バイアスで説明できるかもしれません。

確証バイアスとは「自分の信念や仮説(「思い込み」とも言えます)に都合のいい情報だけを集める傾向」のことです。

自分の考えに合致した(主にインターネット上の)情報のみが主張や信念を補強する根拠となります。結果として、信念はより強固なものになっていきます。

もちろん私の考えにもこの確証バイアスの傾向があるはずです。

自分の信じたいものだけを信じようとしてはいないだろうか。

物事を多面的に見ようとしているけれども本当に多面を見ているのだろうか。

そんな自分への問いかけを大切にしたいです。

だからこそ、ASKAさんの言動を批判するような内容の今回のブログのUPを長らく逡巡してきました。

私も確証バイアスや正常性バイアス(=都合の悪い情報を敢えて見ないようにする傾向)に陥りがちなはずです。それは特殊なことでもなんでもないのです。私の感情や感覚にも確実に何らかのバイアスがかかっています。

正義とは相対的なものです。絶対的に正しい考え方なんてない。だからこそ自問自答することで、後から自分の考えが間違っていたなと思ったり、別の考え方が見えていなかったなと思ったりします。そんな時に人は素直になれると思うのです。また、自分の主張の押し付けで他者に嫌な思いをさせていたことを素直に謝ることもできると思うのです。

 

思春期に親や先生に反抗したことを「あの頃の自分はイタかったな」と顔を赤らめたり、親兄弟と酒を酌み交わしながら笑って昔話をしたり。

 

確証バイアスだのなんだのと難しそうなことを言って読者を煙に巻いているように思う方もいるかもしれません。でも、そういうことと同じだと思うんですよ。

 

 

ASKAさんがTwitterというプラットフォームを得て呟いてきた話題は他にもたくさんあります。地震雲、盗聴盗撮、ロシア・ウクライナ、バイデン・トランプ、ひっくるめて「陰謀論」と乱暴に固められがちな話題です。

だから、検索で「ASKA 陰謀論」と入力して私のブログにたどり着いてしまう方がたくさんいらっしゃるのでしょう。

しかし、「乱暴に」と書いたように、それぞれの事象には個別の語られる背景があるはずです。こういった話は時代によっては「噂」と呼ばれたし、時代によっては「オカルト」と呼ばれたし、時代によっては「都市伝説」と呼ばれたし、現在は「陰謀論」と一くくりにされています。かつてこれらはバラバラに語られていたのですがインターネット世界でまさに「ネット(網)」のように結びつきました。

インターネットには無限にも思える情報が溢れていますが、各人の端末にはアルゴリズムに応じて、その人の興味の特性に応じた情報が優先的に表示されます。噂話的で都市伝説的な情報はよりつながりやすくなりますし、世界の闇を暴くかのような内容だという共通点があるでしょう。これらは前述した認知バイアスによって強固に結びついていくはずです。

「乱暴に」と書きましたが、「綿密に」結びついていると思います。

 

そういった話題に対しての私の態度は「懐疑派」です。否定派ではありません。

肯定も否定も含めて事実は何かと疑ってしまいます。我ながら面倒くさいなと思います。

だから心霊や不思議現象を取り上げたテレビ番組やインターネットの情報を見ていても編集や演出の意図を勘ぐってしまいます。事実だと言いきらずに逃げているなあ、などとディレクターや発信者の心理を勘ぐってしまうのです。

「信じることが楽」なのはわかります。しかし、「楽(らく)」でしょうが「楽(たの)しく」ないです。少なくとも私にとっては。

宇宙人が地球に来ているならば何の目的でどうやって来たのかを思うとワクワクしますし、死後の世界があるならばどんな世界であり、どういう仕組みで現生とつながっているのかを思うととても興味深いです。しかし、そういう不思議現象の根拠や論理性に迫る取材がなされた番組はあまりありません(皆無ではありません。超常現象について脳科学や統計学の観点から迫ったNHKスペシャルが数年前に放送されていました。書籍にもなっています)。

放送倫理に反する内容や大衆を扇動するような内容はテレビでは放送できませんが、インターネットでは「自由」です。自由には責任が伴いますから「自由=言いたい放題」ではダメなはずなんですが、そういう倫理性をインターネットでの情報発信に求めるのは難しいのが現状です。

 

ASKAさんが前世や心霊現象や古代文明や予言やテレポーテーションなどの「超常現象」の話を書籍やファンクラブ会報でしていても、私にとっては「それはそれ。音楽は音楽」でした。双方の価値観が並立できていました。音楽の享受には微塵も影響を与えませんでした。

 

 

イベルメクチンに関する情報発信において遵法意識が見られない。

 

これが私にとって大きかったのです。

法を逸脱して処罰を受け、社会復帰を果たした人に今もなお遵法意識がないのです。

「自分の主張は絶対的に正しくて現代社会は間違っている」のでしょう。

「間違った社会の間違った法だから守る必要はない」のでしょう。

裁判官から「傲慢」と諭された態度が改まっていないと感じるのです。また、ASKAさんが守りたい世界は私が見ている世界ではないという無力感に苛まれています。

ASKAさんは自分で歌詞を書いています。その歌詞の世界が私の世界と交わらない感覚になってしまいました。

端的に言えば「響かない」。

チャゲアス愛を語るためにこんなブログを書いてきたにも関わらず、ASKAさんの言動に批判的な内容でこれほどの長文を書いてしまうことになりました。

 

改めて書きますが、過去の薬物使用による逮捕が音楽への愛情をなくすきっかけになったわけではありません。そのことは音楽への愛情には全く影響を与えていません。過去にもこのブログでそんなことを発信していた気がします。

また、完全に離れる気持ちになったのはASKAさんが発する言葉に拒否感があるからです。

ここまでの長文を読んでくださった方ならばわかると思うのですが、ASKAさんが語る陰謀論的な内容が音楽への愛情に影響を与えたのではないのです。

繰り返します。ASKAさんが語る陰謀論的内容が推しを降りる理由ではありません。

ASKAさんが発する「言葉」です。

 

「自説を語る態度」、「ことばの選択」、「異論を排除する姿勢」、「責任転嫁」、「嘲笑」

もう私は今のASKAさんの歌に感動することはできません。

 

ASKAさんは世界を救おうと思っているはずです。そこに嘘はないはずです。

ULASはすったもんだの末に何らかの役に立つかもしれません。

イベルメクチンはすったもんだの末にコロナ治療に役立つかもしれません。

そのことを否定しません。しかし、推しが言うことだからと全面的に賛成もしません。

論理的に、根拠を明らかにして、情報ソースをたどって、その時点での適切な判断をしていきます。

前述したとおり将来的には判断は変わるかもしれません。新たに示されたり明らかになったりした根拠を冷静に分析して判断するわけですから。

そうやって異論を排除せずに、論理的に物事を考えることは楽しいことです。

自説が覆されるのは楽しいことなんです。根拠や典拠がそこに確かにあり、その関わりに存在する論理が証明されれば知らなかった新たな世界を知ることができます。

それは一般人が知らない真理を知って優越感に浸ることと表裏一体の心理なのかもしれません。しかし、優越感とは異なった世界観の広がりです。

「こうである世界」が先にあるのではない。

目覚めていない人は真実から目を逸らしているのではないんですよ。

この世界観の広がりならばあんな傲慢で誠意のない発言は生まれないはず、というのが私の立ち位置なんです。

 

変わってしまったのか、隠れていたものが現れただけなのか。

変わってしまったのは、実は私ではないのか。

 

変わってしまったのは、実は私ではないのか。

 

変わってしまったのは、実は私ではないのか。

 

 

大好きでした。本当です。

これまでありがとうございました。心から感謝しています。

 

 

―――ここまで―――

 

この文を書いてから1か月ほど経ちました。

書いた時以上に状況は進んでいます。

自分の心に踏ん切りがついてからは、Twitterでの他人への中傷に過ぎない発信には苦言ともいえるリプを返すようにしています。

ブロックされるかもしれませんが「それってただの悪口やん」ってことは指摘しようと思っています。状況が変わるとは思ってはいませんが。

 

ASKAさんの世界観では私は死んでしまう人たちに入っています。体から悪いものを放出している人たちに入っています。

 

ASKAさん。

その人たちはあなたの歌を愛している人なんですよ。

だからこそ「救いたい」んでしょうね。

噛み合いませんよね。これではなかなか。

 

私のような真実を知ろうとしない人たちを嘲る言葉に傷ついている人もいるでしょう。

「好き」の反対は「嫌い」ではなく「無関心」なんてよく言われます。

 

「私はまだ関心があるからこうして長文を書いている」と自己分析しています。

 

 

ASKAさんのTwitterに返信した内容にはASKAさんと志を同じくする方からの反論の返信が先ほどありました。なるほどなぁ、そういう捉え方なんだなぁと思いました。

でも、私の方がきっとASKAさんへの思いは強いぞ。ASKAさんの音楽の魅力を語ることはできるぞ、なんて思ったり。

 

長文にお付き合いくださりありがとうございました。

 

ASKAさんのファンは降りましたが、チャゲアスは大好きです。

もう20日以上も過ぎてしまいましたが…

新年あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

 

さて、今回のテーマは年末年始に開催された「Chage Billboard Llive ”64 to 65”」のライブ、及び「Newsにならない恋」です。

 

1/6にRakuten TVで配信されたのBillboard Live TOKYOでの公演が1/24まで見逃し配信されています。見なきゃ後悔しますよ。

詳しくは以下のサイトへ

 

 

 

セットリストが公開されました。

1 Newsにならない恋

2 箱の中身はなんだろう(クリスマス予報)

3 LOVE 

4 さよならは踊る

5 螢

6 Mimosa

7 僕と君のように

8 天使がくれたハンマー

9 POP

10 Viva Happy Birthday! (1224)

(アンコール)

11 接吻 ※ORIGINAL LOVEのカバー

12 もうひとつのLOVE SONG

 

1/6の東京公演はChageさんの誕生日ということもあり「箱の中身はなんだろう」と「Viva Happy Birthday!」のバースデーソングが歌われましたが、年末は「クリスマス予報」「1224」のクリスマスソングが歌われました。

私は12/18の大阪公演の2部に参加しました。セットリストに驚愕するとともに、相変わらず好調さを保っているChageさんの伸びやかな声にトロットロッに溶けるような思いでした。

 

改めてセットリストを見てみましょう。

1曲目はなんと「Newsにならない恋」

メンバーの入場後にあのイントロが流れた時は我が耳を疑いました。まさかこの歌やるの? イントロだけの騙しとちゃうん? とまで思いましたが、ちゃんと歌い出しの「ドッキドキしってない」が聞こえてきた時は思わず声が出てしまいました。

イントロのフレーズはオリジナル音源からのサンプリングだと思います。音の響きが全く同じでしたから。

大阪公演の2曲目は「クリスマス予報」。年末ですからね! 1/6の東京公演はバースデーライブならではの「箱の中身はなんだろう」

MCを挟んでの3曲は「LOVE」

この歌の魅力については去年の6/26にこのブログで語っております。

 

 

レアな楽曲だったのが4曲目の「さよならは踊る」です。チャゲアスの1989年の『PRIDE』に収録されています。今までライブで披露されたことはありませんでした。

オリジナルのアレンジを踏襲していますが、山田直子さんのリッケンバッカーのベースの固くタイトな音が最高でした。エンディングの西川進のギターアドリブも最高… と魅力を伝える語彙力が足りませんね。

5曲目は「螢」。1993年の『RED HILL』収録のジャズナンバー。

こういう曲はビルボードのような“箱”でこそ映えます。正直なところ当時のチャゲアスVersionよりも遥かにいいですね。当時のライブアレンジを踏襲していますが、歌の解釈により血が通っている気がしました。

6曲目は「mimosa」。ファンクラブの社歌(大阪では校歌とも言ってました)。

「螢」と並ぶとより味わいが増します。スタンダードジャズの「螢」からデキシージャズの「mimosa」へ、という意図なのかな。

7曲目のMULTI MAXの「僕と君のように」も会場を驚かせました。1992年の『Human』に収録されたバラードです。

「終章(エピローグ)」並みの名曲だと思います。歌われたのはいつ以来かな?

8曲目は「どうしても今Chageが歌わなければならない歌」と語って歌われた「天使がくれたハンマー」。コロナ禍前に発表された歌です。当時、ハンマーで壁を砕いたはずなのに今はもっと大きな壁が立ちはだかっている気がします。

9曲目は「POP」。フルバンドでの演奏を待っていました。後半のChageさんのフェイクが凄まじい。今のChageさんのライブを見ていない人はここだけでも見た方がいいですよ。

大阪での本編ラストはクリスマスソングの「1224」。東京では「Viva Happy Birthday!」

アンコールはORIGINAL LOVEの「接吻」のカバーです。当たり前すぎて語られることがないんですがChageさんは歌が上手いです。それがよくわかります。

最後は「もうひとつのLOVE SONG」。大阪も東京もオールスタンディングになり“体操”も復活しました。

以上、新旧織り交ぜた大興奮のセットリストでした。

 

今回のバンド(G:西川進、B:山田直子、Dr:佐藤強一、Key:力石理恵、Cho:Yuko)は個人的にはベストな布陣。コロナ禍前は恒例だった夏のツアーが復活したら是非ともこのメンバーでお願いしたいです。

 

さて、ライブのオープニングを飾った「Newsにならない恋」です。

「早見優さんが歌ってていい歌だなと思って…」なんて冗談を言っていたように、「Newsにならない恋」はChageさんが早見優さんに提供してシングルとして発表した楽曲です。

1986年7月16日に発売されてオリコンでは最高9位まで上がりました。

 

この2年前の1984年、Chageさんは早見優さんのアルバム『"MUSIC"』に楽曲提供しています。「麗彩Night」(「レーザーナイト」と読みます)と「赤いリボンの物語」の2曲を提供しました。こちらの2曲の作詞はどちらも松井五郎さんです。

おそらくこの2曲の提供のきっかけは「ふたりの愛ランド」の大ヒットだと思われます。

ご存じのとおり1984年4月21日に発売されてオリコンでは最高3位まで上がり、当時の人気音楽番組「ザ・ベストテン」では年間ベストテンの10位になるほどの社会現象を巻き起こしたわけです。

「万里の河」のイメージが覆され、ChageさんのPOPな楽曲に注目が集まったのでしょう。「麗彩Night」はまさに「ナツナツ」を彷彿させるキャッチーな楽曲です。ファンの人気も高かったようで早見優さんのライブ盤にも収録されています。「ふたりの愛ランド」のような楽曲を…、という発注であったことは間違いないでしょうね。

 

「Newsにならない恋」はこの2年後の1986年の提供曲です。当時のチャゲアスはキャニオンにレコード会社を移籍し「モーニングムーン」を皮切りにロック寄りに攻めまくっていた時期です。

早見優さんはいわゆる「1982年組」のアイドルですから、デビュー4年目の時期です。世間的にはおニャン子クラブが人気絶頂でした。優さんは19歳になっておりアイドルからの脱皮を図っていた時期です。

前年に発表した「STAND UP」や「PASSION」などの楽曲で大人っぽさを強調していた記憶があります。

「モーニングムーン」のヒットを受けて「麗彩Night」のようなPOPな感じの楽曲を…、という発注だったことが想像できます。

 

この早見優さんの「Newsにならない恋」がヒットしていた9/21に発売されたアルバム『MIX BLOOD』のB面1曲目にセルフカバーが収録されました。編曲は久石譲さんですよ!

チャゲアスVersionはChageさんとASKAさんがほぼハモリっぱなしです。左側からChageさん、右側からASKAさんの声が聞こえるようにMIXされています。後の「焦燥」や「凛」でも使われた手法です。

「Newsにならない恋」はチャゲアス25周年の熱風コンサートのメドレーで少し披露されたことがあるくらいで、全編がライブで披露されたことはないはずです。

今回は先にも書いたようにイントロはオリジナル音源のサンプリング。そこからオリジナルを踏襲したアレンジで披露されました。

改めて凄さを感じるのはYukoさん。存在感が強いASKAさんのハモリのイメージを残しながらも自分の存在感を強く押し出しつつ、しかも嫌味さがなく、完璧に現在のChageさんの相棒になっていた気がします。

 

早見優さんの「Newsにならない恋」は各種サブスクサービスでも聴けますよ。

公式ではないので貼りませんが当時のテレビ歌唱映像もYouTubeにいくつか上がっています。

Chageさんが言う「早見優さんが歌ってていい歌だなと思って…」に共感してみませんか?

 

これからのライブでも隠れた名曲が発掘されていきそうです。

「絶対的関係」「さよならは踊る」が披露されたということは…

『PRIDE』収録の「流れ星のゆくえ」「Break an egg」「SHINING DANCE」も今後は期待できるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

さてさて。

ASKAさんも活動が活発になり大きなライブやテレビ出演も決まっているようです。

現在、私はASKAさんと距離を置いています。

もう2年ほどになるでしょうか。

私とは違い今のASKAさんに向き合ってきた方々が傷ついている様子が目に入ります。

歌手とファンとの関係とは?

私はChageさんやASKAさんだけではなくさまざまな”現場”に参加しています。

”推し活”って素晴らしい文化です。

そこには幸せな人しかいないんですから。

でもASKAさんのところには。

今のASKAさんが心配です。

 

ASKAさんにはすべてを受け入れるコアなファンが確かにいます。

しかし、一部であっても別の意見を持つ人が零れ落ちていっています。

ASKAさんの主張と相容れない意見はTwitterやファンクラブでは削除対象。

意見の削除やアカウントのブロックの根拠もあまりにも恣意的です。

所謂”誹謗中傷”の概念には入らない”提言”に属するものまで。

 

テレビ出演や他のアーティストとのコラボレーションを見て、新たなファンやかつてのファンがコンサート会場に来ることもあるでしょう。

それは素晴らしいことです。アーティスト活動はコアなファンに支えられていくだけでは先細りになってしまいます。

そんなライト層も大切なファンです。

ライト層のファンがTwitterをフォローする。

ライト層のファンはがファンクラブに入会する。

その先には排他的なファンになるか零れ落ちていくかの2択しかないって。

 

 

零れ落ちてしまった私が言ってももう何も変わらないかもしれません。

 

ずっと思ってきました。

適切なプロデュースをしてくれる何か。

それさえ認めてくれればなんとかなるのでしょうが。

 

個人的に何を信じようが、何を求めようが、それはそれ。

必要なのは客観的なプロデュース。

それだけでいいんだけどな。

 

 

 

 

 

 

 

『YOU’RE THE ONE』

2022年11月2日発売

 

Chageさんの新作『YOU’RE THE ONE』についての感想兼レビューです。

収録曲は全6曲。「遠い街から」「SOME DAY」「waltz」「僕が見つけた気持ちのいい場所」の4曲のセルフカバーと配信で先行リリースされた2曲の新曲「そういうひと」「POP」という構成。

 

新曲は今のChageさんが志向するシンプルな曲作りが反映されています。

特に「そういうひと」は楽器を使ったコードの分析も必要ないほどです。ピアノやギターを弾く人ならば聴くだけでコード展開がわかるでしょう。

この楽曲がリリースされる前のオンラインファンミーティングでコード進行について質問した時に「以前は転調しなければ曲じゃないって風に思っていたけど、最近は原点回帰してシンプルな曲作りをしている」と話されていました。「そういうひと」が発表されて「そういうこと」か、と納得しました。メロディーラインだけを取り出すとかぐや姫やアリスが歌いそうな感じですもんね。

 

 

 

「POP」は1980年前後のELO風のロックナンバー。ELOのリーダーのジェフ・リンは1995年のビートルズ再結成シングルの「Free as a bird」やジョン以外のビートルズの3人のソロアルバムのプロデュースもしているビートルズ直系のミュージシャン。Chageさんが嫌いなはずはないサウンドです。

欲を言えばドラムは生音でもっとドカドカとうるさく鳴らすほうがいいかも。ギターももっとひずませてギャンギャンいわせたい。サディスティック・ミカ・バンドの「タイムマシンにおねがい」みたいなサウンドにしたいかな? でもそうするとアルバムの世界観からは浮いてしまいますね。バンドスタイルのライブで披露されることが楽しみな楽曲です。

 

 

 

歌詞はどちらもChageさんの内面を垣間見ることができる内容です。

「そういうひと」はファンに対してのラブレターとも言える内容です。「Mimosa」「君に逢いたいだけ」にも共通する応援してくれるファンへの直接的なメッセージソング。そんなファンへの愛情をストレートに形に表す楽曲を最近のChageさんが数多く発表するのは心の奥底の暗い部分の裏返しなのかもしれません。

そんな闇を吐露しているのが「POP」です。

「どうすればいい この苛立ちが消えないんだ」

「そこは底知れぬ夜の底 そこで滲んだ愛を渡る」

「白い鳩たち羽たたみ 飛び立つ気配もないらしい」

Chageさんがここまでマイナスな感情を歌詞に表したのは珍しい。

「コロナ禍」「ロシアのウクライナ侵攻」の2つの出来事が大きいんだろうな。

復活の兆しが見えないチャゲアスをとりまく現状が背景にあるとやっかむ向きもありそうですが個人的にはそのことはあまり感じません。

こんな真っ暗な歌詞をPOPでROCKな明るいメロディーに載せちゃうのが最高です。

ちなみに「そこは底知れぬ夜の底」の半音下降のメロディーがChageさんらしさ全開ポイント。フォークソング的なペンタトニックスケールのメロディーではなくトリッキーなメロディーラインなんですが、これも「原点回帰」です。

半音使いといえばASKAさんの印象が強いですがChageさんも大好きですから。

 

1~4曲目のセルフカバー4曲は過去に録音していた音源がもととなったものです。

この複雑な経緯を辿ったこの4曲の制作のいきさつについて分析してみました。

Chageさんのコメントを引用します。

 

「10年ぐらい前に『Chageの細道』というライブをやっていて、そのライブ用に楽曲を色々とアレンジしていたんです。

そのアレンジがとても気持ちよくて、このメンバーでしか出せないアレンジになっていたので、『よし!このままスタジオに入ってレコーディングをやっちゃおう!』となり、レコーディングをしていたのですが、僕がまたロック寄りに走ってしまったので、このプロジェクトが途中で止まったまますっかり忘れていたのです。

今回『Chageのずっと細道』という企画を立ち上げて、そしたらスタッフが『こんな音源を見つけました!』って(笑)改めて聞いてみたらとても素晴らしいアレンジだったんです。

ただ、ボーカルだけ仮歌のままだったので、今のChageの歌声でレコーディングをしてみよう!ということになりました。

ボーカル以外は8年ほど前にレコーディングをした音源ですが、レコーディングエンジニアさんが“今の音”にしてくれて、とてもいいmixになりました。」

 

さて、みなさん。このコメントをもとに記憶を紐解いてみましょう。

8年前といえば2014年です。あまり思い出したくない記憶がある年ですね。

あの出来事が「プロジェクトが途中で止まったまま」になった理由の一つなんでしょう。

 

『YOU’RE THE ONE』の演奏者クレジットを確認します。

ギター:吉川忠英、ベース:渡辺等、オルガン・ピアノ:力石理江、パーカッション:根本久子、コーラス:Amazons

Chageさんの言葉どおり2009~2013年に開催された『細道』『茶会』のメンバーが基本となったレコーディングです。

さらに注目すべきなのはスタッフのクレジットです。

Recording Producer:山里剛、Recording&Mixing Engineer:井川英昭、Recording Coodinator:今井友美子

おお! 山里剛さんだ! 懐かしい! なんて思った人も多かったと思いますが、実は演奏・制作ともに2014年発売の「永い一日」のスタッフとほぼ同じなんです

「永い一日」は2012年8月に開催された『Chageの茶会2012〜座・藍燈横濱〜』のために書き下ろされた楽曲でした。翌年3月に再演された『Chageの茶会2013〜座・藍燈横濱〜Again』でも披露されています。そして、この「茶会2013」の後、CHAGE and ASKAが活動再開し8月に代々木第一体育館で復活ライブを開催するはずでした。当時はチャゲアスの新曲の制作にも入っていたことがファンクラブ会報で伝えられていました。

しかし、6月にASKAさんの病気の疑いにより復活ライブは延期になりました。

 

2013年3月27日が『Chageの茶会2013〜座・藍燈横濱〜Again』の公演最終日です。チャゲアスの復活ライブは8月28日・29日・31日のはずでした。その5ヵ月の間にチャゲアスの新曲の制作と復活ライブのリハーサルも行うはずだったのですから、『永い一日』や今回発表されたセルフカバー4曲の制作が行われたはずがありません。

 

この先はあまり思い出したくない記憶ばかりとなりますね。

2013年8月の週刊誌によるASKAさんの薬物使用疑惑報道をきっかけにした騒動は2014年5月17日に逮捕という最悪の結果を迎えました。

チャゲアスの復活ライブの延期やASKAさんの活動自粛に伴い、2014年に開催されたChageさんのファンミーティングツアー「Chage Fan Meeting Tour 2014〜青いハンカチーフを…」の初日の4/10にシングルCD『永い一日』は発売されています。

このファンミーティングツアーは4/10~6/13までの全30回公演という2か月に及ぶもので、今思えば大規模なものでした。ASKAさんの逮捕があった翌日の5/18の広島公演は図らずもメディアの大きな注目を集めもしました。

その後、Chageさんは『Live Tour 2014〜equal〜』を9月から10月にかけて開催しました。MULTI MAXと『&C』の楽曲を中心に構成されたこのツアーは西川進さんのギターサウンドを中心としたブリティッシュロック色の濃い内容でした。

「僕がまたロック寄りに走ってしまった」という言葉はこういうことですね。

 

録音時期は2014年の1~3月。

…と、この4曲のレコーディング時期を特定すべく分析して、私がたどり着いた結論です。

チャゲアス活動再開が白紙に戻り、ASKAさんの薬物疑惑報道の影響でソロでの活動もままならない状況になったChageさんにとってのリハビリテーションのようなものだったのではないか?

 

よし、それでは証拠を探そう! とチャゲアスのファンクラブ『TUG of C&A』の2014年の会報誌を見てみると…

ありました! 3月号に「音楽活動再開」と銘打って「永い一日」のレコーディングを皮切りに音楽活動を再開した記事があります。前年の年末に大瀧詠一さんが永眠されたことを受けて作品をきちんと形に残そうと思い、急遽メンバーに集まってもらったとあります。

そして、ライブアレンジの曲をもっとレコーディングしたいと思い、今回発表された楽曲のレコーディングにつながった、と。記事にはレコーディングされている楽曲として「SOME DAY」「waltz」「遠い街から」の3曲が挙げられています。

おーっ、間違いない! このセッションで録音された音源が今回のアルバムのもとになったのです。

さらに記事には、これらの作品の発表時期は未定なものの「Chageの希望で、そんなに遠くない未来に、聴いていただけるはずです」とありました。

その「遠くない未来」まで8年かかった理由はやはり…、ということなんでしょう。5/17以降のあの混乱で作品のリリースどころではなくなったことが推測できます。

騒動後は、動揺し傷ついたファンの心に寄り添うかのように9/5にファンミーティングツアーのライブ音源の「アイシテル」と「永い一日」が、11/5にLive Tour 2014のライブ録音の「equal」が配信リリースされました。

確かにリリースのタイミングを逃した感は否めません。

しかし、8年かかったからこそ現在のChageさんの最高の歌声と進化したMixでこの4曲を聴くことができるわけです。

 

音楽の神様はいるのかもしれません。

 

この4曲に関しては吉川忠英さんのギターが至高の音です。特に「遠い街から」のギターの音ときたら…。忠英サウンドの神髄が詰まっていると言っても過言ではありません。

ギター弾きの端くれとして思います。忠英さんは「ギターの神様」です。

 

新たに録音されたChageさんの歌声も神がかっています。

「遠い街から」はライブでも何度も聴いてきましたが、今回の歌声が完成形だと言ってもいいじゃないでしょうか? 一分の隙も無い完璧な歌声です。

「SOME DAY」もたくさんのVersionがある楽曲ですが、今回はオリジナルのメロディーに忠実でありながら、繊細さも力強さも数段増しています。

「waltz」は「細道」のライブアレンジを忠実に再現したアレンジですが、これも中音域の力強さが際立っています。

「僕が見つけた気持ちのいい場所」は他3曲に比べて少しハスキーな声です。あえてライブっぽく歌った印象を受けました。もしかしたら1日で4曲の歌入れをやったのかもしれません。

 

ところで最近のChageさん。明らかに喉の調子がいいと思いませんか。

『YOU’RE THE ONE』の発売日翌日の11/3の「ずっと細道」大阪公演に参加しました。

高音は伸びるし、ロングトーンも伸びるし、今までやったことがないようなファルセットも駆使したフェイクも披露するし、ハーフトーンの抜いた高音も途切れることなく透き通ってるし、ピッチも完璧だし、とにかく驚きました。今回のCDに映像特典としてついている7月の東京公演とは比べ物にならないほど凄まじいパフォーマンスでした。7月と11月のどちらの公演にも運よく参加できたのでこのことは断言できます。

明らかにこの夏の間にChageさんの声が進化しました。

披露された楽曲はほとんど同じなんですが11月の大阪公演の方が心に響きました。7月の東京公演がダメだった、という意味ではないですよ。私は通算で100回くらいはChageさんの生歌を聴いていると思いますが、11月3日の公演の歌声は個人的には過去3本の指に入るものでした。ちなみに残りの2本は初ソロの日本武道館とチャゲアス25周年の熱風コンサートです。今回はそれらを超えるような自分史に刻まれる衝撃を受けたライブだったのです。

福岡公演に参加された方の話を聴くと博多での歌声も凄まじかったそうですから、現在のChageさんの声は絶好調なんだと思います。

その絶好調の声がこの『YOU’RE THE ONE』には記録されているのです。

 

こんな長文をここまで読んでくださった方がまさかまだ聴いてないなんてことはないでしょうが、万が一にでも未聴だという人がおられるならば…

 

神の歌声と神のギターを堪能してくださいね。公式YouTubeチャンネルでも全曲が聴けますよ。

 

 

 

 

 

 

本日(2022/10/28)にYouTubeで公開された「Chageのずっと細道」の大阪編の動画ご覧になりましたか?

 

今回の動画の企画を提案したのは私(てるれのん)なんです。

まだ見てないよ、という方はまずはこちらをご覧くださいね。

 

動画撮影にも参加することができました。15分ほどの動画の後半(10:30以降)に出演していますのでぜひ見てください!

Chageさんと直接お話しながらの動画撮影。

自分の人生でこんなことが本当に起きるんだ…、使い古された表現ですが「夢のような時間」とはこのことでした。

これも使い古された表現ですが、チャゲアスを好きになった中学生の自分に教えたい。

辛いことがあってもがんばっていこうな、ものすごい未来が待ってるからな。

諦めずに生きていけば夢は叶うよ。

 

さて、Chageのずっと細道についておさらいします。

公式WEBサイトには…

「あなたの街で唄います」というコンセプトをもとにあらゆる地域に伺って唄うという精神は変えず、動画企画をセットとする

と基本理念がシンプルに書かれています。また…

これまでミュージシャン/アーティストChageとして日本の各地でコンサートを行ってきましたが、会場と駅とホテル間の往復だけで次の地へ移動してしまうことがほとんどでした。

しかしながら皆さんの街にはその街にしかない、素晴らしい風景や、建物、食事、伝統芸能、伝統工芸、風習などなど、これまでChageが気づけなかった「(日本の/地方の)魅力」がきっとあるはずだと。

と、書かれています。

動画をバズらせることや大衆を扇動することを目的とはしていないことに共感しました。

 

ここからは、私が投稿した動画企画が採用されるに至ったいきさつや撮影の裏話をまとめますね。

 

きっかけは2022年1月にさかのぼります。

ASKAさんのSNSのやりとりを目にして心が疲れ果てていました。ボキッと折れる音がするような絶望的な感覚に陥っていました。

 

2022/01/27に Twitterで「ああ! 細道の企画についてでも考えよ!」と呟いています。

気分転換も兼ねて漠然と考えていたネタについて詳しく考えることにしたのです。

ネタはありました。

大阪空港近くの千里川土手の公園化構想について、前年の11月に新聞報道されていたんです。

動画を見てもらったらわかりますが、あの場所は飛行機を間近に見ることができる「ただの土手」です。そのただの土手を公園にしようと地元自治体が計画しているという記事でした。

私はその記事を悲しく読みました。ただの土手なんがいいところなのに…、と。

バーベキューもできるような公園にするというのです。私にとってあの土手は子どもの頃の秘密基地です。

インターネットもなかった時代。地元民の中でも知る人ぞ知る穴場でした。

飛行機見に行こ! と友だちと約束して、自転車で出かける場所。「千里川」って川の名前すら知りませんでした。

当時の伊丹市の子どもの中では「飛行機降りてくるとこ」で通じました。

子どもですからカメラなんか持っていません。ただ飛行機が降りてくるのを見るところです。

あの場所が公園になる前にChageさんに見てほしいな、とぼんやり思ったんです。

 

2022/01/30にネタを投稿しました。

どんな風に投稿すると採用されやすいのか? 作戦を自分なりに考えました。

A4サイズ1枚の企画書を作りました。

イメージをしてもらいやすいように新聞社のニュース動画のURLも添付しました。

細道のコンセプトに合致していることに加え、伊丹空港を何度も使ったことがあるはずのChageさんにとって興味深いネタであるはずだ! と確信しました。

採用はされませんでしたが、ライブ会場も提案しました。伊丹市と豊中市にある会場をいくつかピックアップしたのです。大阪の中心部の会場ではなく地方会場での公演というイメージを持っていたので。

 

2022/02/17に事務所スタッフより返信がありました。

面白いネタなのでまだ本採用ではないが決まり次第連絡します、とのこと。

よし! 狙いどおり! と嬉しく思いましたが口外は厳禁です。連絡が来るのを待つことにしました。

しかし、その後は音沙汰なし。

 

2022/08/01に大阪公演の開催が発表されました。動画撮影の連絡はなかったので、他の方の別の企画が採用されたんだろうなと思っていました。

2022/08/30に企画の本採用の連絡が入りました。いきなりでびっくりしましたよ。

9/7,8の京都・大阪のラジオ番組に新曲「POP」キャンペーンで出演するので、その合間に動画撮影をすることが急遽決まったという内容でした。

当初、私はYouTube動画撮影には参加しない予定でした。急に決まったことなので撮影スケジュール調整ができなかったんですね。

そこで確認! 何時ごろに撮影しますか? と。

午前に現地で動画撮影後に豊中の大衆食堂に行く。その後、京都に移動するという計画だと知りました。

午前か…。その時間は飛行機の離着陸が少ないんだよな、という「撮れ高」についての心配と、せっかくだからChageさんに逢いたい! という個人的願望・欲望・高望み。

そこでスタッフさんに夕景での撮影を提案しました。18時以降はひっきりなしに大型機が着陸することに加えて、六甲山地の山並みに夕陽が沈んでいくのに飛行機が降りていく光景は「映える」ことを伝えたのです。

翌日に返信がありました。夕景撮影の採用決定!

京都のラジオ出演後に大阪に戻り撮影することになりました。私も企画提案者として撮影に参加が決定しました。

 

2022/09/07が撮影日です。もう朝からソワソワでした。

仕事をきっちりこなして、夕方16:45に今年初めての定時退勤!

Chageさんはαステーション(FM京都)「GOOD & NEW KYOTO」の16:30からの出演後に出発です。車移動でしたのでおそらく名神高速道路を大阪方面に走ったはず。

18時ごろ現地近くのコインパーキングで待ち合わせの予定でした。その時間通りならば綺麗な夕焼けが見られるはずです。

私は子どものころと同じように自転車で現地に移動し、17:30ごろに到着しました。

駐車場入り口で待っていると、高速道路が渋滞していて到着が遅れるという連絡が入りました。

焦る私。どんどん日が暮れていくのです。

18時過ぎに撮った写真がこれです。

最高の夕景でしょ? ああ、Chageさんにこの風景を見てほしかったなあ、と思いました。

でも、まだ飛行機はそれほど降りてはこない時間です。まだ何とかなる!

18:20ごろにそれっぽい車がコインパーキングに入りました。緊張マックスです!

降りてきました! 本物です! Chageさんです!

林田さんを含めてスタッフが3~4人ほど。あいさつもそこそこにすぐに撮影準備に入りました。

最初にやったのがピンマイクの装着です。

「芸能人みたい」

って思いました。

Chageさんと並んで話しながら千里川土手に移動します。

「なんて呼んだらいい?」なんて会話もしながらです。

スタッフさんには動画に顔出ししてもいいかと確認されました。

顔を出して動画にChageさんと同じ映像に記録されることに意味があるわけですから「どうぞどうぞ。一向に構いません」という心境でした。

昼間にも撮影していたのでChageさんもこの土手の凄さは実感されています。

撮影の手順の確認などの事務的な会話もしながらChageさんと並んで話して撮影場所まで歩きました。

心臓バクバクですよ。つい早口になっちゃいました。

18:30くらいからの撮影になったので夕焼けは終了していました。しかし、1日で最も飛行機がたくさん降りてくる時間です。空港や飛行機の灯りの中、エンジンの爆音が何度も頭上に響きました。

暗い中での撮影でしたので、画角やピントなどの調整が大変だったようです。

しかし、降りてくる飛行機の数が多いのでコツをつかんでいい映像が撮れたようです。スタッフさんも興奮していましたね。

サムネイル用の静止画撮影も何回かしましたよ(使われませんでしたが)。

 

いろんなお話をしました。

デビューして間もないころMBSのヤングタウンというラジオ番組の生放送のために毎週飛行機で大阪に来ており、伊丹空港から千里にあった放送局に行っていたこと。

昔は超大型機のジャンボジェットが飛んでいたのでもっと音はうるさかったこと。

国際線が飛んでいた時期は今よりも飛行機がもっと多かったこと。

今は有名になっていつも人がいっぱいいるけど昔は知る人ぞ知る場所だったこと。

子どもの頃は「飛行機を見に行こう」と自転車で遊びにきていた秘密基地だったこと。

大人になってからは妻と一緒にデートで来たり、結婚後は子どもと一緒に来たこと。

チャゲと名付けた柴犬を連れて来たら音を怖がって、その場で大量にお漏らしをしたこと。

(飼い犬のチャゲがおしっこを漏らしたことをChageさんにようやく話すことができました)

また、伊丹市にある昆陽池(こやいけ)には日本列島の形をした人工島があり、伊丹空港から離陸する飛行機からも見えることを話しましたが、Chageさんは気づいていませんでした。

 

しばらくすると真っ暗になって撮影が難しくなりました。

周囲には多くの人がいますので派手にライトをつけることはできませんから。

最後にエンディング映像を撮りました。

実はあのエンディングは2テイク撮影しています。

2テイク目にちょうど頭上を飛行機が通過する奇跡がありました。エンディングでは私は声だけの出演です。

 

撮影終了後、コインパーキングまで一緒に移動しました。

移動途中の橋の上では2ショット写真を撮ってもらいました。

その写真の私の顔…

「俺ってこんな顔をするんや」って思うくらいのキラキラした笑顔でした。

写真撮影後に私の腰のあたりをポンと叩いてくれたんですよ! Chageさんが。

その手の感覚があったかくて嬉しかったな。

あの感覚は一生忘れたくないです。

最後に非売品の細道のポストカードとステッカーをもらいました。

「サインもらえますか?」

とお願いしてポストカードにサインをもらいました。

駐車場の横のフェンスの丸い柱を台にして書いてくださいました。

駐車場を出ていく車を見送って、幸せな気持ちで自転車で家に帰りました。

 

数日後、企画採用特典の地域スタッフ就任の名刺が届きました。

想像を超える枚数でしたよ。箱にはChageさんのサインつき!

私は11/3のずっと細道大阪公演と12/18のビルボード大阪公演のどちらにも参加します。

地域スタッフの名刺を持っていきますので、欲しい方は遠慮なくお声がけしてくださいね。

動画で顔出しもしちゃってますし。

喜んでお渡しいたします。

 

以上、動画採用と撮影の裏話でした。

ここまで読んだら動画をもう一度見たくなったでしょ?

 

さて、みなさんも細道の動画の企画を投稿しましょう。

地元民にとっては当たり前のものがChageさんやスタッフさんの好奇心に引っかかるかもしれませんよ。

 

動画の拡散と高評価よろしくお願いします!

いきなりですが「声」の話です。

私はChageさんやASKAさんの何が好きって、とにかく声が好きなんです。

もちろん曲、歌詞、パフォーマンスももちろん大好きです。Chageさんの人柄も大好きだし、ASKAさんの突破力もすごいなと思います。

でも結局は「声」です。

 

最近何かと話題の音楽のサブスクリプションサービス(サブスク)。

チャゲアスの楽曲はサブスク解禁されていませんし、特にASKAさんはそれに否定的なスタンスなので今後もサブスクサービスでチャゲアスを聴くことは難しいでしょう。

私はサブスクをちゃんと利用しています。

日本の70~80年代のシティポップと呼ばれたジャンルが世界的な注目を浴びたのもサブスクやYouTubeあればこそです。

 

さて、今日のテーマはサブスクの功罪を語ることではなく「声」でした。

 

松原みきさんの「真夜中のドア」の世界的な再評価をきっかけに始まった世界的なシティポップのブームの波の中で80年代の人気アイドルの楽曲も海外で注目を浴びました。

菊池桃子さんです。

「真夜中のドア」の作者でもある作曲家の林哲司さんが中心となって制作した当時の歌謡曲とは一線を画した都会的なサウンドが注目されたのです。

1986年に発表したアルバム『ADVENTURE』がYouTubeを通して海外で人気になっていることを受けて、昨年(2021年)7月に菊池桃子さん(RA・MU名義含む)の全曲がサブスク解禁されました。

私は菊池桃子さんがアイドルとして人気絶頂だった時に中高生でした。まさに「世代」です。

近年の再評価を経て思うことがあります。ファンだった当時の自分も含めて菊池桃子さんの歌を上手いと思っていた人はあまりいなかったはずです。

ただし独特のウィスパーボイスで他の誰とも似てはいない独特な歌声でした。

 

桃子さんの歌が海外で特に評価されているのはその歌声を「音」としてとらえているからでしょう。日本語がわからないリスナーが聴くのですから、ヴォーカルも楽器の一部として聴く意識は日本のリスナー以上に強いのだと思います。

菊池桃子さんが吉田美和さんのような力強い声だったらあのサウンドメイクはしなかったはずです。

桃子さんのウィスパーボイスを最大限に活かす音作りを目指したのだと思います。

(今改めて聴くと、半音階の微妙なメロディーラインや16ビートのリズムを正確に刻む丁寧な歌声なんですよね。)

 

さて、ChageさんとASKAさんの声の話です。

40年以上のキャリアの中でその声は大きく変化していますが、このブログを訪問されるような方ならば人生のどこかであの「声」にやられた瞬間があったはずです。

 

ASKAさんの声の変遷を独断でざっくりと分けます(独断ですよ)

デビュー当時はフォークシンガーっぽい野太くハスキーで鼻にかかった声。今思えば70年代中盤から後半のフォーク、ニューミュージックの流れにあります。

80年代後半にかけて鼻音がより強調され強靭な腹筋で高音にも磨きがかかります。フォークという枠組みでは語れない歌声に変わっています。

90年代になると高音の裏声と表声をミックスした歌唱も加わります。世間的なASKAさんのイメージはこの時期でしょうが、歌声や発声法は短期間で微妙にアップデートされていくので過渡期という印象があります。

90年代後半から2000年代は喉の不調の時期。試行錯誤したんだと思いますが、身体全体で声を鳴らす発声法になりました。

2010年代以降は若いころのハスキーとは違う意味でのハスキーさが強まります。反対に鼻にかかった感じはなくなりました。

 

Chageさんの声の変遷も独断でざっくりと分けます(独断ですよ)

デビュー当時の声は高く芯があるものの、線が細いのをカバーするためかダブルトラックレコーディングも使われています(初めてのChageさんメイン曲の「冬に置き去り」がわかりやすいです)。世間のイメージは高音ですがこのころは意外と低音が効いています。

 

※ダブルトラックレコーディング=歌を2回歌って重ねます。微妙なズレもあって天然のエコーのような響きの歌声になるんです。ダブルトラックヴォーカルの歌は山のようにありますが、当時のヒットソングでわかりやすいのはゴダイゴの「銀河鉄道999」やチェッカーズの「星屑のステージ」あたりかな。ぜひ意識して聴いてみてタケカワユキヒデさんやフミヤが2人で歌っているのを感じてみてください。

 

80年代中盤はハスキーさが加わります。ライブばっかりやってたからだと思います。アルバムごとに声が太く力強くなります(サウンドの変化に伴い、ミックスの方針が変わったことも理由でしょう)。

80年代中盤以降はどんどん高音域の張りと伸びが増していきます。ASKA曲のコーラスでかなり高度なハモリが要求されるようになったからかな。デビュー時より3音程度は最高音が上がってるはず。

90年代から2000年前半が高音域の伸びという点においては絶頂。「On Your Mark」のハモリなんか「ありえへん」ってレベル。お台場の「熱風コンサート」や初ソロの武道館公演あたりの高音の伸びは神がかっています。

2010年以降は無理に高音域を張り上げることは減りました。裏声と表声のミックスを使った抜いた高音や艶めいた中音域が特徴的です。

 

ChageさんとASKAさんの声のその独特の「音質」が楽曲のクオリティーを上げていたのは間違いないと思います。

「ひとり咲き」をいつ聞いても衝撃を感じるのはやっぱりあの声だから

最初のアルバム最後の曲の「終章(エピローグ)」をあの声で歌う切なさったら

「万里の河」の大陸情緒はあの粘りっこい歌声があればこそ

「ふたりの愛ランド」の底抜けの明るさの源は冒頭のチャゲさんの強引ともいえる高音

「MOON LIGHT BLUES」のスナックやバーの女性の心を鷲掴みにするあの感じ

「モーニングムーン」をカラオケで歌う時はどうしても鼻声で歌ってしまうし

「ロマンシングヤード」のChageさんの高音の上のASKAさんの粘っこい高音ハモリ

「WALK」のASKAさんの高音の上のChageさんの鳥を呼び寄せる突き抜けた高音ハモリ

「PRIDE」のサビをあえて2人がユニゾンで歌うけどここぞという時にハモるあの感じ

「SAY YES」の複雑怪奇なコード進行に複雑怪奇に絡み合う低音から高音の超絶歌唱

「告白」のChageさんの声の艶はいったいなんなんだ

「On Your Mark」のChageさんの空を貫くような高音ハモリを聴け

「no doubt」のASKAさんのウィスパーなのに図太くセクシーな声ったら

「凛」の左右から聞こえてくる2人の全く異なるあたかも仮歌であるかのような声

「Man and Woman」のASKAさんの感情が漏れ伝わってくる吐息っぽさ

「Here&There」のChageさんの過去最高の水分濃度といえる艶っぽさ

 

ハーモニーが凄いのは言うまでもないこと。

わかりやすいハモリ(=3度ハモリ)がすごい歌もいっぱいありますが、そう単純ではないのがチャゲアス。

「天気予報の恋人」から顕著になる、音をわざとぶつける不協和音ハモリが90年代以降の特徴ですが、初期の「夏は過ぎて」ですら上に行ったり下に行ったりしています。

しかし、ハモらずに同じメロディをユニゾンで歌うときの声の混ざり方がチャゲアス最大の魅力だったのかもしれません。

まったく似ていない声なのに、まるで一つの声のように混ざり合うことこそ異なる個性を持つ2人がユニットを組む最大かつ唯一の理由である、と言い切っちゃっていいかな。

 

「PRIDE」のサビをYouTubeで聴こう!

 

 

ユニゾンの凄さはジョンとポールもそうなんですよね。

ハモリも凄いけど「She Loves You」のサビのユニゾンの歌声が世界中の人を虜にしたと思うんですよ。

 

ちちろんChageさんもASKAさんも、ジョンもポールも、ソロの楽曲もその声だけで何杯もご飯が食べられるほど魅力的です。

そのとんでもない歌声が混ざり合っていたのです。

当たり前のこととして聴いていたチャゲアスってものすごいことやったんやな、と。

ビートルズをリアルタイムで聴いていた人たちも70年代にこんな風に思っていたんでしょうね。

 

 

私はもうチャゲアスの復活は望んでいないんですが、チャゲアスの音楽の魅力は後世に語り継いでいきたいし、たくさんの人に聞いてもらいたいです。

 

私は常に10代後半の若者と接する仕事をしています。

今の10代はCDを聴かないとよく言われますが本当にその通りです。

気になる歌があればCDショップに行くという「文化」は絶滅しています。

YouTubeやサブスクに楽曲がなければその音楽と出会うことはありません。

そんな文化の良し悪しを語ることに意味はなく、もはやそれが事実です。

 

CDを買うという行為は敢えて言えば「推しへの投資」です。

またはCDは「イベント参加のための特典」であり主従関係が逆転しています。

CDを買ったとしてもCDを再生することはないのです。

そして、これは若者に限ったことはないですね。私も確かにそうです。

ただし10代の若者と私とでは大きく違うことがあります。

私の世代はレコードもCDもMDもカセットテープも再生のやり方がわかります。

将来退職金が入ったらレコードプレーヤーや高級スピーカーを購入して、レコードやCDやサブスクサービスで好きな音楽を高音質で好きなだけ楽しみたいなんて夢を持っています。

今の10代はCDの再生ですら、そのやり方を質問してくることが本当にあります。

この世代に「興味を持ったらCDを買ってくれ」というのは確かに無理があります。

家にCDプレーヤーはないし、CDを読み取るPCも持っていません。

楽曲を1曲単位で有料ダウンロードするという感覚すら希薄です。

現在のサブスクのシステムは将来的には音楽文化を壊してしまうシステムのような気もしますが、サブスクに音楽がなければその音楽は大衆の中では存在しないも同じになってしまいます。

見つけてもらえなければ見つかることもない。

うーん。ジレンマ。

 

あ、また話がそれました。

 

声です。

 

声はやっぱり大事。

ASKAさんのSNSでの発言は私にとってはストレスであり拒否感があるのはあれが文字情報だけだからなんかなぁ、って思いもします。

もしラジオで発言しているのなら(それはそれで大問題でしょうが)、「うーん」と首を傾げながらも「まあASKAさんはそう思ってるんやなぁ」と心のどこかに置き場所を見つけられると思うんです。

ライブのMCでいつも「うーん、俺はそうは思わへんな」とか「何が面白いんか全然わからへん」とか、毎回心の中で突っ込んでいましたから(最後にはいつも「早く歌って」って思ってるな…)。

声には感情も乗りますから、伝えたいことを伝わるように発声します。

伝わっているからこそ突っ込んでいたわけです。

(だからと言って共感はしませんけど…)

 

ASKAさんだけのファンの方にはChageさんの態度が冷たく見えているのもChageさんの公式の文字だけのメッセージや、ASKAさんのフィルターを通して伝えられる文字情報だけを目にするからでしょうか。

私は何十年もChageさんの声をラジオで毎週聴いているので、その気持ちやニュアンスが伝わっている(気がする)んです。

何十年も毎週必ずラジオ番組でその声を聴いてるって改めて思うとすげぇことです。

昨年からはファンクラブのイベントでZoomで直接お話をする機会さえあるわけです。

歌声に加えて、話し声の魅力も強力です。

 

 

話があっちこっちに言っていますが。

ふたりの最大の魅力は「あの声」という楽器を持っていること。

その魅力を微力ながら後世に伝えていきたいな、という願いがあるわけです。

 

さて、久しぶりの更新でした。

次回はそう遠くない時期に嬉しい報告ができると思います。

楽しみしていてください。

2022年水無月のつごもりになろうかというこの時期。私が暮らす街でも梅雨が明けてしまいそうです。

都会では四季が四季らしく感じられなくなってきたような、そんな気がします。

 

そんな夏本番がいつもよりも少し早くやってきそうなこの時期にChageさんが動き始めます。

7月6日に新曲の「そういうひと」が配信されます。

ちなみにこのブログ執筆時においてはまだ各メディアでもまだ解禁されていません。ラジオのレギュラー番組「Chageの細道」の次の放送回で初めて放送されるそうです。

7月9日(土)・10日(日)には東京の二子玉川で「ずっと細道」の開幕公演。

チケットはすでに完売。一般販売に至っては「秒で」売り切れたそうですね。

私は10日の昼公演に参加予定です。久しぶりの遠征となります。

新曲の感想・分析も7月6日以降にUPするつもりです。ライブに関してはまだまだ続く「ずっと細道」ですので、ネタバレのレポートはしないようにします。

 

さて、そんなChageさんの新たな動きを待っているこの日に書く内容はちょっとマニアックです。

いや、いつもマニアックやろ? って言われそうですが…。

今日はMULTI MAX「LOVE」に込められた「遊び心」について書きます。

 

まずはMULTI MAXの「LOVE」を改めて聴いてみましょう。

 

「LOVE」はMULTI MAXの3枚目のシングルとして1991年11月6日に発売されました。

ちなみにこの年の7月24日にチャゲアスの「SAY YES」が発売されています。「LOVE」の発売直前の10/28付オリコンシングルチャートまで13週連続で1位を続けていました。

チャゲアスが社会現象化していく中で「LOVE」は発表されたんですね。当時はチャゲアスのコンサートツアーの真っ最中です。MULTI MAXとしてのプロモーション活動はしていなかったはずです(11月だけでも「SAY YES」ツアー13公演をしています)

石油会社のテレビCMに使われたこともありオリコンチャートでは20位前後にずっと居座ってじわじわと売れていました。

 

Chageさんは「LOVE」についてJohn Lennonの「Beatiful Boy(Daring Boy)」の影響を受けたと以前に語っていました。

チャゲアスの公式サイトにも書いていたような記憶があります。

Aメロの作り方にその影響は顕著です。

「ため息をついて」とメロディーがかけあがり「夢をあきらめる」とメロディーが降りていく部分です。

 

ジョンの「Beatiful Boy」も聴いてみましょう。

冒頭のメロディーです。

「Close your eyes」とメロデイーがかけあがり「Have no fear」と降りていきます。

ここのメロディーの雰囲気をChageさんが参考にしたのは間違いないでしょう。

その後のさりげなくマイナーに転調するくだりもMULTI MAXの「LOVE」との共通しています。

 

「Beatiful Boy」はジョンの生前最後のアルバムになった「Double Fantasy」に収録されている楽曲です。

息子のショーン君への思いを歌っています。

ビートルズの相棒だったポール・マッカートニーはジョンのソロ曲で一番好きな歌としてこの歌を挙げています。

いい歌ですね。私も大好きです。

 

さて、冒頭のメロディーや転調といった共通点以上にアレンジでの遊び心を感じるフレーズがあるんです。

「LOVE」のイントロの最初の印象的なフレーズです。曲の雰囲気を決めている「リフ」のような存在感があるあのフレーズです。

実は「Beatiful Boy」のイントロにも同じフレーズがあるんですよ。ほぼ同じ音階です。

動画の0:08あたりです。下のリンクをクリックするとちょうどその0:08のあたりから再生されますので聴き比べてみてください。

Chagesさんだけでなく村上啓介さんもビートルズが大好きです。

聴き比べるとほぼ同じ音階でしょ? しかも、どちらもイントロの最初のフレーズです。

どちらがアイデアを出したのかはわかりませんが、こういう「わかる人だけわかる音楽的な遊び心」っていいですね。

 

「LOVE」はおそらくは991年の4月~6月のMULTI MAXのコンサートツアー中にレコーディングされたのでしょう。

7月からはチャゲアスのアルバム『TREE』の制作に入ったはずです。

「太陽と誇りの中で」のロングヒットやASKAソロの「はじまりはいつも雨」の大ヒットなどチャゲアス社会現象の序章的なムードがあった時期です。

そんな時期にChageさんは自身の音楽的ルーツを再確認するような楽曲を作っていたんですね。

 

ちなみに。さらにマニアックな聴き方があります。

「LOVE」はシングルVersionと、後にアルバム『Human』に収録されたVersionとではドラムに違いがあるんですよ。

ドラムだけが再録音されたようです。

Aメロの「疲れた日は君にKiss」のあとのドラムフィルの違いなどはとても分かりやすい違いです。

フィルのフレーズはシングルの方がシンプルでリンゴ・スターっぽいかな。

跳ねたリズムのノリはアルバムの方が軽さがあってちょっとジャズっぽさも出てる感じ。

どっちも好きですね。

 

上に引用しているチャゲアスの公式YouTubeチャンネルの「LOVE」のMVはシングルVersionです。

Chageさんのベストアルバム「PROLOGUE」に収録されているのはアルバムVersionです。

Chageさんのオフィシャルアプリならばシングルもアルバムも聴けますよ。

 

最近ならば『BOOT UP!』に収録された「No.3」が「ビートルズっぽい曲」と公言されていますが、マルチやチャゲアスなど昔の楽曲にもビートルズの影はちらちらと見え隠れしています。

いや、マルチは隠れてないですね。「LOVE」以外にもたくさん感じます。

チャゲアスも初期まで遡れば「放浪人(TABIBITO)」のコード進行は「モロ」にビートルズのあの曲です。わかりますか?

 

Chageさんの「現在」を感じる前にチャゲさんの「過去」をちょいと振り返ってみました。

 

新曲とライブ。楽しみですね!