「つれづれなるままに日暮らし硯にむかひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるをしけれ。」
兼好法師がおよそ700年前に書き著した『徒然草』の如く、つれづれなるままにChageさんの2025年を振り返ります。
11月のライブツアー『Mr.November』
なんといっても11月のライブです。素晴らしいコンサートでした。
本能の赴くままに選曲したというその曲目には驚きました。
特に後半の「Sea of Gray」「港に潜んだ潜水艇」「Knock」の3曲連続のチャゲアス曲の畳み掛けには情緒がおかしくなってしまかと思いました。
このブログに訪れる方には説明不要でしょうが、この3曲のオリジナル歌唱はChageさんではありません。作曲はChageさんですが、メインを歌ったのも歌詞を手掛けたのもASKAさんなんですよね。(「港に潜んだ潜水艇」は『STAMP』(2002年発売)でChageさんメインVersionが収録され、ライブでも披露されています)
この選曲の意図を色々と勘繰る向きもあるかと思いますが「本能」に任せた選曲というChageさんの言葉が全てなんでしょう。歌いたいから歌った、と。
私は常々「Knock」という楽曲の素晴らしさを語ってきました。そしてその名曲っぷりと反比例するかのような不遇な扱いに疑問を抱いてきました。
このブログでも過去に「Knock」の魅力を語りました。2017年12月21日の記事です。
8年前に書いたこの記事へのアクセスが11月になって急増しました。
「Knock」で検索した人がこの辺境のブログ記事に辿り着いたのか…
この歌への愛情を書き残した意味があった気がします。
前半には「Kockin’ on the hill」「Mr.Liverpool」「No.3」のようにビートルズを彷彿とさせる楽曲も続きました。そういえば開演前のBGMはビートルズが流れていましたね。
本編ラストの「光の羅針盤」はCHAGE and ASKAのシングルVersionのアレンジでした。この歌はずっと歌い続けられているのですがシングルVersionアレンジでの披露はほとんどなかったはずです。このアレンジでは嬉しかったなぁ、本当に。「光の羅針盤」のシングルVersionはチャゲアスで2番目に好きな歌なんです。
チャゲアスのシングルとアルバム、ソロと公式録音が3つあるこの楽曲。どのアレンジも素晴らしいのですが、シングルのアレンジでは3連のリズムの溜めが最も強く、ミディアムテンポなのにロックのダイナミズムを強く感じることができます。高揚感を煽るストリングスも最高です。
アンコールの「幸せな不条理」はライブに欠かせない1曲になりました。思い出補正も加わる過去の人気曲を押し除けてアンコール楽曲となるこの歌の強さを感じます。
これまで9月ごろに行われることが多かったバンドツアー。台風や大雨などの天候不良が多い時期を外してこの時期にしたのでしょうね。
個人的には11月は休みが取りづらいので避けてほしいのですが…。なんとか大阪公演は行けたんですが来年もこの時期なのかな。
NEW ALBUM『Instinto』
Chageさんの年齢で毎年新作を発表しているアーティストってなかなかいないんですよ。当たり前に新曲が聞けるって幸せなことです。
チャート成績はオリコン週間アルバムランキング32位。Billboard Japanでは週間31位。
1曲目の新曲「Instinto」を初めて聞いた時に「ラテンで来たか~」と思いました。「東京Doll」を初めて聞いた時の感覚を思い出しました。何か危険な匂いを感じるその躍動するリズム。
アルバムのプロモーションでラテンミュージックを聞きまくった、とChageさんが話していました。Chageさんもサブスクで音楽聞きまくってるんですね。サブスクの魅力が未知の音楽にも簡単に出会うことができること、その結果としてこんなに素敵な楽曲が生まれたわけです。その功罪の両面性は確かにありますが音楽のサブスクサービスの存在は有難いなと改めて思います。
新曲がもう1曲「One Love ~二人だけの軌跡~」。Chageさんはラジオなどで令和版「WINDY ROAD」なんて言い方をしていました。湾岸戦争という世界情勢がその歌詞の背景にある「WINDY ROAD」。中東情勢やウクライナなど争いが絶えることない今の世界情勢を踏まえたメッセージなのでしょう。
セルフカバーも素晴らしい。チャゲアス時代の盟友の十川ともじさんの音作りとChageさんの楽曲との相性の良さが味わえます。
ミックスのバランスももちろんですがイコライジングというのでしょうか、音数が少ないからこそChageさんの歌声と楽器の音の「湿度」とでもいうべき音質が絶妙だと思います。今後も十川さんとのコラボレーションが続くことを期待しています。
カバーアルバム『Vandange_1958』
惜しまれながらサービスを終了したChage Appの「Taku-Roku」から厳選された音源が配信限定のアルバムとしてまとめられました。Vol.2も含めると全14曲。
私が好きなカバーは「街の灯り」。改めていい歌だなと感じて堺正章さんのオリジナルもその後に何度も聞きました。
歌とギターのみ、歌とエレピのみというシンプルな構成。高音をあまり使わないその囁くような歌声はヘッドホン・イヤホンで聴くとその魅力をより強く感じることができます。「Mr.Novemberツアー」の人と同じ人が歌っているとは信じ難いほど。
この歌声はChageさんが長く歌ってきたからこそ培われたものだと思います。
全国津々浦々を巡る『ずっと細道』
私は兵庫県神戸市のライブハウスのチキンジョージ公演のみの参加でした。
「ずっと細道」はChageさん+ドラム・ピアノという小回りがきく編成だからこそ地方都市にも行くことができますし、意外性のある会場(ハコ)で歌うこともできます。何よりもChageさんがそのことを楽しんでいる様子が伝わるのがいいですね。こんな会場(ハコ)がありますよ、ってファンから提案しても面白いかもしれません。
会場(ハコ)の大きさなどの環境に応じて音や声の出し方も変えているでしょう。演奏の自由度が高い少人数編成ならでは一期一会のまさに「ライブ」が行われているんだと思います。
神戸公演では1列目中央を確保できたのでChageさんのギターの弾き方の癖をマジマジと見ていました。
シネマティックコンサートツアー「Chageのずっと細道~東西南北~」
当初はスパリゾートハワイアンズでのライブ映像を中心に企画されていたドキュメンタリー作品。坂本あゆみ監督の熱意によって「ずっと細道」のリハーサルや楽屋の姿も含めた多面的・多角的な映像作品に進化しました。
なんとその作品を全国の映画館で上映してChageさん自身が舞台挨拶までしてくれるという神企画。私は大阪と神戸の上映に参加しました。
優れたドキュメンタリー作品にはある特徴があると感じています。被写体がカメラの存在に対して自然体で接していることです。カメラと言う異物を無きものとすることは不可能ですが、そこにいて当たり前のものすることは可能なのかもしれません。
この作品から感じたことはまさにそれでした。
個人的には沖縄の公演の記録が特に興味深かったです。
ところで… 円盤化、してくれないんですかね~。
レギュラーラジオ番組「Chageの音道」と「ちゃげっていうラジオ」
15年半続いたラジオ番組「Chageの音道」の終了は大変残念でした。Chageさんとファンを繋ぐ時間・空間としてかけがえのない存在でしたから。
混乱に見舞われた「あの頃」もいつも通りの声をラジオの電波に乗せて届けてくれたことでどれだけ救われたか、その感謝の大きさを言葉で語り尽くすことはできません。それだけに番組終了による喪失感はとてつもなく大きなものでした。
9月末で番組が終了した後、FM FUKUOKAさんが2ヶ月にわたって「勝手にChage特集」と銘打ってChageさんのソロ曲を紹介する番組を放送してくださいました。アルバムの楽曲を順番通りに流すだけのシンプルな構成ではありましたがChageさんのラジオを途絶えさせないという強い意思を感じました。
満を持して12月から新番組「ちゃげっていうラジオ」が始まりました。東京発の全国ネットではない福岡発の番組です。しゃべり口調も博多弁強めで音道とは違った魅力の番組となりそうです。
番組スポンサーに手を挙げてくださった「やまや」の明太子をみんな注文しましょう!
Chageさんのラジオが当たり前に聴ける日常に感謝の気持ちを忘れないようにします。
真夏のビルボードライブ
「アルマジロ・ブギ」をライブで聴ける日が来るなんて…。1984年のアルバム『INSIDE』のB面2曲目。「変な歌」ですが癖になる人気曲?
イントロが流れた瞬間思わず声が出てしまいました。
すっかり定番になったビルボードライブですが、所謂「発掘曲」が毎回披露されています。
「謎2遊戯」「ショート・ショート」「真夜中の二人」「さよならは踊る」「絶対的関係」「NEWSにならない恋」…
この数年でこれだけ「発掘」されました。アルバム『Instinto』のDisc2にも収録されたものも多く「発掘」されたことによりお馴染みの楽曲に生まれ変わりました。
「真夏のビルボード」が定番化するのかどうかはまだお知らせがありませんが、音響もすばらしいあの空間でのライブは大歓迎です。
…と、こんな感じをつれづれなるままに。
オンラインファンミーティングもありましたし、私は参加できていないコメ作りや忘年会などファンと直接触れ合える機会も充実していました。スタダースト・レビューとのジョイントライブもありましたね。アルバム発売時には全国のラジオへの出演もたくさんありました。
こんな感じでChageさんの存在をずーっと感じることができた1年でした。
2026年はどんな年になるのか。
すべてが午(うま)くいく、そんな年になりますように。
めったに更新しないというのに毎日たくさんの方がこのブログに訪問してくださいました。
10年以上前の記事に「いいね」がつくこともあります。
その時その時の心の機微を言葉に著して記録してきました。思いが変わらないことも変わってしまったこともあります。
存在理由としては日記、なんで。
また時間と心の余裕がある時に気まぐれに更新しますね。
1年間ありがとうございました。来年も良い年になりますように。







