タリス改めユーロスター。隣には本家ユーロスターが。ロッテルダムにて

 

 少し前なのですがベルギーを訪問するチャンスに恵まれました。ベルギーというとチョコやワッフルで有名な西欧の国ですが、日本からは直行便がありません。そのためヨーロッパ主要空港でトランジットしてベルギー入りするのが一般的と思われますが、今回は訪問先がアントワープというオランダ寄りの都市だったため、オランダから電車で向かうという工程を組みました。

 

 ちなみに成田空港までの道のりはこいつです。

 

 

 

オランダまではKLMオランダ航空が直行便を飛ばしてます。出発は成田ということで成田から搭乗(この写真は成田で撮影したものではなさそうです)

 

ウクライナ問題の関係上ロシア上空は通過できず、大回りしてヨーロッパ入り。おかげでオランダ・スキポール空港まで14時間のフライト。昔懐かしいアンカレッジ経由をほうふつとさせますが、地図で見ると面白いルートを飛ぶんですね(ちなみにアンカレッジは子供の頃一度だけ立ち寄ったことがあります。年がばれます...)

 

オランダでの通関は至極簡便に終わり、飛行機を降りてすぐ予約したユーロスター(旧タリス)の乗り場を目指します。駅は空港直結でとても便利。なんとなく新大阪駅を思い出すのですがなぜでしょう?

 

と思いきや、電光掲示板に当該列車が当駅を「迂回」との表示。放送を聞くと「ロッテルダムまで向かってそこで当該列車に接続」ということを言っているようです。いきなり旅のトラブル。近くにあったユーロスターの窓口で状況を聞くと、「次に来るICでロッテルダムに向かい、ユーロスターに乗車してください」との指示。急いで、指示された列車に向かいます。

 

ロッテルダム経由ブレダ行の列車は、ユーロスター迂回の影響でごった返しています。優雅にベルギー入りする予定はあっけなく霧散しました。

 

ぎゅうぎゅう詰めの列車で耐えること30分、ロッテルダムに到着。接続のユーロスターが遅延しているため、しばしホームで待機。駅を発着・通過する列車を眺めます。

 

解説はできません。オランダらしい黄色と青の列車が頻繁に出入りします。

 

コンテナ列車も通過しました。45ftコンテナですので欧州域内インターモーダル用でしょうか?

 

隣のホームにロンドン行本家ユーロスターがやってきました。2023年まではイギリス発着の高速列車は「ユーロスター」、ドイツ・オランダ・ベルギー・フランスを結ぶ高速列車は「タリス」を名乗っていたのですが、ブランドが「ユーロスター」に統一されました。塗装は従来のまま、旧タリスは赤です。

 

ちなみにロンドン行は非シェンゲン扱いのため、パスポートチェックを受けてからホームに入場する仕組みの様です。

 

本家ユーロスターに雁行するように赤い色の旧タリス塗装のパリ行ユーロスターがやってきました。側面のブランドはすでにユーロスター仕様になっていました。外見はフランス・TGVの影響が色濃く出ています。

 

本来スキポール空港からベルギー・アントワープまでは1時間弱の行程ですが、ロッテルダムまで来てしまっているため、そこからアントワープは30分未満の移動。ちょっともったいない感じです。

 

車内は思ったより狭く、圧迫感があります。新幹線と比べると圧倒的に狭いですが、日本の在来線特急よりも狭いかも?あと、車内デザインがなんというか「昭和のキャバレー」感がありました、昭和のキャバレー行ったことないですが。

 

しばらくしてアントワープ中央駅到着。市内を貫く縦貫線を地下深くに設置した関係で、ユーロスターは地下ホーム発着となります。ちなみにイギリス発着のユーロスターはアントワープは通過となります。

 

アントワープ中央駅はヨーロッパ随一と言われる駅舎で有名です。しばし駅を撮影してからホテルに向かいます。なお、駅前に大きな観覧車が設置されているのですが、個人的にはどうかと思いました。

 

続く。