ミルフォードトラック⑤ | 夢のミルフォードトラック(❁ᴗˬᴗ)♡

ミルフォードトラック(3日目):Pompolona Lodge→Quintin Lodge

 

標高:1154m 歩行距離:15km+(Sutherland Falls 4.8km) 天候:雨 気温:-6°(頂上)13~17°(平地)

コース:Pompolona Lodge → Mintaro Hut → Mackinnon Pass →  Pass Hut →  Anderson Cascade Shelter → Quintin Lodge → Sutherland Falls → Quintin Lodge

 

注意点

①雨や雪の日は頂上の小屋で着替えられるように、リュックの上の方に着替えを準備しておく。
 

②着替えやランチの時間をゆっくり取りたい場合、先頭のグループで歩いた方がいい。
 

③頂上は風が強く気温が低いので、山を登る前の休憩時に洋服の調整をする。
 

④道は整備されているが凍っている場所もあるので、特に下山時は滑らないよう気をつける。

 

出発が昨日より1時間早いので、ランチのサンドウィッチを作ったら素早く朝食を取り、出発の準備を始めることにした。今日は山越えがあるためか、参加者だけでなくガイドも緊張しているように見える。天気が良ければあまり心配ないのかもしれないが、霰の積もる量によって道のコンディションは大きく変わるだろう。不安になったところで歩くことには変わりないので、気持ちを切り替えて集合場所へ向かった。

 

 

この日は他の参加者がまだ集まっておらず、先頭グループで歩くことになってしまった。ペースは思ったほど早くなく歩きやすかった。これなら最初からこのグループで歩いていればよかった。前を歩いていた人が先を譲ってくれて、気づいたらガイドのすぐ後ろを歩いていた。

 

霰が顔に当たると痛かったが、雨よりも歩きやすかった。ただ平坦な道においてで、これが坂道になると話は違ってくる。積もってくると道が滑りやすくなるので逆に歩きにくくなってしまう。1時間半歩いたところでミンタロ小屋に到着。ここで30分の休憩後、いよいよ峠の登りが始まる。

 

ジクザグを10回折り返しながら、ゆっくり登っていく。急に寒くなるので洋服を着たい人はここで着るようにという指示が出た。登りで体が温まっていたので、そのまま進むことにしたが、標高が上がるにつれて風が強まり寒くなってくる。ガスっていて見通しがきかず、また全身に強風を受けながら進むのはかなりきつかった。

 

道には徐々に霰が積もってきており、ペースをあげたかったがなかなかそうもできない。ようやく十字架のある山頂(クインティン・マッキノン記念碑)に到着。霰と強風で頂上からの絶景を見る余裕もなく、写真を2枚撮るのがやっとだった。早く避難したかったが、肝心の山小屋が見えない。。。まだもう少し歩かないといけなかった。

 

 

峠をさらに進み、小さな池(沼)を通過してパスハットに到着。着いてすぐに「皮膚に直接触れている衣類は着替えた方がいい」というガイドからの指示があった。更衣室などないのでその場で着替えたが、寒くて寒くて少しの間震えが止まらなかった。ホットドリンクを飲み、チョコレートをあるだけ食べると、ようやく血が巡り始めた気がした。ランチを食べ終える頃には、通常の体温まで戻り手先も問題なく動かせるようになった。

 

グループにいたので荷物を置くにも余裕があったが、徐々に参加者達が到着し始めると、座るところもないほど一杯になった。出発前にトイレに行ったが、先に入った人が「ここで用を足すくらいなら漏らした方がまし」と言っていた。本当にそうかもしれない。。。外にあるのでメチャクチャ寒い。

 

準備ができた人から下山を開始。レインコートの下は濡れて着替えてしまった防寒着なしのTシャツとウィンドブレーカーの2枚。-6°では厳しかったが、できるだけ早く下山して寒さをしのぐしかなかった。前を歩いていた人達をどんどん抜いて下りていくと、途中から風が穏やかになり気温も高くなっていった。森林地帯に入った頃には少し蒸し暑く感じられた。

 

 

このツアーに参加して初めて景色を堪能したかもしれない。これまでは進むのに精一杯で余裕がなかったが、途中からペースを緩め、周りを見ながら歩くことにした。増水した河川や滝は迫力があり、雨に濡れた苔や草木は美しかった。ここまで来るのが本当に大変だったので、この幻想的な風景はもしかしたら夢?と思ってしまった。

 

 

シェルターで小休憩を取り再び歩き始めると、ガイドと参加者2名が後方を歩いているのに気づいた。ゆっくり歩きたかったので、先に行ってもらうことにした。「やっと追いついた、歩くの早いね」と言われたが、途中寒さに耐えられずに急いで降りたら結果的に早くなっただけ。その後も景色を見ながら進み、クインティンロッジには14時半頃到着した。

 

サザーランド滝へ出発できる最終時刻(16:30)まで2時間位あったが、ぐずぐずしてはいられない。濡れた衣類を洗って乾燥室に干し、その後すぐに出発した。これ以上濡れたくなかったので、折りたたみの傘をさして行くことにした。(雨だと道が滑りやすくなるので注意!)

 

 

サザーランド滝への往復はおよそ90分。特に大変な箇所はなかったが、川を渡る箇所があり、今日は無事だった靴の中が濡れてしまった。テンションは少し下がったものの、スケールの大きな滝を見たら帳消しになった。サザーランド滝はニュージーランド最大の滝で落差は580m。風圧と大量の水しぶきで滝に近づけなかったが、遠くから見るだけでも凄かった。どんなに疲れていても絶対見に行こうと思っていたので、天気は残念だったけれど見ることができてよかった。

 

 

帰る際にこれから滝へ行く人達とすれ違ったが、そんなに多くなかった。実際に行った人は13人くらいだったらしい。もう二度と見ることができないかもしれないのに。行かなかった人も行きたかったかもしれないが、それどころじゃなかったのだろう。参加者の中には登山経験のない人も多かったので、今日の山越えは大変だったと思う。

 

ロッジに戻ってすぐにシャワーを浴びて洗濯をしたら夕飯の時間になった。この日はオーストラリア、アメリカ、韓国の方と同じテーブルでディナー。本日の山越えがメインテーマだったが、このツアーのイメージ画像が良すぎるとか、知り合いに勧められて参加したけど天気は悪いし寒いし辛すぎるとか。。。みんな思うことは一緒だった。しかし”ここまで来たからには最後まで歩き切ろう”という決意を新たに夕飯を終えた。

 

長いと思っていたけれどあと1日と思うと急に短く感じられた。明日はこのツアー最長の21kmを歩くが不安は全くない。ペースを守って一歩一歩進めば目的地にたどり着ける。参加者全員がケガや事故も無く、無事にゴールできるよう願いながら消灯前に就寝した。

 

次回はミルフォードトラック4日目(最終日)。興味のある方は是非ご覧ください。

 

 

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